ｒｉｒｉｃａｌ　ｗｏｒｌｄ

[映画・舞台など] カテゴリの記事

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  新作ルパンに夢中

  　この放映前に解禁されたPVが、映像といい音楽といいキャラクターデザインといい素晴らしい出来だったので、いやが応にも期待が高まっていたルパン三世新シリーズ。　ネット配信で見てみたところ、想像以上に色々とすごくてたまげた@@！！！　大人の鑑賞に耐える～！３回くらい見返しちゃったくらい。　原作の18禁テイストがポップに盛り込まれていて、洒脱＆軽妙。　絵だけでも十分美しいのだが、動くとさらに動きがいい！　菊池さんの音楽はもちろんいいし。　声優陣も、特にクリカンに渋さが出ててすごくいいと思う。　今回初の主役の不二子ちゃんは、沢城さんが若手随一の演技力で難なくクリア。　先代とは雰囲気が違うけど、これはこれで私は好き～＾＾　欲望の為には人殺しも辞さず、自分の魅力を熟知してるからハニートラップも武器の一つとしてバンバンやる。　経済的に盗む必要があるのか？というと、彼女もルパンも別に危険を冒してまで盗む必然性はない。　　不二子はオープニングで、「盗み続けることは人生の最高の官能」って言ってるんだけど…　　一回目の段階の不二子ちゃんは、エキセントリックで「退屈しない女」なのねん。　いやいや、そんなもん軽いもんじゃないよな～～。オープニングのポエトリーリーディングの映像と台詞から推測するに、おそらく後半は桐野夏生の小説ばりに壊れていく展開になるんじゃ…。　とにかく全編、クリエイターの方々の100％の本気を感じる☆　とことんやりたいことを納得いくまで突き詰めてるんだー！というスタッフの叫びが聞こえそう。　世界観がしっかりしていて、視聴者に媚びていない。　これはモンキーパンチ先生も納得の出来ではなかろうか。　精魂傾けて作られたテレビ作品って、時間が短くてあっという間なのに中身があって映画みたいなクオリティになっちゃうし、ぎゅぎゅっと凝縮されてるからどの場面も見逃せない、そして何度見ても繊細なネタが仕込まれ過ぎてて飽きないって…　あらー前作の朝ドラと同じなのねぇ！とつくづく感じたわ。　リアルタイムでこんなアニメが観られるなんて、ラッキー☆サントラも楽しみだー！

  2012年04月09日

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  リベラ・ミー

  　菅井まどかちゃんが優勝したローザンヌのファイナルの動画。クラシックとコンテンポラリーの二つの踊りで審査がされる。　今回、日本人初のコンテンポラリー賞を同時受賞したとのことで、やっぱりコンテポラリーが出色だと思う。（彼女の出演は1：16：12頃）　振り付けと曲もすごく彼女の個性に合ってるし。　シャープで大胆にほとばしってて、かっこいいなー！　シャイで自分の内側を表現するのが得意じゃないと言われる日本人にあって、ニュータイプのダンサー登場といった感がある（フィギュアだと大輔くんがこの意味でのニュータイプだと思う）　　この感じ…　そうだなー、例えるなら、バイオリニストの神尾真由子さん（彼女も新しいタイプだ）をクールにした感じかなー。今のダンサーはクラシックもモダンも踊れることが一流の証。ちょっとタイプが違うけど、上野水香さんみたいになるのかしらん。ボレロ、踊ってほしいなぁ。はたまた、女王ギエムみたいに彼女のための作品が作られるようなダンサーになるのかも…　このご時世に、明るくて素敵なニュースだなぁ＾＾　　

  2012年02月09日

• 今日のカーネーションが凄すぎて

  　あまりの展開に昼間から号泣＆放心してしまい、２時から予約していたヨガのクラスをキャンセルするハメに…。（そんなドラマが他にあるだろーか？？）　今日が休みでホントによかった！！　これはしっかりリアルタイムで観たい内容だものーー。　ホント、これに関しては最初から観ていてよかったなぁと思う。　　じゃないと、面白さがイマイチ伝わらないだろうから。　それにしても本当にこの世界観が好き。DVD出たら買いたいくらいかも。　

  2012年01月14日

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  とくダネ観たかった～！！

  　ひょんなことから須藤げんきくんのことを知り、ネットで情報を集めてみてびっっくり。　単なる格闘家を引退した人だとばかり思っていたら…パフォーマー・ミュージシャンとしての才能がすごくあるんだねぇ@@！！　YMOとパフュームが好きな私には、かなりツボなこの方。やってることのオリジナリティがすごく高いだけに、衝撃だった。　てっきり演じてるだけだと思いきや、むしろ彼が総合プロデューサーで、ちゃんと音もダンスも自分で作ってるというのに二度驚いた。専門的な学校行ったり勉強してるって訳じゃないのに凄いなー！　それも十分凄いが、このユニットの方向性に賛同してくれるパートナーや協力者を集められたというのが一番凄いと思う。ダンサーやリミキサー、映像作家、作曲家の方々もその界隈で実績がある方がちゃんと来てるので。　調べていく内に、須藤氏が精神世界に興味があり、若い頃から明確に色々な実践＆鍛錬を積まれている方だと判り。　なるほど！！と合点がいった。　だからこそ、このマルチぶりな活躍なんだろう。　過去の経歴だけでも十分だと思うんだけど、現在も大学院に在籍しつつ、格闘技の大学指導者として全国優勝を連覇し、書道をやれば書道展で入選。で、本業はミュージシャン（←しかも企画ものとか片手間じゃない）って…なんじゃそりゃー！　一般人からすると信じられない話であるが、多分、興味があって大好きなことしかやってないんだと思う。「○○やるなんて無理」という発想がないから、北海道にだって移住できちゃうんだなーきっと。　著作はまだ拝見できてないが、ブログの文章からの印象だとセンスがあって読ませるなぁと思う。　三島と司馬遼が好きというのも素敵だわ。　　インタビューとか拾ってると、元格闘家という経歴がパフォーマーとしての活動に及ぼす影響なんかもちゃんと把握されているし、どうしたら活動が目に留まるかということも世界のマーケットをとらえて客観的に分析してるし、coolな方ですなー。　そう思ってる矢先、国内でのメディア露出がここへきて結構あるみたいで…観られないのが残念！　ということで、ゆーチューブより。　バックスポンサーにDELLがついてるのね！さすがー☆　いつか生で観てみたいわー。

