れいめい日記

[＃１コリンとの出会い] カテゴリの記事

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• 夜の公園ではじめて…/出会い19

  はじめて手をつないだ日曜日、夕暮れの公園のベンチに座ったコリンと私。（はじめて読む方は、これまでの話を画面左 カテゴリ『コリンとの出会い』でどうぞ！）コリンはなんだか無口モード。なんだかいつものリラックスムードじゃないよ？？？？どうしたのーーーーー？目が、目が、泳いでるよーーーーー？？これは、来るな…。そういえば…以前私が泣いてしまった時、私が落ち着くまで、この公園でふたりで座っていたわね。その時、ちょうど私たちの視界に入る場所で、カップルがしつこいくらいにkissをしまくっていたわ。私はその時前カレとの別れを悩んで泣いてしまった。コリンは、そんな私が泣きやむまで、じっとだまって側にいてくれたね。じーーーーーーっと黙って、側にいてくれたね。元気だして、とか、少しくらい何か言ってくれたっていいじゃんよーーー！！と、チラっと思ったりしたものだわ…。そして、やっと私が落ち着いて、公園を後にした時、コリン、あなたは楽しそうにこう言ったわね。「しかしあのふたり、ずーーーっとkissしてたねぇ。見たーー？」どぉりゃあぁあああぁーーーーーー！！！！ひとが泣いとるとき、おのれはkissバカップルに気をとられとったんかい！！！！！…ハッ、いかんいかん、こんな回想をしている場合じゃないわ。泳いでいたコリンの目線が、私の目線とぶつかった。コリンの目は、じーーーーーーーーーっと私を見つめてる。今までは、コリンの行動に、「この人どう思ってるんだろ？？」って疑問ばかりだったけど、今は違う。今はコリンの気持ちが、わかる。そしたらコリンのカオが、カオが、近づいてくる！！！！！私は反射的に目を閉じました。そして、コリンは私にkissしました。長いkissでした。………あまりにも長いので、ちょっと首が痛くなってきました。…あいたたた………まーだやってるので、ちょっとウス目を開けてみました。どわっっ！！！コリンの両目全開！！！それに驚いて、私はクチビルを離しました。「どうしたの？？」なんで目ぇ開けとるんじゃーーーーーー！！！！（つづく）

  2006.08.01

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• 手をつないだ後は～出会い18

  ふたりで公園に行った日曜日。（はじめて読む方は、これまでの話を画面左 カテゴリ『コリンとの出会い』でどうぞ！）コリンと初めて手をつないだ。ドキドキ…でも自然で、しあわせだな…今日がいつまでも終わらないでくれればいいのにな。でもどんどん日は暮れてくる。そして明日は月曜日。おとといの金曜にコリンの家に泊まっちゃったから（何にもなかったけど！！！！）、今日は帰らなきゃ。寮でしょっちゅう外泊はできないもんね。「私、もうそろそろ寮の方に戻ろうと思うけど、コリンはどうする？ごはんでも食べにいく？」「うん。」帰らなきゃいけないけど、コリンといっしょにいたかった。私が住む寮の近くには繁華街があって、レストランや食堂がたくさんある。私たちは、いつもこの辺で夕ご飯を食べながら英会話レッスンをしていた。そしていつしか、その時間が終わっても、ふたりですぐそばの公園に散歩するのが常になっていた。そこはいつか私が泣いてしまった公園。暗くなって、街灯が穏やかに夏の夜の公園を照らす。たくさんの人が日曜日の終わりを惜しむようにたたずんでいる。今まで一緒にこの公園を歩いて、座って話し込んでたコリンは、英語を教えてくれる、なんでも話せる友達だった。でも今は、それよりもっとこう…ドキドキする、でも近くて安心する存在。好きってことなんだな。そしてコリンもそうなんだ。てをつないで。デヘヘ。と内心ニヤけながら、歩く。（実際ニヤけてたであろう。）ふたりでこの公園にいるのが、なんだか不思議な気がする。「座ろっか。」コリンが言う。いつもみたいに。そして、いつもと同じように、ベンチに座った。でも、私はうっすら感じていた。もしかしたら…来るかも。来るって、何が？そりゃああーーた、年頃の男女が夜の公園といえば、あれですよ！アレ。アレよ、アレ！だってさー、コリンったら、なんだか無口だよ！！！！これは、来るかもよ！！！！！？？？？？？（つづく）

  2006.07.30

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• 画像/夜のつぎの日～出会い17

  コリン宅から朝帰りした土曜日は、寝たり起きたりして過ごした。なんせ全然眠れなかったもんね…。（はじめて読む方は、これまでの話を画面左 カテゴリ『コリンとの出会い』でどうぞ！）ひとりになって、めくるめく？金曜日の事なんかを思い返してみた。なんにも起きなかったけど、それはそれで、良かったんだな。だって、私、まだちゃんと日本にいる彼氏にさよならを告げてなかったから。本当に申し訳なくて、傷つけるのがこわくて、言えないでいる。別れを予告するかのように、もうずっと、電話もしていない。私ってサイテーだ。机の中にためて出せないでいる別れの手紙を出す時が来たかなぁ。ごめんね…早く出さなくちゃ…そんなことを考えていた。☆　★　☆さて。週末はまだ終わらない。だまって帰って来たから、コリンにはいちおう電話しとこう。ていうか、電話したい。もっと会いたいなぁ。会って、私達ふたりはどうなのか分かりたい！！ところで明日は日曜日。何しよっかなー。あしたはあのギャラリーに行こうかなー。コリンのアパートの近くにある、あのギャラリーに。コリンのアパートの近くには、私のお気に入りの公園もある。たまたまだよ！！！だから、別にコリンに会うわけじゃなくても、あの辺には行くんだよ！！！誰に言い訳してんだ？？さ、電話しよ。「コリン？れいめいです。きのうは泊めてくれてありがとねー。朝、ぐっすり寝てたからさ、起こしたくなくて、だまって帰ってきちゃった。カギかけてなくてごめんね。」「いやー、君が帰ったの、全っ然知らなかったよ！起きたらいなかったから、ビックリした～！すっごく静かに帰った？」「まあね。ベッドから静かに降りるの大変だったよ～。でも降りる時、コリンの足けっとばしちゃった。気が付いた風だったけど、寝ぼけてたんだね。」「ほんと！？全然しらなかった…。」やはり、おそるべし、コリンである。「あのさ、明日わたし○×ギャラリーに行こうと思うんだけどさ、コリンちの近くなのよ。△△公園にも行こうと思ってるの。あした何もないんだったら、一緒に行かない？」「いいね！あした特に予定ないよ。行くよ！」という訳で、また日曜日に会うことになった。コリンもノリノリな感じだった。やっぱり、私に会いたそうな感じではあるんだよね…。そして日曜の昼。ギャラリーでまたふたりで色々な絵を見て、楽しかった。その後公園まで散歩。私は芝生にねっころがった。コリンもねっころがった。「私、こういうとこにねっころがるの、大好きなんだー。ほら、空が青いじゃん。目の前が、空の青だけになる…。」「ウン、いいね…。」大地に寝ころんで、じーっと、ぼけーっと、空に向いているだけ。空の青が、きれいだな…。澄み切って、きれいだな…。空に包まれてるみたい。あーーーしあわせ！コリンも、同じようにしている。コリンも、しあわせそう。ふたりは、きのうの夜のおしゃべりの時よりもっと、ぴったりくっついてる。やっぱりコリンは何も言わないけど、お互いくっついていたいのが、わかる。向き合って話してても、ものすごく近い距離で、コリンは私の顔をじーーっと見る。ちょっと、はずかしいなぁ。でも、うれしい。でも、なにもしてこない。そのうち、ふたりとも、眠ってしまった。☆　★　☆秋が近い午後の公園は、日が陰ってきた。ブルッ。「少し寒いかも。」「お茶でもしに行こうか。」そう言って体を起こしかけたとき、何か黒い物体が、バサッ！！とコリンの膝に飛んできた。「うわっ！」それは、公園に住んでいる鳥だった。コリンの足に一瞬とまったが、コリンが驚いて飛び上がったので、すぐにバサバサッとどこかに飛んで行った。「ひゃあ～！ビックリした！！！」「あははーー！！！」鳥にとまられる男は初めてだぞ。コリンがあまりにも細長いから、木と間違えたのかな？？？「カラスじゃなかったからいいじゃない。ククク…」「そんなにおかしくないよ～」「だってコリン、驚いて完全に跳んでたよ…。体が…。ククク…。」やはりコリンは天然だ。ネイチャーだ。いろんな意味で。コリンはバツが悪そうに、はにかみながら立ち上がり、公園の外に向かった。私もあとに続く。ちょっと坂になった所があって、コリンはひょいひょいと降りて行く。私は（また！）スカート＆サンダルだったので、ちょっと降りづらい。でもコリンはそんな事には気付かない。なんたってコリンだからね！！「コリン」手を貸して、という意味で、手をさし出した。コリンはその手を取って、坂を降りる私を支えてくれた。そして、坂を降りたあとも、その手はつないだままだった。その手はつないだままだった！！！その手はつないだままだった！！！それはとってもとってもうれしかったけど、段々ドキドキしてきて、手に汗をかきそうで心配になった。「あのさ、私、手に汗かいてない？ゴメンね。」「ううん、かいてないんじゃない？」「そっか。」私だけドキドキしてるのかな。コリンはいたって普通、って顔をしている。でもとにかく、コリンの手は大きくて、自分の手がすっぽり包まれてる感じがして、しあわせだった。なんだかとても自然にそうなった感じがした。ふたりともうれしくて、それがしあわせだった。（つづく）

