ソルベくんのアメリカ滞在
ソルベくんがまた中国に戻りました。やっぱりさみしいなぁ。ソルベくんとブランチしたいなぁ。ソルベくんは夏の2ヶ月間を中国で過ごしたのち、こないだ2週間アメリカに戻ってきて、アメリカのアパートの引き払い作業をしました。ベッドやら自転車やら、大量の持ち物は、とりあえず中国プログラムが終わる来年の7月まで、アメリカのストレージ(荷物用貸し倉庫)に保管しておきます。10ケ月。そのあとどうするのかはまだわかりません。中国にもっといるのか、アメリカにいるのか。この街にもどるのか。とにかくパッキング作業がものすごく大変だったようで、滞在中ずっと苦しんでました。はは。て笑っちゃいかんけど。で、2週間の間に私と過ごしたり、ご両親が来たり、友達に会ったり、超多忙。彼はなんでも全部やりたいタイプなので。ご両親にも会いました。みんなでごはん食べに行って。前々から写真ではよく見ていたので、実際会うと、「おおお~、写真どおりだ~!動いてるっ!しゃべってる!」(心の中でですよ)ソルベママも、「ソルベがいっっつも『れいめいが、れいめいが』って言ってたけど、遂に会えたわ~」なんて言ってました。ふたりとも温かい方でした。おかあさんがよくしゃべって世話焼きで、お父さんは無口でマイペースで、でも好奇心旺盛で。ソルベくんは完璧お父さんタイプだ。ソルベくんと一緒に過ごせてうれしかったのですが、彼が中国に戻る3日前の夜に、また彼の女友達ベスのことで私がキレて、大きな喧嘩になってしまいました。それまでは夏に私がキレた事を考慮して、なかなか大事にしてくれててうれしかったのですが、最後の週末が近づいたころ、「金曜の夜ベスと映画に行くよ。れいめいも来る?」ちなみに土曜も日曜も、お互い予定がいろいろあって、あまり一緒にすごせません。彼はこの2週間の滞在中すでにベスに3回は会っています。ふたりだったり複数だったり。いやもちろん、私との方が断然多く過ごしてはいるんですけど。とにかく、内心は気に食わないけど、慣れなきゃな、と思って「う~ん、宿題次第。」そして当日、その日しか都合がつかず私の日本語の生徒(例のイケメン)の教材を一緒に買いに行くことになったので、「ジャックの本買わなくちゃいけないから、ベスとふたりで行ってきていいよ。私はちょっと疲れてるし、ジャックとごはん食べてもいいし。」そしたらソルベくん、「え~っ!?No, no, こっちにおいでよ!ぼくたちと一緒に食べよう!」「お、OK…」そして当日の夕方、ジャックとの用をすませ、ソルベくんとおちあってレストランへ。結局みんな忙しいので映画はなしで、食事だけの予定に。「ベスはあとから来るよ」チッ、やっぱり来るのか。あ~、やっぱ嫌だな~、やめときゃよかったな~待っている間に、「ねえねえ、ソルベくんは私がジャックとご飯食べるの嫌なの?」「う~~~ん…嫌。」えええ~~~!!!????それは勝手じゃない!!???「でもさ~、自分はやってるじゃん。私だって、毎週末同じ男友達と遊びに出かけたりしてもいいわけでしょ?」「…」「映画見たり、飲みに行ったり、家に遊びに行ったりしてもいいんでしょ?あなたがするみたいに。」「…」なんだ~~~~!!!????自分はよくて、私がやるのは嫌なのか!!!????今までソルベくんの女友達とのつきあいを受け入れようと必死にガマンしていたところに、このソルベくんの身勝手さに対するあきれが加わって、キレてしまいました。話がいやな感じになってきて…もうすぐベスが来る。ベスには会いたくなーーーーいっ!「あーもう、今日はダメ。ごめん。じゃあね。ふたりで食べれば。」そう言って、店を飛び出してしまいました。ソルベくんが追いかけてきたのかは知らないけど、とにかく、わしわし歩いて走って、彼を振り切ってしまいました。途中でベスとすれ違って、ベスは「れいめいっ!れいめい~っ!」と私を呼び止めようとしたけど、全く余裕ない私は、無視して走り去ってしまいました。あ~あとで考えると、はずかしい。でもそのときはほんとに怒り心頭で、その夜も電話の電源を切って、次の日の昼にソルベくんと電話で話しました。でも、電話でも険悪ムード。むこうも怒ってるし。会わないとらちが空かないと思って、来てもらったけれど、関係はすぐには直らず、しば~らくいやな感じでした。すごく長く話しました。ソルベくんはこういうときぽんぽんと言葉が出るタイプではないので、沈黙も長くて、時間がかかる。こっちはこっちで怒ってて、むこうはむこうで、私が急に怒り出して彼を置き去りにしたこと、こうやって貴重な時間を殺してることに怒ってる。今日はこのけんかで私が来てって言ったせいで、自転車友達との約束をキャンセルした。