  2012年01月07日

• 上質な15分に感謝

  　年内最後のかーねーしょん。　今日は折り返し地点で前半終了。終戦記念日の回だった。　15分でここまで一気に描ききるとは、なんと素晴らしい。　そうか…常に恐怖に怯え、寝不足で緊張していて碌に食べてない状態が続くのが戦争なのだ。　そりゃあ思考もストップするに決まってる。　戦争の愚かさ、哀しさ、恐ろしさについて語ったドラマはあまたあれど、徒労を身体の感覚で表現し、心がすっかり摩滅していく様子を描いたドラマは見た事がない。いっそのこと、疲れたあまり何も感じなくなってる方がむしろ楽なのではないかと糸子が述懐するのも、それだけ周囲が悲惨だから。そして、人間は現代でもそういう状態に戦争以外の理由で陥ることがあるので、だからこそ戦争の辛さを想像する事ができる。　脚本が徹底的にリアルだわ。　渡辺あやさんは天才だー！！　ホントすごいなー。　あまりに脚本が凄くて椎名林檎も本気出してまっさらな状態で主題歌作ったというくらいなので、多分同じ理由でスタッフや俳優陣も渾身で取り組むしかなく、だからあんだけのドラマになってしまったのだと思う。本当にこの三ヶ月、毎日毎日、文芸作品の短編を観ているように楽しめた。一度もがっかりさせられたことがなかった。日本のどこかに糸子たちが存在しているようにすら感じる。脚本や俳優、演出以外でもこのドラマの好きなところはたっくさん挙げられる。まずはファッションに関するドラマだから着物がどれも素敵（柄on柄なのにモダン）、主題歌をはじめ音楽も素晴らしい、照明や撮影のアングルとかもすごく工夫されてるし…小道具もいいし、ロケもいいし、とにかく全部いい。作品世界が丁寧かつ緻密に作られている。　あとは俳優さんの適材適所感が凄いのだ。これまでの経験や評価以上にいい演技をされる方が多い。個人的にはトミーズ雅と小泉孝太郎の役所がジャストミートなんだけど、前半で一番このマジックにかかったのが田丸麻紀ではないだろうか。　ヒロインの幼なじみの義姉でいわゆる「ご近所のおねえさん」的な役所。舌打ち、メンチ切りも辞さない糸子がスカーレット・小原なら、彼女はメラニーみたいな癒し系。アクが強過ぎる面々の中にあって清涼剤のようなキャラクターは本当に得難い。シリアスな面も自然に演じているし、間違いなく代表作になるだろう。モデル出身故の美貌は、うまくメガネとサザエさん風ヘア（このヘアメイクの設定がキモ。秀逸！）で中和させ、違和感なくドラマに溶け込んでいる。このドラマは関西圏の女優さん中心にキャスティングされていて、彼女は岸和田近くの出身。だから単に言葉の面でオファーがあったんだろう位にしか考えてなかった。それがまさか、こんないいお芝居をされるとは～～！嬉しい誤算だが、こういうケースが他にもたくさんあるので、やっぱり現場一帯に相当強力な磁場があるんだと思う。　納得のいくいいドラマを作りたいというプライドと情熱を、ひしひしと感じるなー。　視聴者に媚びず、渾身の力で携わっているスタッフの皆様に心から感謝したい。

  2011年12月28日

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  朝から号泣

  　おかげで目がボーンと腫れてしまった…。　今日はお出かけの予定がなくてよかった。　毎日毎日、ダルビッシュがフルで投げているような現象がカーネーションが起きていて、ネット上でもすごいことになってきているので、渡辺あやさん脚本の他のドラマが見たくて、「その街のこども」を借りてきてしまった。☆【送料無料】 DVD/邦画/その街のこども 劇場版/TMSS-204価格：3,850円（税込、送料込）　これも…すごくいいねーー>

  2011年11月19日

• おもろすぎる～～！！

  　あの吉田戦車もハマっている（意外だ！）かーねーション、一度もつまらない回がなく、毎回ごっっっつおもろい。　今日は特に素晴らしい回だったなー。４回も見ちゃったわ。　おもろいだけじゃなく、泣ける。　絵や光や台詞や音楽が美しい。　そして人生について深く考えさせられる。　　毎日毎日、ハイクオリティな短編映画を観ているような趣。　この勢いが落ちなければ、これからの歴史に残る傑作になるのは間違い無し☆　名より徹底して実を取ったこのドラマ。　体裁はフツーの朝ドラのように見えて、実は今のドラマ界に真っ向から挑む意欲作。　ドラマが単なるタレントのPVになってしまってる、現在の風潮へのアンチテーゼなのだ！　いい脚本、いい演出、いい出演者を揃えて正攻法なアプローチで作ってると思う。　脚本の渡辺あやさんは同年代。８年前のデビューですごい才能だと感服したのは、昨日のことのようだけど。やっぱり本物！この間にも着々と持てる才能を磨いてらっしゃったんだなぁ。　脚本だけではない…このドラマを通じて、こんな素晴らしいプロの仕事を毎日見せられるとホント励まされるわ！　この記事、なかなかよろしい。　 ttp://www.cyzowoman.com/2011/11/post_4581.html　　

  2011年11月11日

• ツレうつ

  　２館で上映中も、どちらも退社後には間に合わない時間帯。　レディースデーの木曜日、今日を逃したらチャンスはない！ということでよーやく鑑賞。　…よかったわ～！　ほぼ期待通り。　隣の方はずっとハンカチを目にあてていたし、周りでもすすり泣きの声が。　私はそうでもなかったな。　あの篤姫の名カップルは相変わらず健在。　ドラマの時も、なんだかほのぼのとしたメルヘンちっくな面があったけど、あれは脚本や演出のせいだけじゃなかったのね！　宮崎あおい、最初のやや無神経で傲慢な嫁っぷりが出てたのもよかったな。　　…しかし。　今日、２回見てしまったカーネーションの方がじんわり泣けた（；；）　「ツレうつ」は、内容が内容だけに感動的なシーンや台詞がけっこうあるの。　でも、今日のカーネーションではそんな台詞、一言も主人公に語らせていないのに。　なんでだろ…普通の何気ないシーンとか台詞に打たれる。　作り手に感動させてやろうという意図が見えないのに、自然に泣ける方がずっと難しいんだろうなぁ。　yahoo！の感想を見たら、みんな泣いてる場面が違って複数あるみたい。　私の心境を代弁してくださった内容があったので一部抜粋。「別に普通でいけば泣けるシーンとは思えないのに、始まって早々涙でてきて終わるまでとまりませんねぇ｡　どう考えても悲しいからではないし｡（中略）　愛情､あったかさが画面からあふれてあふれて｡　そしてまたいつものように台詞がないんですよね｡これが｡　泣かす台詞など見当たらないのに｡すごいドラマです｡ほんと」　だんだん空恐ろしくなってきた。　映画より濃い内容の15分ドラマって…凄くないかーーー@@？！