  2006.04.06

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• 画像/こぎつねコリンコーン！～出会い16

  コリンは、誰がどう見ても、眠っている。間違いなく、眠っている…。（はじめて読む方は、まず画面左 カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）うーーーん…これは、どういう事かな？？？好意を持った、年頃の男女が一緒のベッドで寝るんだけども、あくまでも眠るだけってことなんですね？こんな経験、したことないぞぉ！！！いやいや、こやつもタヌキネイルいや、たぬき寝入りをしているのかも知れない。私が油断した瞬間に、こう、ガバッと…スー、スー、スー…うーーん、マジ寝だ、これは…。そうか…うう～～ん…わからん…私は、寝るしかなかった。目をつぶって、がんばって眠ろうとしたが、意識が冴えて眠れない。眠れない私が何度寝返りをうっても、コリンは曝睡…。おそるべし、コリン…。コリンは、ほんとは私のことはただの友達としか思ってないのかな？？？あの時の確信は、私の勘違いだったのかな？？？ひとり悶々とするうちに、窓の向こうは朝になり、ブラインドのすき間から日ざしがさしてきた。こうなると、ますます眠れない。化粧も昨日のまま、眠れてもない、こんなボロボロで、会いたくたくないな…。朝になったし、今のうちに帰って自分の部屋で寝るか…。コリンを起こさないように、そーーっとベッドから飛び降りる。（ほんとに高いんです）かわいい顔して寝てるよ…。男か、私は！！？？泊めてくれてありがとう。また電話するね。とメモを残して、そっとコリンのアパートを出た。帰り道に立ち寄った、朝のスタバのすがすがしい事といったら！カーーーッ！！寮に帰りついて、警備のおっちゃんの視線が気になった。ああ、ぼかぁ朝帰りさ！！！でも、なにもなかったんだよ！！！一緒のベッドに寝たのにだよ！！！！！どうよ！？これ、どうよ！！！？？？って逆ギレするところだった。いや、逆ギレっていうより、狐につままれた感じ？コーーーーン！！！！（つづく）

  2006.03.31

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• 画像/立ちはだかる壁～出会い15

  ついにコリンは私の隣に横たわった。（はじめて読む方は、まず画面左 カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）うひゃ～～～～！！！！！！私は、目をつぶってじっとしているほかないの！（だって寝たふり中だもんね…）……あれ？？？しーーーーーん…あ、あれ？？？またまた、ウス目を開けてみた。コリンは、私に背を向けて、横になっている。黒いポロシャツを着たコリンの背中は、でっかい。なんだか壁みたいだ。おおーい、まさか、もう、寝ちゃったの？？？？こころの中で聞いてみる。上体を起こして、黒い壁の向こうをのぞいてみた。目は…閉じています。鼻は…高いです。スー、スー、スー…これは、どう聞いても、寝息ってやつですよね…。…隊長！ヤツは眠っています！！！！！そ、そ、そんなことが、あるのかぁ～～～！！！？？？？（つづく）←あした書きます☆※ちょっと図がヘンですが、気にしないでください

  2006.03.30

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• 画像/コリンのつぶやき～出会い14

  部屋の電気を薄暗く調節して、コリンはベッドにもどってきた。（はじめて読む方は、まず画面左メニュー カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）あわてて薄目を閉じるワタシ。私は眠っています。眠っていますよー。でも、うう…眠いんだけど、眠れなさそうだ…緊張して！！！そして、コリンが、ベッドのへりに座った！！！つ、ついに寝るつもりなのね！！！！この狭いベッドで、わ、わたしと一緒に寝るのね！！？？コリンは、私がもうすーーっかり眠ってしまっていると思っているようだ。そして、自分に言い聞かせるように、ちっちゃく独り言をつぶやいたのを、私は聞き逃さなかった。彼は、自分に、ちっちゃくちっちゃく、こう言った。「リラーーックス！」ええええええーーーーーーーーー！！！？？？じ、自分に言い聞かせてる！！！？？？かっ、カワイイイーーーーーーーー！！！！！ブハーーーーーーーー！！！！！…と吹き出すのをこらえて、寝たふりをするのが、私にとってどんなにどんなに大仕事だったか、わかりますか？？？？？じーーーーっと寝ているように見える私の心の中では、関東一円ボーソー族の夏の大集会のようにパラリラパラリラ～～ボンボボボンボボ！！！とお祭り騒ぎの旗がはためいているのでした！！！面白すぎるよコリン！！！！！しかし…リラックスせにゃならんということは、何かしようとしているって事なのか！！？？こ、こりゃあ、ますます眠るどころではなくなってきましたよ…そして、コリンは、私の隣に、横たわった！！！！！（つづく）

  2006.03.28

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• 画像付/出会い13～ムーディーな部屋!!!

