逃れられない恐ろしいヤマイ。
お互い気づかない振りをしていたが。暫く前から、状態が変わってきたので。夫に、それとなく尋ねてみた。『お父さん、洗面所に置いてる洗濯機に、お父さんの髪の毛。たくさん貼り付いてるけど。どうしてかな?』わたしの質問に、夫はすべてを悟った僧侶のようにまるでなんでもないことのように『風呂上がりにドライヤー掛けたとき、吹き飛んでるんだ』『、、、?え!?ええええ~!?』洗面台の、水がたまるところ。あるよね?あそこに髪の毛が落ちるのは、わかる。が。洗面台の前でドライヤーを掛けると、その風力で夫の短い髪の毛は、抵抗する力もなく、ただただ成す術もなく文明の利器に、翻弄され。一番近い洗濯機の蓋のあたりに、吹き飛ばされてぴたぴたと萎れるように貼り付いていたの、だったとはっ。とはっ!!とはっ!!!夫の頭皮に、棲むソレは。確実に進行している『抜け毛』と、いう恐ろしいヤマイの話でした。