  2011年11月03日

• おもろくて泣けるんじゃ

  「ふたりっ子」の時も思ったの。「もしやこれ、後世に残るような名ドラマになるのでは…？」って。　結果、最高視聴率が29％、向田邦子賞を受賞することに。　そして2011年秋、さらなる名作の予感！　それが「カ-ネ-ション」なのだ！　椎名林檎嬢の言うとおり、人生の喜び悲しみもリアルに描いているこの作品。なんといっても脚本が素晴らしい。　世界的に活躍するデザイナー・コシノ３姉妹のお母様がモデル。ヒロインが洋服への情熱だけを抱いて、縦横無尽に疾走する様がひたむきで元気がもらえる。　…という構図は伝統的な朝ドラ。ただし、この主人公、健気でお行儀がよくて万人に好感を抱かれる…というヒロイン像とは全く一線を画す。馬力と行動力はあるが、喧嘩早くてガサツで男前、史上最高にガラが悪い（笑）。アクの強さは「ふたりっ子」の香子を超えるなー。　さらに出てくる登場人物が皆、個性が濃過ぎるのも特徴。　長所だけじゃなく短所もしっかり描かれている為、役柄に重層的な厚みがありかえって魅力的になっている。　この点、ヒロインの父親役の小林薫のキャラクター造形は本当に出色の出来。　言ってることはむちゃくちゃだし、欠点だらけなのに、実に可愛くて憎めないサイコーな親父なのだ。　これは名優といわれて久しい、彼の代表作の一つになるのではないかなー。　絵空事、綺麗なだけの話ではなく、現実に潜む毒や陰影もちゃんと描かれている。　それでいて、人生の美しさや喜びも表現されている。　だからつい、主人公と一緒に泣いたり笑ったりしてしまう。　モデルの方が92歳まで存命だったので、いかんせんドラマの進行に工夫が必要になってくるのだが、その緩急の付け方が過不足なくて素晴らしい。端折る部分、丁寧に描く必要のある部分の取捨選択が適切で、思い切りがよいのでテンポよく仕上がっている。いいドラマは「想像力」を換気させて、見る人に内容を補完させるものなんだなぁ。　そして出演者の演技力、巧みな演出、岸和田弁の正確さ、音楽、美術、セット、照明、ロケーションの美しさ…etcもケチのつけようがない。もちろんこの為に書き下ろした林檎嬢の主題歌も素晴らしい。　脚本がよいと、様々な要素が上乗せされてドラマの魅力って二乗以上になっていくのね@@！！　今や、月曜日が待ち遠しいもん。　　毎日15分の中にクライマックスシーンが必ずあり、起承転結して笑いと涙がある感じ。　私は毎日２回見るのが日課で、これ以外の新ドラマを全く見る余地無し（内容が高密度過ぎてお腹いっぱい）。　一回につき、次回以降につながる細かい伏線もそこかしこに入っているので、熱心な人だと謎解きのように３～４回見返しているらしい。　そんな、凝ったドラマがかつてあったか？　最近、志が高いドラマが減ったと感じていたから、こんな全力投球が毎日見られるのは本当に嬉しい＾＾　そしてヒロインの尾野真知子さんが素晴らしい！！ナチュラルで表現の引き出しが多く、見せ方が変幻自在。設定での個性が強い分、とても魅力的なキャラクターになっている。30歳でありながら、14歳と17歳をちゃんと演じ分けることができる。演技に血が通っているので、つい感情移入して見てしまう。サイコーにおかしくてゲラ笑いしちゃう時もあるし、泣きの演技では必ずもらい泣きしてしまう（；；）　もはや、彼女以外のヒロインは考えられない（そこが凄い）。これまで朝ドラのオーディションに何度も落ちてきたらしいけど、今回で選ばれて本当によかった！　小林薫と互角に勝負できる演技力に全く危なげ無し。リアル北島マヤ。いっそのこと、紅天女は彼女にやってほしい。　ハッキリ言って、全体から見ると今はまだほんの序章の部分なのにこんだけ面白いなんて…予想外。　興味を持った方はぜひ視聴あれ！　渡辺あやさんの脚本って、どこか向田邦子っぽい部分があるんだよなぁ。　ちなみに私が一番好きなドラマは向田邦子の「阿修羅のごとく」（映画版は除く）　

  2011年10月30日

• 尾野さんの迫真の演技

  　思わずつられて泣いてしもたんやないかい～～（；；）　糸子が自分の限界を感じてしまい、それを飛び越えられない辛さや切なさを訴えての号泣なのに…　台詞自体は子供らしくって、ちょっとアホなのよね（笑）。　そのバランスが泣けるけどくすりとおかしい。　本人は実年齢30歳なのに、本当に14歳の子供の泣き方になってるのが、凄い！！と思ったなー。　北島マヤかっ？？　

  2011年10月15日

• カーネーション

  　私が出勤するのは8時ちょっと過ぎ。慌ただしくメイクをしながら新しい朝の連ドラを見ていたら、主題歌がすごくシックで耳を奪われる。　これは…椎名林檎では？と思ったらやっぱりそう。　いい曲！大好きな「茎」に近いテイストだなぁ。　　で、こういう曲を提供するって…と感じてNHKのサイトを見ると、ドラマに捧げられた林檎嬢のコメントがとても素敵だった。「いのちをいただき、生かされている者だけに通う、かなしみ、よろこび。渡辺あや先生のこの脚本には、それら全部がすっかり入って居て、少しもきれいごとじゃありませんでした。或る種、残酷とも感じられるほどリアルな本作。わたしも恥じぬよう、丸腰で取り組む思いでした」って！　えー、脚本が渡辺あやさんなんだ！！　彼女は、昨今の漫画原作ドラマがのさばっている中にあって、とても秀逸なオリジナル脚本を書ける方。　主演の尾野さんも実力派だし。　うおー！これは観ないとダメじゃないかー？　渡辺さんは、「ジョゼ虎」の世界観が本当に素晴らしくて（林檎嬢が上で語ってるようなことがやはり色濃く入ってると思う。作家性だね）、田辺聖子の原作を読んでさらにその構成力に唸ってしまったんだけど、これがシナリオのデビュー作だって？？？　なんちゅーすごい人だ…と思ったのを覚えているなぁ。　というわけで、「カーネーション」は多分、フツーの朝ドラで終わらないはず☆　