  遂に、お互いの気持ちに気付いてしまった私 in ベッド。（いや、onか。）しかもコリンと一緒に。ただおしゃべりしてるだけですが。（これより前の話は、画面左側カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）そっかー、お互いに好きなんだ…。シアワセ～な気分だった。ニヤニヤニヤ～～～（顔）でも、もう、たまらん眠いんじゃ！！！！もっと、この気分を味わっていたいけど、眠くて、口がまめらなくなっていくよ～まぶたがどんどん重くなっていくよ～半目になっていくよ～マジブッダだよ～（※目が）いや、目だけでなく、口もうっすらニヤけているし、表情はブッダ間違いなし。…ここでついに、れいめいダウン！！カンカンカン！！！（←ゴング）かすかに意識はあるものの、傍から見たら『完全に眠ってしまった人』だろう。「んん？？れいめい？？寝ちゃったの？？？」遠くでコリンの声がする～（実際は至近距離）コリンは私が寝入ったと思ったみたいで、静かに起き上がって、ベッドから離れた。ドアの方に向かった気配。あ、カウチに寝に行くのかな。…チッ、何もしねーのかよ。じゃなくて、どっちみち、眠くてそれどころじゃないんだけどさ…でも抱きしめるくらいはしてほしかったりして！！？？ほっぺにチュッとか！！！？？？…ちょっと薄目あけてみた。なんかコスいな、私…コリンは、ドアの横にあるルームライトを暗くした。完全に暗闇ではない程度。ムムムムーーディーーーーだっ！！！！！一気にオトナの部屋っぽいぞ！！！！！！！（？）そしてコリン、ドアの外には出ずに、私が寝ているベッドの方に戻ってきた！！！！（すぐに薄目は閉じた私。やっぱりコスい。）そしてベッドのへりに腰掛けた！！！！こ、これは、い、いっしょに寝るんすか！！！！？？？？？（つづく）

  2006.03.06

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• （また画像）出会い12～気付いた！！

  狭い（シングル！）ベッドに、コリンと私は並んで横たわっている。（これまでの話は画面左/カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）なのに、ふたりして、向かいあって、おしゃべり。鉄腕アトムとウランちゃん（の健全さね）。最初は同じベッドに寝ころんでドキドキしていた私も、すーっかりリラックスしてしまった。ふたりの距離も、完全にリラックスモードで、近くなってる。体はなんとなくくっつき気味。でもそれは、仲良しの女の子の友達の部屋に泊まりに行って、もういっぱい話しすぎて、話す事がなくなった。でもまだ話していたい。楽しいね。そんな感じ。「そういえばさ、あの学校のお気に入りの子の話しでもしてよ。」また怒るかな？と思いつつ、好奇心で聞いてみた。だってさ、コリンはいつまでたっても隣の部屋のカウチに寝に行く様子を見せないし。今や私達ふたりは、『親友』といえるくらい仲良くなれてると思う。「う～ん…。あの子のことはもうどうでもいいんだ。メールの返事だってくれないしさ。」「ふーん。」意外だった。この時、私はコリンの中の『いちばん』になったんだなぁ、と自然に感じた。「そっか。」そっかーーーーーーーー！！！！（心の声）私はこの短い会話をした時点で、やっといろんなことを感じとった。寝ころんで、くっついて、おしゃべりして、笑って、この人、私と一緒にいたいんだなぁ。この人、私のことが好きなんだろうなぁ。言わなくても、うれしそうな態度とか、超ニコニコまなざしは、それなんだろうなぁ。そして、私も、同じ気持ちだなぁ。そっかーーーーーー！！！！！しかしこの時、ヤッター！とか、キャーッ、どうしよう！とかいう驚きは、驚くほど無くて（ややこしくてスイマセン）、本当に自然に悟ったのである。ブッダである。ゴータマ・シッダールタである。（スイマセン適当言ってます）あとで超鈍感の友達ケイちゃんにこのことを話したら、「ええっ！？なんでそれで好きってわかるの！！？？どこがどうして分かったのようっ！！？？」と聞かれて、なんとも答えようがなかったが、わかったもんはわかったんである！！！！これで状況は、好きおうとる男女がひとつの布団に横たわって居る図になりましたぞ、殿！？（つづく）

  2006.03.03

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• 画像付/ピロートーク-私はウランちゃん～コリンとの出会い11

  殿に、いや、コリンに「くるしゅうない、近う寄れ。」もとい、「狭そうだよ、こっちに来たらいいじゃん。」と言われてしまったワタシ…。　（前回までを読んでない方は、カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）これは、ベッドの上での発言である。そして、「こっち」とは、コリンの横である。考えてみてください！普通、週末の深夜、年頃の男女がふたりっきりの部屋でベッドに横たわるとなると、10人中9人はのっぴきならないことが起こってしまうんではないかと期待する考えますでしょう！！？？ゼーゼー…しかし…しかしここでも、あくまでもコリンは 鉄腕アトムなのである。どこからどーーーーう見ても、100％ピュアな雰囲気しか見出せないのである。この清らかな青年のことをこんな風に見るのは、私の方がイヤらしい、下心のある、世の中のアカにまみれた汚れた大人なのではないか！！？？ううむ…。こうして、再び起こった心の葛藤にようやく決着をつけ、「そうだね☆」と、こっちも負けじと純粋無垢なウランちゃんのようにニッコリと答え、ズルズルとクッションをコリンの枕元までひきずり上げ、並べた。しかしなるべく離れて…。(私のクッションは壁にギッチギチにひっついています。どう見ても不自然です）そしてふたり、向かい合って寝っころがった！！狭いベッドの上、目の前にコリンの顔。さすがにこんなに近づいたことはない。さっきまでの眠気はどこかへブッとんでしまった！！　　☆　☆　☆　☆　☆近くで改めて見ると、コリンは本当に美しい。横たわって、淡いブロンドの柔らかそうな髪が、彼の顔にかかっている。そのすき間から私を見つめる澄んだ瞳。高ーい鼻。微笑む紅いくちびる。「…女の子みたい。」つい、そう言ってしまった。「へっ！？」「いや、あの、女の子みたいにキレイだな～と思って。」「え～…」私は本当に思ったことを言って、ほめたつもりだったんだけど、コリンは「女の子みたい」ってのが気に食わなかったらしくて、ちょっとムッとした様子。あらあら。「あらー、ゴメンゴメン。あの、ほめてるんだよ。」「ふうん…ま、いいけどサ。」コリンったら、男の子なのねぇ。そんな感じで、ふたりで横になったからといって、なんらかわらずリラックスムードでとりとめもない事を話し続けた。なぁんだ。やっぱり、何でもないんだ。何でもなくても、あっても、こうしてずっとずっと話していたいな。だって、楽しいんだもん。落ち着くんだもん。ずっと、このままでいたい…。（つづく）

