人の死についての考察・その2
当直に行った。まず、兼務の部署に行く。そこの部屋は半分がカルテ庫になっている。近日中の退院者のレントゲンフィルムの一時保管場所にうちの病棟のsさんのものがあった。ここ数日重症者になっていた。もしかして・・・。予感は的中。なくなったとのこと。朝、食事の配膳の時間に・・・。DVで奥さんと離婚したsさん。元奥さんはもうかかわりたくないだろうに、キーパーソンになってくれていた。同僚のパートの年配ナースが、重症の連絡入れた後に家族がなかなか来ない、可愛そうだと私に言ったが、私も、離婚後にいろいろあったから、元奥さんの立場・気持ちわかる。だからsさん可愛そう・・・かもしれないけど、ある意味自業自得的でもある。でも最期まで元奥さんの愛称は忘れてなかった。だったら優しくしてあげてれば良かったのに。今までいろんな人の最期を見てきた。それまでの人生の集大成?のような気がする。どんな難病であっても、家族と絆が深ければ、間に合わなくても家族はできる限りくるし、看取る家族もいる。家族がいなくても、最期のお見送りにスタッフが数人行けるときもある(2人とかになっちゃうときもある勤務の流れで深夜に出棺だったりするとね)。家族関係が悪くて、面会がないとき、あってももめてたりする場合は、あとあとみてて悲惨だし、醜い人間関係が露呈する。なんかみてていやだ。私はどうなるだろう?将来のことを考えてしまう。