  2011年10月13日

• 探偵はバーにいる

  　サスペンス、推理物に全く興味がないのに、札幌が舞台＆初・二枚目の大泉洋らしいというので観てみたかった作品。一人で観るのはちょっとな～と思っていたので誘っていただいてラッキー♪　　想像以上にこれは…　……すっっごく、面白かった～～＞＜　これは多分に、地元だからかなー？　いやいや、映画の作りもベタで正統派な探偵ものを踏襲していて、コンビを組む松田龍平（名探偵だった亡き父へのオマージュか？）も、ものすごくいい味を出してて、大泉と息がぴったり。二人のやりとりは最高に笑える。あと、無意味なエロなネタも随所にちりばめられていて、それも昭和風味がプンプンなのがおかしい（笑）！　今回は配役も皆よかったし（ドンピシャな龍平の次は、いつもの善人っぷりを全く消した高島忠伸の怪演だな～）、知ってる場所ばかり出てくるからとっても親近感が沸いた。　ラストクレジットを観たら、なんと第２弾の制作も決定したそうで…　次も絶対観ます！！！　というわけで、道産子は観て全く損はない映画。　大泉ファンは是非是非！

  2011年10月08日

• あっという間にお茶の間に浸透

  　今日は「おひさま」最終回。　なんと、ひかりたんは徹子か＞＜！！！　でも合ってる☆※徹子といえば、自著で「平子理沙風」「黒木瞳風」のヘアメイクでそれっぽくうつった写真に超ウケた。　78歳で真似しようって発想がそもそも凄いし、実際にやるのはもっと凄い。　去年の今頃、「悪人」で一番演技が素晴らしかった＞＜！とブログに書いた満島Hかりは、今年はあれよあれよという間にドラマやCMに起用されて一気に知名度が上がったような…。彼女は華があるタイプではないけれど、リアルな演技をできるすごい女優さん。某テレビで、インド映画みたいな歌って踊れるやつ（ミュージカル）をやってみたいと言っていたのでちょっと嬉しいな♪何せあのfolder出身だから、相当に歌って踊れる潜在能力があると思うのよねー。ぜひぜひ舞台でも映画でもいいからやってほしーい！

  2011年10月01日

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  そして軽蔑を観る

  　やっぱり、高良くんかっこいーー>

  2011年06月11日

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  高良くんが素敵

  「おひさま」の先週分を見て、すっかり高良君にハマってしまった私。　滑舌が若干難があるけど、声もすごく素敵ー！　大体、あの戦時中のざんぎり頭であんなに美しいとは、並大抵の美貌ではない。　却って、余分なものが削ぎ落とされたかのようだもの。　モッくんや夏目雅子の美に通じる、整った顔だわー。　ご本人も、ちょっと振り切れてる感というか…毒もあるしシュールな感じもあるし、そこが凄く魅力的だと思う。　今までの出演作も、どこか影があったりエキセントリックだったりするのに、「おひさま」の役はとても優しい、これぞ正統派な好青年。毒気もすったもんもないのに、雰囲気はどこか儚げなの。　NHK、やるな！　　…ということで、多分、近々「軽蔑」を観に行くと思うなぁ（笑）。　　　　

  2011年06月06日

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  DAIDO MORIYAMA写真展

  　去年からずっと楽しみにしていた森山ダイドーさんの写真展。　札幌ではほぼ同時期に二つ開催されていて、連休中にどっちも行こうと思っていたのだが、けっこう場所が市内でも遠いのだ！それに寒いし。心身ともに芳しくない状態ということもあり、ブエノスアイレス-サンパウロ展の方のみを観て来た。　それにしても、ひとりはちょっと寂しい。　こういうのを一緒に行く趣味が合う友達がいるといいのになと思う。仙台在住の巨匠とかなら、声をかけたら付き合ってくれたかも。　もちろん、彼氏が合えば最高だけど。そこまでは望まないなー。　　2008年に撮影した南アメリカの写真展。　展示自体は思ったより数が少なくてあっという間に観終わる。　その分、大道氏の撮影中の旅程DVDが放映されていたので居座ってずっと見ていた。【送料無料】 DVD/森山大道/森山大道 「サンパウロ、路上にて」/ULD-419価格：3,471円（税込、送料込）　カラー映像で見ると確かに現代のサンパウロがあるはずなのに、大道氏のモノクロの写真を見ていると、ずっとずっと昔から変わらない、普遍的なものがそこにあるような気がして、2008年に撮影されたという事実がふっとんでしまう。　氏の作風はボケや歪みを意図的に用いていることらしいのだけれど、今回は大きめの写真にそういうものが多く、そちらの方がやはり印象に残った。タンゴの写真とか…とても雰囲気があって素敵だった。　それにしても南「アメリカ」という呼び方に違和感を感じるのは私だけだろうか…。　だって、ブエノスアイレスが特にその傾向が顕著なんだろうけど、100％ヨーロッパなんだもん。　地理的なものからそう呼称してるのは判るんだけど、まるで違うよね、あちらのアメリカさんと。　北「アメリカ」とは全くのべつもん、と考えればそれでいいのか。　こういう基本的な疑問が浮かぶような時、海外に詳しい同行者がいると、とても興味深い話が聞けたりするので楽しい。　この会場の宮の森美術館がなかなか素敵だった。　結婚式場が併設されてるという不思議な空間なんだけど…。　レストランの雰囲気も美味しそうだったし、式場の展示されてるドレスとかもセンスよかったなぁ。

  2011年05月03日

• Charlot Danse avec Nous

  　久々に、木曜のレディースデーに映画館に駆け込んでみた♪　映画「dancing chaplin」は、エントリーのタイトルに掲げたバレエ作品（ローラン・プティ振付）の内、周防監督が抜粋して映画としてバレエを撮ったもの。　これは単館上映の映画なので、こういう時にやっぱり札幌にいられることが幸せだなーと感じる。　1幕はこの映画を撮るまでのドキュメンタリーになっていて、2幕が本番。　この間に5分間の幕間があるのが粋な計らいであった。　　ちょっと疲れてたので迷ったんだけど、これは観に行ってよかった＾＾　草刈さんはもちろんのこと、なんといってもチャップリンを演じるルイジが素晴らしい。tres tres bien!!　あれで還暦だなんて信じられない！！　そして、本人の若々しさとユーモアもとても素敵だった。　私は演目中では、「外套」と「空中のバリエーション」が特に美しくて好きだったな～☆　衣裳も振付もとても綺麗でうっとり。　「黄金狂時代」をモティーフにした「小さなトゥ・シューズ」もコミカルでチャップリンぽくって最高。　バレエ好きな方はぜひぜひ！！　