  2006.02.25

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• 殿、おたわむれを！(画像付)～コリンとの出会い10

  清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、コリンがいるベッドの上に座った私。（前回までを読んでない方は、カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）いや、これはあくまでもソファ代わりなんスよ！！寝るためのベッドじゃあないんっスよ！！！という暗黙の了解になっているはずである。きっと。（どうして私が言い訳しているのだろう…）高いベッドによじ登り、不自然なくらい遠くに座った私に、ハイ、とジュースを差し出すコリン。（手が長いからね、遠くても届くのね…。）態度は、いたって普通である。私はジュースでカラカラの（？）のどを潤し、ふたりでおしゃべりタイムとなった。しかし悲しいかな、何を話したのか、全くもって覚えてないのである！！それほどまでに私は妄想イヤ暴走イヤ緊張していたのか？？？？…多分そうだろう…。でもいろいろと話はしていたのは確か。学校のこととか、家族のこととか…。さらに時間がたって、眠くなって、壁にもたれて座っているのもしんどくなってきた。この時間は楽しいし、いつまでも話していたいんだけど…。眠いな～～自然と体がズルズルと壁からベッドに流れていく。だら～～っと…さすがに背の低い私も、ベッドの横幅よりは足がはみ出てしまう。これじゃあリラックスできない～。しんどいな～。そんな私を見兼ねて、コリンがひとこと。「その方向にいたら、リラックスできないでしょ？狭そうだよ。こっちに来たらいいじゃん。」こっちとは、コリンの横である。（巻末図参照）コ、コ、コリン様の横でございますよ！！！自分と並んでベッドに横になれ、と！！！！？？？？？そ、それはもしや、世と床を供にしろとのおおせですか！！！！？？？？あ～～れ～～！！！！殿、おたわむれをーーーーーー！！！！！！！（モチロンつづく）

  2006.02.22

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• ベベベッドタイム！画像付～コリンとの出会い9

  コリンが電気を消して、一瞬にして真っ暗になった部屋。（前回までを読んでない方は、カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！）PCの前にふたりで座って、DVD（コメディ）が流れてくるのを眺めてる。ドキドキドキドキ…「ん？なんだか音が小さいね。」と、横にいるコリンが、PCを操作しようと身を乗り出してくる。ち、近いよう！！！！カラダが！！！カオが！！！！！「これでよし、っと。」コリンが離れる。ふう…DVDは確かにアホらしく面白い。英語が全部わからなくても、ナンセンスなギャグで笑える。でも、やっぱり落ち着かないよ～。ピチピチの男子とふたりっきり、泊まること前提で真っ暗な部屋にいるなんて、普通の女子ならドキドキするわよう！！！いつか手をつないできたりするのかしら！！？？？肩に手をまわしてきたりするのかしら！！？？？なんか変な汗かいてきた…もう～～っ！！私の期待不安とはうらはらに、何事もなくDVDを観終わった…。長い2時間だった…。「あ～～面白かったね！！もう～ククク…」コリンは無邪気に笑いながら電気をつける。はぁ～。部屋が明るくなって安心したら、なんだかどっと疲れて眠くなってきた。11時か…。夜型のコリンにとっては夕方みたいなもんだろうけど、私にとってはもうベッドタイムである。キャッ！ベッドタイムだなんて、私ったら…。　 ☆　★　☆　★　☆コリンがジュースのおかわりを持ってきてくれた。そして部屋の奥にあるベッドの上にポーンと飛び乗って、自分の指定席らしき場所に座った。コリンのベッドは下に収納ができるように、背が高い。私の胸の高さくらいある。「これがソファ代わりなんだ。いつもちゃんとベッドメイキングしないんだけど、適当すぎるかなあ？」「ううん、ちゃんとカバーかけてきれいにしてるじゃん。」「このベッド、普通より長いサイズなんだけど、それでも僕には丈が足りなくて、いっつも斜めになって寝てるんだ～。」「アハハ、たいへんだね～。」さて…。私はどこに座ればいいんですかね…？PCのイスはにもう疲れて座りたくない。しかもコリンが座っているベッドからは不自然に遠いし。じゃあ、やっぱりベッドの上？ベベベベッドの上？？？？？コリンはぼーっと突っ立ってる私に、何の言葉もかけない。どうぞ、お好きなところに。そういうムード。多分、コリンも、ベッドの上に座りなよ、とは言いにくいんだろうなぁ。でも、でも、でも…ずるいよコリン～！！（何がだ）この時は目の前にあるベッドが、すごーーーーく高くそびえるエベレスト山のように感じました！！！だからといって、いつまでも突っ立っている訳にはいかない。私もゆっくり座ってジュ－ス飲みたいもん！そして、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、私も座っていい？とコリンのベッドにのぼった。おっとっと…ホントに高くて、まさによじ登るような不格好な感じになりました…いろんな意味で疲れたぞ！！！しかも、ソファ代わりとはいえ、ベッドの上！私は何の下心もないわよ！という気概を見せるために（？）ベッドの頭部の壁にもたれて座っているコリンからうんと離れて、ベッドの足元付近に鎮座いたしました、登山隊長！（巻末図参照）小生は、健全なソファに座っております！！！というアピールははたして伝わったであろうか…？？？ふたりの夜はふけていく…（つづく）

  2006.02.20

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• コリンとの出会い8～コリンは鉄腕アトム

  前回までを読んでない方は、カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！-----------------金曜の夜、コリンの部屋でふたりきり。しかも、「泊まっていけばいいじゃん。」ですってぇぇぇ！！？？どどどどうしよう！！！？？？なんて答えたらいいの！！！？？？？「えっと…でも…迷惑じゃない？」「全然！」まーーー－ーったく悪びれてないコリン。どう考えても、この純朴そうな青年がこの部屋で私とあんなことやこんなことをしてやろう、と考えているとは思えない…。（ひきつづき思考暴走中）どのくらいの『下心なさそう度』かというと、鉄腕アトムがハイブリッド車に乗っているくらいピュアでクリーンな印象である。…よって、判決を下す！「じゃあ…お言葉に甘えて、そうさせてもらおうかな。」（英語でこんなうまくは言えなかったが）いいのか、私！！？？いいのよ、大丈夫よ。彼はタダの友達よ。こころの中はまだうずまき状態…。「決まり！じゃあさー、コレコレ、このコメディのDVDがオススメだよ！もうー、ほんとバカみたいにおかしいんだから！！」やっぱり今夜は何もなさそうだ…。　　　☆　★　☆　★　☆　★「僕テレビ持ってないから、DVDはパソコンで見なくちゃならないんだ。だからもうひとつイス持ってくるね。君はこの座り心地のいい方に座りなよ☆」と、コリンは部屋を出ていった。え？？？そ、そうなの？？こう、ふたりしてまったりとカウチに座って観たりするんじゃないの？？？…ハッ！下心あるのは私の方か！！？？？まあ、コリンの様子からして、私に気がある風でもないし、いろいろ考えるだけアホらしいか。DVD観て笑うか！と、落ち着いた。しかしテレビがないなんて、どおりで汚れなき王子な訳だ～。コリンがイスを持って戻ってきた。ふたりして、パソコン机の前にそれぞれひとり掛けのイスを並べて座る。まったく健全な光景である。私っておバカね…。そんな安心もつかの間、またもやコリンは大胆な行動に…！「電気消すよ。いい？DVD観る時はいつもこうしてるんだ。」パチン。一瞬にして部屋は真っ暗…パソコン画面の明かりのみ…きゃあーーーー！！！やっぱり、やっぱり、そうなのねーーーー！！！？？？？(もちろんつづく)