なんだかお互い違うところに視点があって、いくら話してもわかりあえない。譲らない。要は、ベスがじゃんじゃん誘ってきて、ソルベくんはそれに答えてる。彼としては、時々断ったりしてるんだけど、私から見たら、それでも会う頻度多すぎ。(毎週末プラス平日。)ムカつく。「なんだよ、ベスともう会うなって事?」「違う~!そんなの言ってないでしょ。たまに会うのとかは全然okなの!」「でもそう感じるよ。」「違う~~~!!! 私はただ私の気持ちをわかってほしいの!」しかし彼はいろいろ弁解ばかり。彼いわく、「うまくバランスをとろうと努力してるんだよ。みんながハッピーであるように。」「そんなんインポッシブルじゃ!私は女友達とそんなに遊び歩く男はいらん。そういうの続けたかったら、私じゃなく、そういうのOKな他の女とつき合えば。」言い方きついけど、これくらい言わんとわからないようで。(わかったのか?)「なんでも完璧にっていうのは、無理なんだよ。時には選択しなくちゃいけないいんだよ。自分がどう動くか。どこが大事か。それが人生つーもんだよ。」「…」(納得いってない)異性の友達とのつき合い方について、私のスタンダードとベスのスタンダードは違うってことだねみたいな結論になったのだけど、「じゃあなんで僕を責めるんだよ。ベスを責めるべきだろ!?」「はぁ???何言ってんの??私とベスの間にいるソルベくんしかわかりようがないでしょ!それを収めるのがあなたの仕事でしょ!」もう夕方になって、煮詰まって、「もう~こんなわけわからんの、初めてよ!」ほとほと嫌になってきた。ほんとムカつく。そしてあさって彼は中国に立つ。「…」「…」「僕、あまり口に出して言わないけど、れいめいの事ほんとに好きなんだよ。」「わかってるよ…。私もだよ。私は言うけどね。あ~~~~~あ、難しいっ。」その日は私の友達とルームメイトとソルベくんとで、我が家でディナーをする予定だったので、「ちょっともう買い物に行かなきゃ」「僕も行くよ。」微妙なムードのままで外に出た。そしたらソルベくんが手をつないできた。手をつないで歩いた。この大げんか、ほんと疲れた。お互い。正直、今でもちょっと傷。でも、別れてはいない。この事のりこえるには時間がかかるかもな。あとでジャックとこのこと話してたら、「あは~っ、そりゃ~彼ダブルスタンダードだね。そういうのB.Sって言うんだよ~。Bull Shitね。」ほんとだよ~、B.Sだっっ!!!!(Bull Shit …つじつまがあわない事とかに、「なんだよそれ~、Bull Shit! よく言うよ!」みたいな感じ。たぶん。)「だいたい、遠距離恋愛とか続かないよ~。」うるさいっ!!!!あとで思ったのだけど、この場合、ソルベくんのスタンダードを確立することが、大事なんじゃないだろうか。ベスのスタンダードなんかどうでもいい、私にとっては。ソルベくん自身のスタンダードはどうなのか。わたしと彼のスタンダードを合せるってことも、大事だろうな。要は、自分が彼氏彼女にしてほしくない事は自分もしない、ってことだけなんだけど、彼は私が急に怒り出したこと、短い滞在でいよいよ時間がないときにこんな喧嘩になったことを怒ってて、素直な話し合いにならなかった。私に優しい人は、他の人にもやさしいんだな~。押しの強い人に流されるソルベくんにむかついている私でした。こんなんで中国行って、大丈夫か?そして、今思うのは、なんだかソルベくんに強要してるっぽいのが、自分的になんともイヤ~な感じ。どっちがいいとか悪いとかはともかく、人に強要するのは、自分が気分悪い。☆ ☆ ☆こういう問題は抱えつつも、いちおう仲直りはして、空港で見送るとき、辛かった。だいじょうぶだけど、やっぱり辛かった。タクシーの中で、何度も泣きそうになったけど、我慢した。て、結局空港でちょっと泣いちゃったけど。ソルベくんもスィートでした。ずっと手を握って、いよいよ別れ際、深刻になりすぎないようにふざけつつ、でもお互いいたわり合って。なにか言いたそうなんだけど、なかなか言えない様子。(「アートがんばってね」とかしか言えない。)でも、言えない代わりに、何度も(軽い)キスをしてくれました。涙は押さえられなかったけど、涙まじりながらも笑顔で送りました。また11月にちょこっと帰ってくる予定。それからは、来年の7月まで、こっちに帰ることはない可能性大。(8ケ月か~~~~~)その先もはっきりわからない。なるようにしかならないね。どっかで「大丈夫」って思ってるんだけど。今年(来年)は絵が恋人です。(↑このフレーズけっこう好きなんですけど、友達からは え~ って言われました。)