  2011年04月21日

• ノルウェイ＆ばかもの

  　年内最後のレディースデーだったので、前から気になっていた2作品を連投で鑑賞。　そういえば、どっちも原作が小説だ！でもって館内も満杯だったわ。「ノルウェイ～」の方は…原作知らないで観たら…「全編、そっち方面の話なわけ？？？」って思う人が出てきそう～。　何せ深遠な話だから、尺を考えるとどっかで端折らないといけない訳で。　なるほどー、トラン監督はセックスに関する部分でつないでいったんだなー。　いや、この路線は間違えてないし悪くないけど、でも…他の面で好きなシーンとかがこぼれてるのがやっぱり残念（仕方ないけど）。　映像、音楽、キャストはすごくいいと思った！！　特に、菊池R子の直子、ルックスとか年齢の面があるから、観るまでちょっと心配だったのだけど、あの人はすごい女優だわー。「ガラかめ」のマヤみたいなもんなのか？？この難役をよく演じたなぁ@@！　喋り方の可愛らしさとか、表情のうつろいやすさがすごく儚げで、掴みどころがなくってエキセントリックで、しっとりした女らしさもあるし、ちゃんと直子になってる。もうちょっと実年齢が若かったらもっとピッタリだったろうなー。　松山君はそのまんま。ピッタリ。　あと、玉山鉄二の永沢さんもよかったわ。この映画随一のイケメンっぷりであった…。「ばかもの」は、原作を読みたくてピックアップしている小説なんだけど、まだ読めてない状態で観る。　こっちもよかった～　　主役の成宮君が、恋人役の内田有紀の大大ファンで、テンションを押さえるのが大変だったらしい。　二人ともがっぷり演技力が拮抗してる方々なので、すごく見応えがあった。濃厚な絡みがけっこうある役所だからなー、特に成宮くんはすごく役者冥利だったのでは。　内田有紀のスタイルの素晴らしさに、何度もくらっときたおっさんな私であった。　　　

  2010年12月30日

• 今週も京香様がエロい

  　いやー、NHKがやったことのない領域、ソフトエロ路線ですな～。　この、じれったい寸止め感が実に素晴らしい！！　…完全におっさん目線になってる自分がちょっとイヤ（笑）。　見てて思った。　こういう、官能的で刹那的な恋って、結婚が目的じゃないならではのテイストなんだろうなぁ～。　　家庭を作るのに主眼がいくと、もっとリラックスできて、ほのぼのしてて微笑ましいもんね☆

  2010年10月19日

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  超王子

  　イケメン業界にあまり興味がなく、外国人男性も基本的には関心がないはずなのに…。　この人は看過できなかった！　マチュー氏を初めて知った時、あの伝説の二枚目ジェラール・フィリップを甘くしたようなハンサム（not イケメン）って思ったの。　この美貌で、オペラ座のエトワールっすか…@@　例えて言うなら、玉木宏が東京バレエ団で主役張ってるみたいなもんですなー（あり得ないけど）。　　彼の舞台、一度は観に行きたいっす。　

  2010年10月08日

• 平日休みを満喫（2）追記あり

  　その後、映画館で「悪人」を観る。　おおかた知ってはいたけど～、ホントに救いようのない内容だなーー（-ー）…　映画自体はよくできてて、特に出演者の演技がみんな上手いのがナイス。主役二人はもちろん素晴らしく、それ以上に印象に残ったのが、M島ひかりと樹○希林！！　樹木希林はどこからどう見ても、魚さばいてるおばちゃんにしか見えず。怖いくらいのリアリティがあった。　でもって、一番凄いと思ったのはB級感を絶妙に演じていた満○ひかり。あまりにハマっていて、あの役は絶対に彼女しか考えられない。　女の悪どさを色濃く持ってる役で、普通のカワイイ女優さんならむしろ引き受けたくないんじゃないかと思う。あれに比べたらふかっちゃんの役なんて全然汚れ役じゃない。それをよく…あそこまで@@！汚さがありつつも本人は十分に可愛いのも凄いよねー。　演技が泊真過ぎるので気になって調べてみたら、アクターズでfolder出身と知ってびっくり。それであの演技…舞台とかミュージカルでも十分いけそうな女優さんだなー。この映画で更に飛躍すると見た。　モントリオール世界映画祭で受賞した深っちゃんは、雄一の救いになる女性。　彼女の持つ、何にも汚されない透明感がこの映画には必要だったんだろうなぁ。　PG12に指定されたベッドシーンがあってもいじらしく、ラストの迫真の演技で鼻水出てても可憐って、すごくないか？　　結局、映画のテーマって…「誰もが悪人になり得る」ってことなのか？　それとも…　と考えてしまった。　人間は、自分の価値を信じられなくなると精神的に死んじゃうんだな…。　妻夫木君はそれで人を殺すし、M島ひかりはそれが原因で命を落とすのだ（彼女は無価値感から逃げるために、ああいう行動に出てしまうのだろう）。　私が思う悪人No.1（？）は、増尾だ。　　　でもなー、まずはなんといっても…　出会い系で会って、すぐに男性の車に乗っちゃいけません！！って、つい思っちゃうんだな～（笑）。　そして、妻夫木くん演じる雄一タイプには全く興味が沸かないし、イマイチ出演者の誰もにどうも共感できず。　あ、久石さんの音楽と、福原M穂の主題歌はピッタリ。あまりに上手くて、最初は誰か海外アーティストが歌ってるのかとすら思っちゃった…。世界に出せそうな札幌っ子だわ。　このあとはお風呂へGO！

  2010年09月24日

• お手本にしたい話し方

  　私の好きな話し方をする女性。　中山元参与、吉永小百合様、若尾文子様。　最近の方だとM嶋菜々子さんもいいと思う。　そして、ここに新たな方が！！　K野夏生「tokyo島」（原作はエグい）の映画でヒロインを務める木村多江さんがあちこちのテレビで出ているのを観て…　なんて、女性らしくて素敵な話し方をするんだろー！と魅入られてしまった。　　女優として外見にコンプレックスがあると公言し、そのせいで一番よく見える表情を自分なりに研究してると言い切る、その落とし方も絶妙なバランス。そして控え目な中にお茶目さも滲ませていて、少女のように恥じらいがある表情も可愛らしい。同性ながらうっとりしてしまった。　儚げで癒し系。　こういう女性が好き！という男性はゴマンといるだろうなぁ～。　純化された女らしさがあるもの。　さすが演技力に定評があるだけあって、自分の見せ方がとても上手な方だなぁと感じ入った。　全然キャラクターが違うのでマネはできないが、あのエッセンスは見習いたいなぁ。※あの魔性っぷりが嫌！というアンチの方も結構いることを知り、びっくり。　そうかー…。　でも実際、ああいうのが殿方は好きなのだよ～☆と素直に思う。　ホントは、薄幸どころかすっごくしっかりした人だと思うけどね♪