  2006.02.18

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• コリンとの出会い7～部屋でふたりきりの夜！！

  前回までを読んでない方は、カテゴリ『コリンとの出会い』をどうぞ！-----------------辺りはすっかり夜。高級住宅街のはしっこにある、コリンのアパートにふたりで向かう。共通の友達Tくんと一緒にちょっと寄ったことはあるけど、ふたりっきりなんて、初めてだ。でも、ルームメイト（日本人・男）がいるかも知れないよね。ウンウン。アパートの階段を上がって、コリンがドアを開けた。ウワンワンワンワン！！！暗闇から、コリンのルームメイトが飼っている犬（ちっちゃい）が飛び出してきた。あぁ～～、ビックリした！！おどかすなぃ！タダでさえドキドキしてるのによぅ！この前来たときちょっと遊んでやったら、どうやら気に入られてしまったらしい。私の足元にフガフガまとわりついてくる。ここの住人はふたりとも家にあまりいないからなぁ。「この犬はキミが好きみたいだね」と、コリンはさっさとリビングに行く。コリンは、トイレなどのしつけがちゃんとされてないこの犬が好きじゃないのだ。ドアの所に柵を立ててあって、犬はリビングには入れない。あたし、犬よりはコリンの方がいいかも。コリンについて行こっと。ゴメンね、わんこ。そして…ルームメイトはいないのね…。この家に、週末の夜、コリンと私、ふたりっきりなのね！！！そして…コリンは、リビングの先にある、自分の個室へスタスタと入っていった。えっ、もう？（←何がだ）ど、どうしよう！！！？？？大和ナデシコである私は、リビングのソファに座って、コリンが出て来るのを待っておくべきか？？？それとも、ここはアメリカ、フレンドリーに、コリンの部屋に入っていくべきか？？？そのまま入ってこられるように、ドアは開けられている。誘ってるの！？私をッ！！！（←アホウ）困ったので、半開きのコリンの部屋の入口から顔をのぞかせて、「入っていい？」と聞いてみた。「オフコース！！カムイン！」やっぱり誘ってるのね！！？？？？（←大アホウ）コリンはあくまでもカジュアルな態度。入らないのはヘンだし、ツツツ、と入っていっちゃった☆実はコリンの部屋は大好き☆絵とか写真とかCDとか、いい感じにあるから。ついつい見てしまう。なんてったって好きなのが、ベッドの所に飾ってある、コリンが描いた絵のコラージュだ。初めてこれを見たとき、この絵大好き！！この感覚わかる！！と思った。エンピツでヘタウマなんだけど、絵を描くこと自体がいい！「（前も言ったけど）やっぱり、この絵大好き！！！」「親がわざわざパネルに入れてくれてさ…。普通は絵なんて描かないんだけどねー。これ作ったときは、ハイだったんだよね～。」「わかるわかる、私もそうだよ、絵描くときは。」こんな話ができる友達ができて、ホント嬉しい。「どうするー？どのDVD観るぅ？」どうやらコリンはDVDを観る気マンマンである。しかし…時計はもうすでに午後9時を過ぎている。今からDVDを1本観たら、私が寮に帰る手段がなくなる。「あのさー、この近くってすぐタクシー拾える？今から観たら、遅くなるもんね。」「えーっ！？タクシー使うなんてもったいないよ！めっちゃお金かかるよ！」「だってしょうがないじゃん。」「泊まっていけばいいじゃん。れいめいがベッド使っていいよ。僕はリビングのカウチに寝るから。」ななななんですってぇ！！？？？泊まる？泊まる？宿泊！！？？？ご休憩じゃなくて、宿泊ですか！！！？？？（思考暴走中）「えっと…でも…」さすがに大グルグルである。パラレル大回転である。（トリノオリンピックモード）ここで、すんなりOKしたら、軽い女っぽくないか？？でも、これで帰ったら、カン違い女じゃないか？？？どうしよう！！？？？助けて、一休さ～ん！（ごめんなさい。つづきます…。長期連載みたいになってきたな…）

  2006.02.18

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• コリンとの出会い6～これってデート？？

  （これより前の話はカテゴリ『コリンとの出会い』参照です☆）コリンとふたりで美術館に行く日より早く、コリンやコリンの大学の友達数人と、あるライブを観に行った。私はルームメイトの玲奈を連れていった。その晩、部屋に帰ってきた後。玲奈が言う。「コリンってさー、顔はいいけど、話しててめんどくさ～い。ダン（コリンの友人）はこっちがうまく話せなくても、わかってくれて話しやすいのに、コリンっていちいち『これはこうなの？』って突っ込んで聞いてきて、めんどくさーい。ちょっと～、わかれよ！ってカンジ！！キャハ～ッ！」ムカッ！「コリンは大切な友達なんだから、そんな風に悪く言わないでよ！」って言い返してしまった。玲奈、ちょっとビックリ顔。私も、自分でビックリ。どうした？？？私？？？？コリンはいつも丁寧に話を聞いてくれるのに、そんな風にアホみたいに言われて、悔しかったのだ。（今思うと、確かにちょっとアホやけどね～！！！）　※後にダンは玲奈を気に入っていたと判明。どうりで話をよく聞くハズだ。--------------そんなこんなしてる間に、金曜日がきた。今日は、コリンと美術館に行くのだ。コリンはまた公園ライブがあって、その後の夕方の待ち合わせだ。別にデートって訳じゃないけど、美術館に行くワケだから、いつもの絵の具がついたジーンズじゃああんまりだよね。じゃあ、他にある服はスカートだよね。茶色のひらっとしたスカートと、オレンジのデザインカットソー、ミュールで行くことにした。もうすぐ秋だからね。別にコリンと出かけるからおめかししてるんじゃないからね！そして、待ち合わせ場所の美術館前に到着。人が結構いるんだけど、コリンの姿はなかなか姿が見えない。携帯に電話してみる。「あ、コリン？もういる？」「…ハァハァ、いや、まだっ。今向かってるっ！！ゴメン！」なにやら走っている様子。「いいよ～、私の方が着くのが遅かったかと思って。」（内心、閉館時間が気になってる）「ごめんね、演奏が長引いて…。もうすぐ着くよ。ハァハァ…」電話を切って5分くらいして、背が高い細長いヒトが大きな楽器ケースを抱えて走ってくるのが見えた。コリンだ。むっちゃ一生懸命走ってくる。こっちがビビるくらい一生懸命走っている。秋が近いとはいえ、まだまだ暑い。大きな楽器を抱えて走ってきたコリンは汗びっしょりだ。「ハァハァ…ご、ごめん…ゼーゼー…」「いいよ～」こんな必死な人に「早く来てよね！プンプン！」とは怒れないな～。ボロボロになりながら（？）も、コリン君、今日はいつものTシャツ＆ジーンズではなく、黒のポロシャツ＆チノパンで品良くまとめている。（格好いいんじゃ、これが）「その服、いいね。」と言ったのは、私ではなくコリンだった。「あ、エヘ、そう？？？ありがとう。」照れるな～☆☆☆「コリンも、そのポロシャツ、いいね。」「エヘ、ありがとう。美術館だからサ、ちょっとね。」なんだか同じこと考えてて、うれしかった。楽器はクラ－クに預けて、館内をまわった。私は絵を描くので、もちろん美術館大好きなんだけど、コリンも美術には興味あって、ふたりでこれがイイ、あれが好き、と話しながらゆっくり観ることができて、とても楽しかった。アメリカの美術に関しては、コリンの方が良く知ってくらいだ。だいたい今までは男の子と美術館に行っても、「退屈してないかな」と気を使うことばかりだったので、すごく新鮮だった。しかしこれは、デートなのか？どうなのか？？という疑問が頭の中に生まれてきた。でもコリンの態度は全くいつもと変わらない。別に手をにぎる訳でもなく、肩に触るとか意味ありげに見つめるとか、それらしいそぶりは皆無である。あくまでも『なかよしおともだち』の態度である。やっぱり違うよね～。とガッカリしながら閉館時間に間に合うよう、最後の方は駆け足で見てまわった。そして売店でポストカードをいくつか買って、「それは友達に送るの？」「いいや、全部わたし用！」「ア、アハハ～」とあきれられながら売店を出ると、なんと、なんと、クラークの扉がもう完全に閉まってる！！！楽器を預けてあるのに～～！！！こんなんじゃデートどころではない。アメリカは非情だから、明日まで開けてもらえなかったりする事もある。私たちは必死になって、閉めかけた売店のおねえさんに懇願して、中の警備に連絡してもらい、建物の裏口からクラークに入れてもらえることになった。「あー…よかった…」裏口のロビーは表とは全く違う、サイバーチックな建物仕様で、なんだか007とかミッションインポッシブルの世界みたい。銀色のベンチに座って、警備員が楽器を持ってきてくれるのをすまなそうにふたりで待ってたら、なんだかおかしくなった。「ククク…」「なんだかおかしいね…」ふたりでくっついてコソコソ笑った。そしてコリンは警備員から楽器を受け取って、お礼を言って、逃げるように出ていった。あーおかしい。ちっともロマンチックじゃないけど、楽しかった！！　　☆　★　☆　★　☆外はもうすっかり夜だ。お腹がすいたので、ふたりで近くのダイナーに行って、夕ご飯を食べた。さて、この後どうするかな。「楽器持ってまわりたくないし、とりあえず僕のアパートへ行っていい？うちでDVD観てもいいしね。」えっ？コリン宅に！！？？ふ、ふたりっきりで！！？？？このフライデーナイトに！！！？？？？コリンのアパートはそこから徒歩圏内である。　どどどどうしよう？？　DVDは観たいけど…　まだ帰りたくはないけど…　まぁ、私たち友達だもんねぇ…　家が近いんだし、楽器は重いし、自然な流れよねぇ… とグルグルになってるのは微塵も見せず、「そうだね、行こうか。」とサラッと答えた。どひゃーーーー！いっちゃうよ、コリンの部屋へ！週末の夜、ふたりっきりでだよう！！！（まーだつづく）

