北京五輪の代表選手は誰が続く!!
このような美しい競技場で実施したい延岡ゴールデンゲームスが開催される 西階競技場今年の北京五輪へと,あと140日余りとなりました。日本の陸上競技の選手も多数参加され,優勝を期待される,男子ハンマー投げ,女子マラソンはすでに決真理ましたし,競歩の選手もほぼ決定のようです。これからの競技会で,すでにA,Bの標準記録を破っている選手はより確実に,日本選手権(6月26日~29日の等々力競技場)でほぼ全選手が決定されるはこびです。では,現状の勢力で,どの種目(マラソン以外の種目で)でどの選手が活躍されるかを占ってみます。昨年のランキングから最上位の選手を取り上げ,五輪の本番でも準決勝以降にいける選手を挙げてみましょう。(いわゆる,競泳方式に準じる選考方法が取られましょう。)【 男子 】1.短距離1)100m,200m 朝原宣治選手,末續慎吾選手+他の4×100mリレーメンバー。( 計6名 ) 2)400m 金丸祐三選手+他の4×400mリレーメンバー。( 計4名 )4×400mリレーのメンバーは 400Hの選手から数名(為末大,成迫健児の両選手)が加わるでしょう。3)110mHが内藤真人選手他1名。( 計2名 )4)400mHでは,為末大,成迫健児の両選手+1名。( 計3名 )1)~4)では,両リレー種目がまず注目されます。また各個人種目では,自己記録の更新に向けて,4月からの国際大会で,外国人選手と競り合って,A標準を突破して欲しいものです。中でも,4×100mリレーの上位入賞が期待されます。それには,上位4名の100mのタイムが10”10台以上に揃わなければ,例えバトンパスがうまく行っても,3名の加速走(9”10~20を切る勢いがなければ,世界の上位は望めません。世界のトップ国は,バトンパスを除けば,加速走で9”00かそれを切る勢いはあるでしょう。バトンパスで,最高なものは「 前後の走者が,目一杯くらいに腕を伸ばして,バトンを渡してしまうという絶妙なタイミング 」のものを,写真ですが見たことがあります。そこまで行かなくても,これに近いと(減速がなければ)タイムを稼げます。競技の記録の例では,加速走のタイムが出ています。あの,アトランタ五輪でのマイケル・ジョンソン選手が200mで19”32の世界記録で優勝した時は,前,後半の100mの計時は(10”12,9”20)だったと聞きます。 北京でのラストランで,再び上位が成るか「 締 」の字に叶か,為末大選手次には,400mHの両者ですが,為末選手の新しい取り組みをしているとのこと。海外での試合で今シーズンはスタートとのこと。「 締 」の一字で,どうにか北京の最終シーズンを終えることができるかです。(こういうときは,案外好記録は出ませんので,予想はずれになりますように願いたいものです。)為末選手自体は,コーチは自分自身で,練習メニューや,計画などを一人でこなしてしまうようです。アイデアマンの為末選手のことですから,きっと○○走法や,極めつけのハードリングや歩数でも,新境地を開くと考えます。成迫選手は,為末選手同様,スピードがいまいちなので,先行タイプにレースのパターンを変えているので,長身を生かしたハードリングとゴールまでの粘りに期待したいものです。やはり,47”80以内は出さないと,上位入賞はできないと思いますので,望みたいものです。一般的には,五輪本番までに,今までのベスト記録の更新が最低限求められます。1)五輪本番でピーク,予選が午前なら,そこでの(通過するための)ベスト記録が求められます。2)コンディショニングが最高になるように,メンタル,フィジカルの両面の充実が肝心です。3)海外試合の手合わせでは,常に主導権を取って,レースや試合をリードしていなくては,とてもトップクラスとは戦えないでしょう。4)リレーなども,国内で良い記録を出しても,海外で好成績(順位も,記録も)が必要になってきます。5)国内での支援では各TCや実業団,大学のトップの選手なので,コーチや監督とのマンツーマンでの精神的,技術的支えになるよう,私達一ファンとしても見守りたいものです。6)最後に,北京の8月は高温(25~30℃の暑さ),高湿(70~80%の湿度),その上に浮遊粉塵が東京のレベル3に比べ,レベル4~5と遥かに高いということです。(テレビで放送したある団体の測定結果の話です。)従って,他のデータでも,マラソンのスタート場所である,天安門広場の近くで,粉塵がフィルターに捕集され,真っ黒になってしまったとのこと。また,1km先の時計台の姿もかすんで見えなかったほどです。一般の例として,東京はうっすらと褐色に呈色したことのようです。この,車による排気ガス,工場地帯からの浮遊粉塵,煤煙,NOx,SO2,あるいは黄砂などを挙げたらきりが無いほどです。チベット問題でボイコット騒ぎも起きています。ダライ・ラマの名前まで出るとは思いませんでした。いずれにせよ,政治的,環境的な問題を多く抱えていて,正常に実施されるかを注目したいと考えます。参加する選手が,普通に協議できる環境を,自然環境,社会の環境の上でも整えて欲しいし,その義務を十分に果たして欲しいと思います。2001.9.15のスーパー陸上でラストラン200m,400mの世界記録保持者 マイケル・ジョンソン選手 別な機会に,また予想してみたいと思います。