  2010年08月22日

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  文子さまに弟子入り所望

  　文子様の、声がとっても上品かつセクシー。　YOUチューブ画像での台詞回しに痺れてしまって、なんとかエッセンスだけでも取り入れたいと「一人文子ごっこ」で練習している私（笑）。　ああ、思いっ切りアホだわ＞＜！！　　なんだろなー、あの吐息の混じり方の比率が得も言われない質感に反映されてるのだろうか？？　なぜ文子さまに魅力を感じるのか考えていたら、　女の中の女でありながら、主体性が強くて自分の意志がハッキリしているところがいいんだろうな～。　顔、スタイル、肌、声、表情、身のこなし、全てにエロスがある稀な女優。　早くDVDを借りてこなくっちゃ！　

  2010年07月04日

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  かぶける女優さん

  　このネタは5月からいつか書こう書こうと思っていた。　かぶくって、本来の意味は歌舞伎をやるってこと。　そういう意味では全然違うんだけど、仲りいさちゃんのPVのゼブラクイーンっぷりが素敵過ぎて、こういうのがかぶくってことなんじゃないか？と個人的に感じてしまい。　思い切りの良さが小気味よくって、同性として惚れ惚れしてしまった　表情とかダンスにエキセントリックな魅力があって、とってもイイ！！　映画も観ようかと思ったけど、あいにく見逃しちゃった～。　若いのになんとガッツと女優魂のある子だーと、俄然注目株。　顔だけ見ると可愛く清楚、それでもって重量感もあるグラマー…N澤まさみちゃん的な感じか？と思いきや、　M木よう子とかK木メイサみたいな、シャープでセクシーな面が（そしてダークサイドな魅力も）ゼブラくいーんでは猛炸裂してて、とっても魅力的だなぁ！※画像お借りしました　それにしても、このキレキレな演技からは信じられないのだが、りいさ嬢は歌もダンスも本格的には全然やってないというから驚き！！　あっぱれな二十歳だ。　そりゃあ、女子高生が選ぶ「上半期“最もブレイク”した女優」で1位になるわなー。　【送料無料】 CD/ゼブラクイーン/NAMIDA～ココロアバイテ～ (通常盤)/SRCL-7264価格：1,223円（税込、送料込）

  2010年06月27日

• 文子の色香に痺れる

  　午後にコーヒーを飲んだら、コーヒーが強力な目覚ましになってしまう体質故か、全然眠れず。　結局、ネットを徘徊して夜2時まで起きていた。　先日、職場近くにある「蠍座」にてパンフレットをもらって眺めてみると、先月は若尾文子特集をやっていたらしい。　ホントは今月の太宰2本立て（人間失格＆ヴィヨンの妻）のスケジュール確認で持って来たパンフだったのに、若尾文子の出演作の概略が凄かったの（どう凄いかはご想像にお任せする）と、その美貌に目が釘付け。　今年のmyテーマは「セクシー」だからなー（笑）、こりゃ観ないとダメでしょ！！　そんなこんなで、目が冴えてしまったことも手伝ってyou tubeで拾える映像を片っ端から観ていた。　　こりゃ想像以上にすごい！　侵しがたい気品が貫かれていて、それでいて手が届きそうな感もあって。　ある時は純粋無垢で可憐。　ある時はしたたかな獣のよう。　少女からファム・ファタールの間を行ったり来たり。　いや～～、なんて振り幅の広い女優さんなんだ！　そして、若尾さんの日本語の発声が麗しくてしばし呆然。　　「安珍と清姫」で、安珍に思いの丈を告げる時なんて、まるで声に水が滴ってるよう！！　　容貌と佇まいに、湿り気のある上質なエロスが漂ってる感じ。　それでいて、演技巧者っていうのがすごいなー、ちょっと出てこないタイプの女優さんだろうな。　そして、そんなトップ女優にあんなエロスな演技をビシバシとあえてやらせる。　今ではとても考えられん。　スクリーンの文子嬢があまりに女の中の女過ぎて、「女子力」という言葉が陳腐に思えるくらい。　こんな女を抱けたら、死んでもいいと思う男性はたくさんいるだろう。　ちょっと観ただけなのに、わき上がる色香にくらくらしてしまった。　すごくよかったので、絶対にDVDを借りるぞ☆　昔の一流女優さんって、ホントにホントに凄かったのね…　やっぱり、50～60年代の邦画を一度しっかり観ておく必要があるなと再認識した。　

  2010年06月06日

• 今までで一番の展覧会

  　前で美術館ネタが出たのでついでに。　ルーブルでもオルセーでもなく、これはもう、文句無しに「BARNES COLLECTION」なのだ。　　西洋美術館で感激したのは、もう15年以上も前の話になるのか～…。　本当に素晴らしくて、この為に東京まで行った甲斐があった。　そして当たり前だけど、観たことがない有名画家の絵ばっかり！！　しかもどれもが素晴らしい。絵のサイズも大きいものがたくさんあった。　扱っているジャンルも印象派が多めだったし、もともと私の好みなんだとも思う。　コレクターの遺言により門外不出とのことなので、一生に一度、生きてる内に鑑賞できてつくづく幸運だった。　あれだけ凄い内容でも全体のほんの一部。　いつかフィラディルフィアに行く機会があったら、財団に絶対に鑑賞申込みをしてみたいなぁ。　