  2006.02.17

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• コリンとの出会い5～フローズン・コリン

  バレンタインも、なーんももらえなかった私。でもいいもーん！今あんまり恋愛モードじゃないから。今は英語の勉強に励んでいます。3月にTOEIC受ける事にしました。目標がないと、勉強も漫然としてしまうので。むぉ～！がんばるぞぉ～！！！さて、カテゴリ『コリンとの出会い』シリーズの続きです。前を読んでない方は、よろしかったら『コリンとの出会い1～4』からどうぞ☆☆★☆　☆★☆　☆★☆　☆★☆コンポを直す手伝いをしてもらった頃から、毎日の英会話レッスンが終わったあとも、コリンとふたりでなんとなくウロウロ散歩したり、アイスクリームを食べに行ったりするようになりました。でもそれは、私がウロウロしたいので、コリンもヒマなのでつきあってくれてる、って感じだったんですけどね。（と思ってた）コリンはいい友達だけど、なんだかちょっとデートみたいで楽しい☆--------ある日、コリンが私に聞きます。コ「れいめいはここにいる間、どこを見てまわりたいの？」私「美術館！ 色々あるよね～、どこかオススメある？」コ「○○美術館とか、××美術館とか…。こんどの週末、一緒に行く？」私「え？いいの？？」コ「うん。」私「わーい、行く行く！」コ「じゃあ、開いてる時間とか、調べとくね。」そのときは、平日ほぼ毎日英会話してもらってたから（もちろんバイト代払ってますが）、週末までガイドを買って出てくれるなんて、コリンはほんとに親切だなぁ、と思ってました。---------友達といえるくらい親しくなって、コリンはしきりに私の年齢を知りたがります。今日も聞いてきました。「ねーー、だかられいめいはいくつなのさーーっ？？」「しらなーーい」「パスポート見せて！」「やだねーー」別にかくさなくてもいいのですが、何の関係もない若いコイツに私の歳なんて言う必要ないわいっ！と思っていました。（要するに言いたくなかったのね…。）でも、あまりにも毎日うるさいので、もう言うことにしました。「当ててみー。」「ええーー？？全然わからん！！！」「○×才よ。」「……。」このときのコリンは、私の人生において、いろんな人のいろんな状態を見た中で、いちばん、『フリーズした』という表現がピッタリでした。たっぷり一分間、固まっています。「ちょっとー、どうしたの？」「……ショック受けてるの……。」おいおいおい！！！失礼じゃないかッ！！！！と、この反応にショックを受けた私でした…。（帰ってちょっと凹んだ。）くそー、無礼な若者め！！もう、話し変えよっと。フン！そこで私、恋愛話がけっこう好きなので、コリンにきいてみました。「ところでさー、コリンは好きな女の子とかいないの？」そしたらコリンは急に異様に照れて、「い、いないよ…（真っ赤）」　（何照れてんだ？コイツ）←心の声「ねー、なんで何年間も彼女いないの？コリン、魅力的だし優しいのにねー。」「…知らない…。女の子と話すの苦手だからさ…。（真っ赤）」「ふーん。じゃあさー、どんな子がタイプなわけ？？」「そんなの…知らないよ！（真っ赤）」　（ケッ、つまんねーの）「わかったよー。じゃあ、あたしのタイプはねー（誰も聞いてない）、お金の有無とか何とかより、いちばん大切なのが、優しいこと。私に優しいコト！！これが一番大事！それで、シャイで、あんまりおしゃべりじゃない人。」…と言ったあとで、あれ？これってコリンのことみたいじゃん…変なこと言っちゃったなぁ、ハハハ…と一瞬思ってしまった。けどそんな考えはすぐに忘れた。「で、コリンの好みは？？？」「知らない！！」　（何真っ赤になってキレ気味で否定してんだー？コイツ。ちぇー、つまらん。）「でもさ、学校にお気に入りの女の子のひとりくらいはいるでしょー？（しつこい）」「うぅ～、わかったよ、もう…。　いるよ、一応。」「へぇ…。どんな子？」「同じ科で、今バケーションに行ってる。デートにも誘ったことあるけど、全然つきあってくれないんだ。その前にも１人別の子とデートしたけど、これもうまくいかなかったよ。」「あららー、そうなんだ。でも、もうすぐ学校が始まったら、また会えるじゃん。」「まあね。」「その子とうまくいくといいね。」そう言ったものの、私、心の中ではちーーっともそんな事思ってなかった。それどころか、コリンにお気に入りの女の子がいるって知って、なんだかちょっとショックだった。そうか…お気に入りの子がいるんだ…。え？？なんかガッカリしてる？私。なんで？なんで？？どうしちゃったの私～～！！？？？「君の方はどうなんだよ。日本にいる彼氏とは続けるの？別れるの？」そう聞かれた瞬間、不覚にも、どわーっと涙が吹き出してしまった。い、いかーーん、私！！！生きる道がちがうと思った彼氏（日本にいる）とは、もう別れよう、と何度も手紙を書いてみるのだが、どうしてもどうしてもうまく書けなくて、申し訳なくて、早く言わなくちゃ、早く言わなくちゃ、と毎日すごく苦しんでいた。そこに突っ込まれたので、気持ちがあふれてしまった。コリンはびっくりしていた（多分）。泣いたのがはずかしかったので、すぐに店を出て、近くの公園のベンチに座った。だいぶしばらく泣いてしまった。コリンはず-っと黙って隣に座っていた。泣いたらちょっとスッキリした。でも、友達なんだから、ちょっとくらい「元気だせよー」とか言ってくれてもいいんじゃないのー？コリン君！と思ってた。コリンのほんとうの気持ちなんて、ちーとも知らなかったのです。（しつこくつづく）←ゴメン彩空ちゃん