  2010年05月16日

• 

  遅ればせながら連休中の写真など

  　連休中は東京で2泊、実家で4泊。　東京は予定が3つあった他はフリーだったので、今回はのんびりした感じに。　最近はガイドを持たず、ピンポイントで行く箇所の交通状況だけ調べてプリントアウトしてるが、荷物が軽くてすごく快適だ。　宿泊先でざっと舞台とコンサートと美術展をチェックしたところ、行けそうなのが森ビルのボストン美術館展と三菱一号館のマネ。六本木ヒルズって行ったことないからちょっと見てみたい気もするなぁ～。　迷った末、2月に観たブリヂストン美術館でのマネがとてもよかったし、彼単独での開催なんて札幌ではなかなかないだろうから、今回は三菱にすることに。　結果…すっごくよかった　三菱一号館って4月にできたばかりとは知らなかったので、行ってみてびっくり。　美術館のオープニングに行くのは初めてかも☆　建物の構造ももともとの事務所を生かしたそうだし、美術館がある丸の内ブリックススクエア自体の意匠が素敵だ。　館内から外を見るとこんな感じ。　平日の昼だというのに人がたくさん。やっぱり東京だわー。　マネだけをじっくり観るのも初めて。　おお～、どの絵もとってもモダン！特に色の使い方がセンスがいいなぁ。　ブルジョワの出身で、生粋のパリジャンで、お洒落で、女性にすごくモテた…というのがとっても頷ける。　んでもって、端正でアヴァンギャルドだわ！　いやー来てよかった～大満足　今回の展覧会の看板になっているベルト・モリゾの肖像画と、スペインの踊り子を描いた絵はがきを購入。　　その後、国際フォーラムを通過して銀座まで歩く。　ちょうど「ラ・フォル・ジェルネ」の前夜祭があるとのことで、思わずプログラムを手にとってみた。　おお！今年はショパンなのね。こんなにたくさん種類があるなんて、楽しそう～＞＜！！　いいないいなー、東京ってこういうのがあるから羨ましいよーー。　　フォーラム内に、ででーん！！とポスターが掲げてある。　　このポスターを拡大すると…　“作曲なう”的なスマイリーショパンくんがっ（笑）！！　着用Tシャツには「george（彼女のジョルジュ・サンドのことよね？）」とはいっているのがニクい。　おもろかったので思わず写メ撮っちゃった。　夕方から夜にかけてはひたすらウィンドウショッピング。　話題の松屋にも行ってみた。当たり前だが、21ファーストはあらフォーの私には全然つまんない。　やっぱり、プランタンと銀座はんずが好きだなー。　　もう一つ、話題といえばこちら。　今回の滞在では朝昼晩と前を通ったけど、どの時間もすっっごい人だった。　　歩き疲れたので、久々にぶどうの木でお茶してホテルに帰った。　メニューを見て、どれも美味しそうなのでものすごく迷う。　東京にいると、やっぱりシチュエーションで集っている人の層が全然違ってくるのを肌で感じる。　ここでは、いかにも育ちがよさそうな女性教諭（20代で既婚）と、そのおばあさまが隣で話していた。　どちらも大卒でフルで仕事をずっと持ってる方だなと判るのだが、お二人の話のはしばしに一定の共通見解がにじみ出ていて、やっぱり“家系”ってあるよなーと実感する。親子なら判るけど、祖母と孫でこういう感じの話をしているって余り聞いたことがなくて新鮮だった。こうしてDNAや資産が脈々と継がれていくんだなーと。　北海道って、あんまりそういうことを意識しないで済む土地柄なのよね。　いずれ、日本もイギリスみたいな爛熟した国になっていくと考えて、この調子でいくと…　やっぱり、経済的・文化的・知的格差は将来的にはもっと広がっていくんだろうなぁ。　と実感した。　今の仕事では、社会の底辺スレスレにいる方々の実態を目の当たりにしているので、なおさらそう感じるのかも。　でも、仕事がなければ明日は我が身だわよーー（怖）！

  2010年05月16日

• princessと魔法のkiss

  　エロスの巨匠とレディースデーに観に行ってきた☆　「アラじん」が大好きな巨匠の中では、アラジンを超えたらしい。　私はやっぱり「アらジン」と「美女と野獣」が好きだけど…これも面白かった♪　舞台がにゅーオーリンズなので、ジャズ好きとしては音楽がツボなのよね。字幕版も観たいねーと巨匠と言い合う。　特に前半、ヒロインのティアナが自分の夢を想像するミュージカルシーンは絵もとっても可愛くて楽しかった。　南アメリカ料理、ソウルフードの数々もとっても美味しそう。　家の割と近所にその手のレストランがあるので、行きたくなっちゃったもん。　この映画ではディズニー初、ヒロインが黒人女性ってのも新しいけど、なんといってもヒロインがキャリア志向なのが一番新しいかも…。めっちゃしっかり者。　そして王子は、「アリとキリギリス」のキリギリスっていうか、「女の子のお尻を追いかけるのが生き甲斐」みたいなプリンス。甘やかされて育った、ディズニー史上稀に見るチャラい男なんだぞー（笑）。浪費癖が凄くて親にも勘当されて、王子なのにビンボー。そんでも生活レベルを維持するため、王族のブランド価値を利用して、資産家の娘と結婚して逆玉狙ってるんだもん。どんな王子だよ＞＜！　でもって、ティアナはティアナで夢を叶えるためにはお金が必要で。　お互いにお互いを勘違いして、メリットがある！と思ってしてみたキスから…　とんでもないことになっちゃった、というお話。　いやー、ヒロインが男前っす。　だって、舟とか漕ぐのも王子じゃなくて彼女だし（笑）！　自由人の王子はギターとか楽しく弾いちゃってるし。　でもね、彼女は真面目で堅物な分、人生の楽しみやロマンスを切り捨てた生き方をしている側面もあって。　そういう面は王子の方が得意分野な訳で、二人はお互いに足りない面を補え合える相性だったりするのよね。　　この映画の個人的感想。1：殿方はうまく褒めて育てるべし！2：女子から告白して成功するのは、それまでのアプローチから揺るぎない彼の愛情を信じられる時のみだ！3：「がんばらない」ことも大切　いやー、私、普段から真面目に頑張りすぎる傾向があるので…　先日も、某お友達に「努力し過ぎなので、そろそろ婚活を忘れろ」という素晴らしいアドバイスをいただいたばかり。　この映画を観て、ますますそう思ったなー。　でも、忘れられる…のか（笑）？？？　

  2010年03月11日

• こんどは愛妻家

  　ワーキングマザーな友人Rちゃんから、招待いただいて映画館へGO！　どうも泣ける夫婦物らしい…というくらいの情報しかなかったのだが、　実はこの作品、舞台が原作。脚本が巧みな構成になっている。　途中からじわじわと伏線が効いてきて「え、あれってこういうことだったの？」的な展開が中盤以降から加速し、友達と二人で思いっきり号泣。　ハ…ハナが出過ぎて詰まって息ができないので（ティッシュでかむと音がうるさくて興を削ぐだろうし）、酸素が足りない金魚のように口呼吸をする始末…（笑）。　　Y師丸ひろ子がとーーーーってもキュート！！　動きとか、表情がくるくる変わるのが実に愛くるしい。　同性から見ても超・カワイイ　往年のひろ子ファンの男性なら、あれは間違いなく悶絶すると思う。　自分の感情に素直で、愛情表現を目一杯する判りやすい女性。　絶対に男性に愛されそうなのに…最愛の旦那からは完璧に「煙たがられてないがしろ状態・浮気されまくり」なのは、さもありなん。　　あー、あんまりかまっちゃダメよ！！　そこはほっとくのよ！　ベタベタとくっつきすぎない！！　　等々、ツッコミを入れたくなって困った（笑）。　そしてダメダメな旦那役のトよえつは、ヤンキーっぽい業界人でもやっぱりかっこいいわー。　ご夫婦で観るのが一番お勧めだな。　特に中高年の男性に観てほしい映画かも。　