  2006.02.15

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• コリンとの出会い5 ～コンポでゼーゼー

  コリンの消息が分かったところで、今日はまだ書き終わってなかった、コリンとの出会いシリーズの続きをのせま～す！前を読んでない方はカテゴリ「コリンとの出会い」参照です☆（4からつづき）個人的に英会話の先生になってくれたコリンと、夕方毎日会っていろいろ話す日々。接する中で、「コイツ、地味だし、アメリカ人のくせにレディファーストもせんし、字とかめちゃきたないし、ちょっとポヤーンとしてるけど、めちゃくちゃいいヤツだな～」と思うようになりました。約束の時間に絶対遅れないのもエライ。私はというと、いつも5分くらいは遅刻。（私の方がアメリカンね…）毎日、くいっぱぐれないように（？）寮の食事をかっこんで、歩けば5分くらいの距離を横っぱら痛くなるくらい走って、アセアセして到着してました。そんでもコリンは怒ったことはなかったな～。ゴメンよ～。その時は私、彼に対して恋愛感情はなかったんだけど、ニコニコ話しているその顔は、本当にキレイでカワイくて、天使のようで、見てるだけでこっちまで嬉しくなる。はにかんだところがまた、カワイイのよね～☆☆（ちなみに、TVで琴欧州のハニカミ具合を見ると、コリンを思い出してちょっとキュンなワタシです。あっ、でも、あんなにムナゲはないですよ。あっ、でも、ムナゲがダメってことではないですよ。）とにかくなんというか、ちょっとお気に入りクンって感じでした。そんなある日。私の部屋の前の住人が置いていったらしい、ボロいデカいCDコンポを、自分でつなぎ直して使おうとしていたのですが、どうしても音が出ない。そこで音楽科学生（←関係ないやん！）のコリンに見てもらうことになりました。当時私が住んでいた寮は、男子禁制だったので、ロビーでふたりであれこれ試すものの、音は出ません。「これはオ-ディオ店に持って行って、見てもらったほうが早いよ。今から行こうか？」とコリン。そのコンポは重いし、店員との英語のやりとりにも不安があるので、コリンが今日一緒に行ってくれると、とっても有り難い。「うん、行きたい！」という訳で、コリンがコンポを抱えて2人で出発。でもコリンの知ってる店はあと15分くらいで閉まってしまうらしい。「急がなきゃ！！」と、重いコンポを抱えてワッセワッセと走るコリン。自慢じゃないが、私は足が遅い。しかも超ロ～ングな足の持ち主のコリンとは、悲しいかな歩幅が…歩幅が…。ま、まってくれぇ～～。店にはギリギリセーフで駆け込んだ。（もはや半死）私がゼーゼーしている間に、お店の人に見てもらったら、つなぎ方は合っているが、スピ－カ－自体が壊れているとのこと。結局、いちばん安い15ドルくらいのスピーカーを買って、一件落着となった。ありがとうコリン！それにしても、あんな重いもの持って一生懸命走ってくれて、ホント親切でいい人だなぁ～と思っていた。コリンのほんとうの気持ちなんて、ちーとも知らなかったのです。（まだまだつづく）

  2006.02.05

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• コリンとの出会い4　続・愛の個人教授！？

  （3からつづき）共通の友人を通してコリンに英会話のチューター（家庭教師）になってもらったわけです。夏休みとはいえ、コリンは日中は毎日学校で音楽の練習をしているため、夕方からの授業となりました。（授業といっても話すだけ）私はヒマだから昼間が良かったんだけど、仕方ない。そして初めての授業の日。私の寮とコリンの学校は目と鼻の先なので、コリンの学校の門の前で待ち合わせしました。何人か人がたむろしてるけど、コリンは長身なので、頭がひょいっと目立つ。向こうも近づく私に気が付いた。「Hi.（モジモジ）」「Hi.（テレテレ）」なんか、お互い照れモード。ちょっと、デートみたいで照れるじゃん！！！コリン「えーと、どこ行こうか？お腹すいてる？」私「ううん、寮で食事出るから食べてきた。私、この辺の店知らないから、コリンが食事できるとこについてくよ。」やっぱりちょっと、デートみたいじゃん！！！って感じで、それから平日はほぼ毎日、その辺の食堂やカフェで『会話』することになりました。なんせ『会話』が主旨ですから、毎回いろんな事を話しました。何話したかなぁ？？普通のアメリカ人のコリンは、日本の事なんてそう知らないので、例えば『日本では大学に入るのに受験が大変で、入学後は楽しようと思えばいくらでも遊べる。アメリカでは大学に入った後の方がたいへん。逆だねぇ～。』みたいな感じで、お互いの国の社会制度とかをよく話してたかな。コリンは口下手ってわかってたから、私の方から「これはアメリカではどうなの？」ってよく話を振ってました。ところで以前、共通の友人であるTくんとコリンと私の3人で話してた時、コリンはもう何年も彼女がいなくて、今もいないって言ってた。恋愛話が好きな私が、「えーっ、なんで？？？」と突っ込むと、「うーーーん」と困って、「女の子と話すのが苦手なんだ。何話していいのかわから…」言い終わらないうちに、「コリンの話はもういいよ！オレの夢はアメリカ人の彼女を持つ事！！そんでそんで…」とTくんトークに飲み込まれてしまった。Tくん～、やっぱり、お前絶対日本人じゃない！とまあ、そんなくらいシャイでトロい…いや、おっとりしたコリンだけど、私との『英会話教室』ではなんでもしゃべれるじゃん。ちゃんと私の話を聞いてくれるし、逆に質問したり、説明もしてくれるし。そしてどうやら、私はコリンにとって唯一気楽に話せる女の子になっていったのです。（つづく）

  2006.01.18

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• コリンとの出会い3　愛の個人教授！？

  なんかイヤらしいタイトルですね。すいません。グフッ。Tくん（日本人）の音楽仲間としてコリンと知り合った頃、私はアートスクール（大学）のサマーコースを終え、語学学校に転校の手続き中でした。普通は大学の授業を受ける前に語学学校に行くもんだと思うんですが、日程の都合でできなかったのです。大学でネイティブスピーカーに囲まれての生活は、楽しかった半面、時々語学力で悔しい思いもしたので、「もっと勉強せにゃ！」と燃えていました。しかし転校手続きには2週間以上かかるので、その間私はすることがありません。観光ったってお金かかるしさー。それまでのサマーコースでできた数人の友達も、地元に戻ったり、バケーションに行ったりで、この街にはもういないし。とにかくもっとペラペラ話せるようになりたかった私は、英語の先生（チューターっていうんですかね）を探そうと思っていました。そんな時に、コリンと知りあって、「この人なら私の話もちゃんと聞いてくれるし、Tくんの友達で素性も知れてるから（←コレ大事。）、いいかも。ちょうどバイト探してるって言ってたし。」と思い、Tくんを通して、コリンにチューターになってもらえないか、ちゃんと時給も提示して、お願いしました。しつこいようですが、下心はサラッさらなかったですよ！！！だって日本にいる彼氏とまだちゃんと別れてなかったし。（別れの方向ではあったけど。）年下すぎて、論外！って感じです。まーとにかく、コリンの方は即OKで、早速次の日から、夕方1～２時間、英会話のレッスンをすることになりました。のちのちこの人とつきあう事になるなんて、この時は想像もしてませんでした。（つづく）

  2006.01.15

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• コリンとの出会い2　アメリカ男子大学生の部屋☆

  （1よりつづき）舞台はアメリカ某都市。Tくん（日本人）とコリンのライブ演奏を堪能して、スケッチして、いつのまにか夕方になりました。彼らの前に置いていた楽器ケースにしこたまチップもたまったので、公園ストリートライブは終了。チップはお札の山となり、「うひょお！」って感じですが、ほとんどが1ドル札なので、見た目ほどはすごくないんですよね。とりあえず楽器をコリンのアパートに置いて、三人でごはんを食べに行くことになりました。どさくさに？おじゃましたコリンのアパート。初！現役女子大生、じゃなくて男子大生の部屋！興味シンシンです。クンクン。（←嘘）日本人のルームメイト（男）と住んでるらしい。へー。日本人に囲まれている人なのかな。コリンの部屋はセンス良く片付いてた。ほー。えらいなぁ。ピカピカパソコンもあって、絵や風景写真も飾ってあって、リラックスした感じで、いいなぁ～。この部屋、好きだな～。そんなこんなですっかり夜になって、おなかペコペコの3人はディナーへGO!ディナーって言っても、行く先はコリアンレストランらしい。アメリカビギナーの私は2人について行くだけ。コリンはジャパニーズレストランへ行きたがっていたが、押しの強いTくんにあっさり却下された。おいっ、頑張れアメリカ人！ここはホームやぞ！三人で歩いてても、レストラン（つーか居酒屋）でも、コリンはあまりしゃべらない。無口だなあ。ま、つれのTくん（日本人）がしゃべり爆発系なんですけどね。絶対こいつ日本人じゃない。結局、Tくんのおもろトーク80％、私の恋愛悩み話15％、コリンのあいづち5％ですぎたディナー（ビビンバ）でした。コリン、ビビンバ食えるんかい！すごいなあ。私の恋愛悩み話。そう、その時私は5年間つきあっている彼氏（日本人）を日本に留守番させてアメリカに来ていたのです。だから、ぜ～～んぜん男の子とどうにかなろうとか、サラサラ思ってなかったんス。マジで！Tくんも彼氏とは会ったことあるし、コリンは異星人やし、哀しみTOOヤングやし、ま～～っったくな～んにも考えてませんでした。彼氏は私のアメリカ行きも応援してくれて、すごーくいいヤツで誠実で、私たちはうまくいっていました。アメリカから帰ったら結婚したいな、と思ってたくらい。しかし、アメリカに来て、本当に、本当にしたかった絵の勉強をしてみて、サマーコースとかじゃなくて、もっとここでちゃんと何年か勉強したくなったのです。ここでそれが出来たら死んでもいい、と思った。今までこんなに強くはっきりと「これをしたい」と思ったことはありません。そして、日本にいたときにごまかしていた、彼との『生き方＆価値観の違い』をはっきり自覚してしまったのです。でも別れを決意しきれず、悩んでいたのです。二人の意見はというと。Tくんは行動派らしく、「もー別れれば？」コリンは無言。ていうか、おーい、きいてるのかい？？（眠そう）こんな感じでこの人たちとよく行動を共にするようになりました。（つづく）

  2006.01.06

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• コリンとの出会い1

  えーと、コリンとのなれそめを書こうと思いま～す。私は会社をやめ、アメリカの某都市にある大学で、美術科の集中サマーコースをとっていた夏。本当に好きなデザインとかアート、そして英語の世界を求めていたのです。思いっきり朝から晩まで、週７日間絵を描く、超ハードな日々でした。15人のアメリカ人の中、ひとりだけの日本人で、英語も全部はききとれなくて、さみしい思いもしたりして…。しかも食事もろくにとらずにいたので、体重も減って、しんどかった。でもやりたいことをやれていたので幸せ！でした。そんな中、校内で、日本にいるはずの友人Tくんに偶然出会いました。たまたま同じ大学の音楽科に留学しているというのです。ビックリ！！！地球は狭い！！その彼が、「週末○×公園でストリートライブやるからヒマかったら見においでよ」とさそってくれました。私はTくんの音楽が大好きだったので、スケッチがてら行ってみることにしました。そしてその週末、スケッチブック片手に教えられた場所に向かいました。公園をちょっと歩くと、音楽が聞こえてきました。その音楽に誘われて向かうと、演奏しているTくんの姿が。そして隣で一緒にプレイしているのは、背の高い、金髪のどハンサム…。トムクルーズが背が高くなってやせた感じ！？（今思うと似てないが…）「ほえぇ～…ビューチフルだわ～！Tくん、こんなおっとこまえな友達が一緒やなんて言ってなかったやん！！ワオーーー！」と、ひとりワクワクする私。あまりにもその演奏風景が絵になってるので、あいさつもせずに（わざわざ演奏を止めることもないし、）さっそく彼らの前に陣取って、スケッチを始めました。この頃、スケッチすることに燃えていたのです。いい音楽、初夏の公園の明るい緑と光。音楽を奏でる男たち。夢中になって描きました。楽しかった！！そういう時はいい絵が描けます。そして、絵になる人はかきやすい。演奏がひとしきり終わって、私もスケッチを止め、彼らに近づきました。「Tくん、きたよ～」「おお！ありがとう！こいつ、コリン。コリン、こっちはれいめい。美術科に来てるんだよ。」「Hi.」コリン、にっこりして、それだけです。しかしその笑顔ときたら！！！まぶしい～っ！！！！「あなたたちをスケッチしてたんだ～。ほら。」と、スケッチブックを見せると「わぁ、カッコいいね！」どういう意味だ？？？自分が、ってことではないよね？？ほめてくれてるのね。よくわからんので、「エヘヘ」と笑ってみました。日本人丸出しですね…。コリンとの出会いは、こんな感じでした。この時は、ただコリンは異星人のように見えていました。（つづく）

  2006.01.04

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