  2010年02月15日

• 

  お笑いとシリアスのはざまで

  　一日で、一気に振り幅の大きなものを見た気分。　今日のM-1 GPは生放送だったから、すごい視聴率だったのでは？　私は今回、初めて見てみた　決勝進出の上位3組は納得の面白さで、ファイナルは間違いなくこの人たちだな…と確信した彼等が優勝してうれしい　どっからどう見ても、トラディショナルな正統派の実力派漫才（最近、こういう人たちって意外に少ない気がする）で、細かいところにネタが散りばめてあってすごく面白かった～♪　今回の優勝で一気にスターダムにのし上がるだろうけど、下積みが長いコンビらしいので安定したままで精進するだろうなぁ。そういう謙虚で真面目な雰囲気が好感が持てる。　こう考えると、若くして成功しすぎるのってのも、下手すりゃスポイルされて大変な状況になっちゃうんだね…。　M-1の前は、「あいを読むひと」をS座に観に行ってきた。　親子ほどの年の差のあるカップルが一夏の恋愛を経て、後に皮肉な邂逅をすることになる。性愛、人の罪・尊厳を扱った超・どシリアスな映画だ。ナチスの話も絡んでくるし。　原作の「朗読者」が出版された時から読んでたので、絶対に映画化は見たかったの。　上映5分前に着いたら、既に補助席が出ている盛況っぷりで驚く。明日が最終日だからかな。　これは…なかなか原作通りに作られてるかも！！　なんといっても、この演技でGグローブ賞とアカデミー主演女優賞をダブル受賞したケイト・ウィンスレットが最高だ～。　ものすごく原作のイメージにぴったり。　彼女の、硬質なんだけど官能的な雰囲気がとってもヒロインと被るのだ。　個人的には、ハンナがガーターベルト＋ストッキングを身に着けるシーン（原作では主人公が幻惑されるシーンとして何度も回顧される）が、ホントに想像通りで素晴らしい！　あれを見て私も真剣にガーターに挑戦したくなったくらい（笑）。　ああ、ケイトさまの爪の垢を煎じて飲みたい。マジで。　映画の舞台はノイシュタットとベルリンで、ドイツの風景が見ていて懐かしかった。　　　　　

  2009年12月20日

• スラムドッグ／ミリオネア

  　今日はレディースデーだったので場内は女性だらけ。　この映画は今年のアカデミー総なめだった作品。もともとインド映画は割に好きなので、これは行かねばと思っていた。　感想としては…　インドが舞台の映画ではあるけれど、これはインド映画ではなくってやっぱりアメリカの映画。独特のバタ臭さがないもんね。映像のカッティングや色の使い方がさすがにスタイリッシュだなー、というのが印象。あ、音楽もセンスよいね♪　　もうちょっと深遠なテーマがあるのかな？と想像したりもしたのだが、意外に突っ込み方があっさりめで娯楽作寄りな感じだなぁ。よって、私の好みとはちと違っていた。あ、最後のクレジットのダンスシーンはbolley woodぽくってよかったけど＾＾　先月、調子に乗ってもりもりホテルのバイキングで食べていたら、服がきつくなってきたので…　しばらくは夜おやつ禁止だわ～。今夜は映画を観た後でなぜかソフトクリームがすごく食べたくなったのだが、カロリー0のゼリーで我慢した。＜今日のごはん＞朝食：グレープフルーツ1個（ルビー）昼食：お弁当：たらこふりかけごはん、焼鮭、豚肉のごぼう巻、切り干し大根（人参、ちくわ）、三つ葉のおひたしおやつ：コーヒー、よもぎ饅頭夕食：お寿司（いか、とびっこ、いくら、赤貝、ひらめ、ホッキ貝、まぐろ、ほたて、納豆巻）夜にカロリー0ゼリー、おせんべい1枚　父からもらった寿司券があったので、夕食はそれでお寿司屋さんで折を作ってもらって映画館で食べる。プチ贅沢ですな…☆　

  2009年05月28日

• Kバレエカンパニー「Giselle」

  　この前のY田兄弟でも招待券をいただいたRちゃん（フリーP参照）から、またもや魅力的なお誘いが舞い込み、二人で女性だらけの厚生年金会館へGO！！　なんと、今回の演目はあの熊川T也氏率いる、Kバレエのスプリングツアー☆しかも、前から10列目のほぼ真ん中という、絶対にもう取れなさげな素晴らしい席だった。今回、急な話だし、せっかくのチケットだからバレエが好きで分かる人と行きたくて～と誘ってくれたRちゃんに心から感謝。持つべきものは友達だなぁ～（；；）　彼の演技は観たことあるけれど、Kバレエとしては初めて。ついでにジゼルをきちんと観るのも初めて。初めて尽くしの公演はとっても素敵だった！アンコールが鳴り止まず、7～8回は出て来たんじゃないかしら。場内ほぼスタンドオベーション。後ろまで客がびっちり。　セットや衣裳もこだわりがあってマイムやパも「これ、きっと熊川氏がオリジナルで変えてたりするのが結構あるんだろうな～」という現代的な印象で、分かりやすかったなぁ。　熊川氏ならではの高い身体能力を生かした跳躍は2幕で炸裂。1幕目は控え気味だったねーというのが私達の感想である（それにしても、年齢に打ち勝つ為にどれだけ鍛錬してるんだろうね！Rちゃんとひたすら感心した）。熊哲氏がファニーでやんちゃでナル入っててカリスマ性があるのは置いといて、今回私が素敵だと痺れたのは、故障で休演中のヴィヴィアナ・デュランテの代役でジゼルに抜擢された東野さん！見事に大役を務めてると思う。小柄で華奢、絵に描いたような可憐で可愛らしいジゼルで、観ていて「おお、これぞまさに男が求める“女の子”だ！」と感じて倒れそうになった。2幕では、ミステリアスで儚げで、これまたホントに素敵。カーテンコールでの所作もとてもエレガントでうっとり。熊哲氏との背のバランスもいいし…。最初は、なんだーデュランテじゃないのか！って思ってたんだけど。むしろ東野さんでよかったかも。　終わった後は、大好きな石渡紅茶でRちゃんにお茶をごちそうになる。　ううう、なにからなにまで…（；；）　帰宅すると、資格試験の合格通知が届いていたので一気にテンションが上がる。　わーい　　そういえば、午前中に面談した転職支援会社の担当者が、ものすごく素敵で好みのタイプだったので（←もちろん既婚者）、ここでもテンションが上がっちゃったのだけど…（笑）、就職状況は依然として本当に厳しいという話をしかと伺ってきた。応募書類や経歴書の書き方にもひとつひとつ細かいチェックが入ったので、けっこう書き直しが必要になってきそう。　何はともあれ、頑張ってればいいことってあるんだなぁって思った一日。　

  2009年05月23日

• ケンイチ＆凛子

  　話題の「ノるウェイの森」の映画の配役が発表にー！！　ケンイチ君のワタナベ君はけっこうイメージ。　しかし…菊池R子の直子ってのは意外だった！　今28歳で、20歳くらいの直子を演じる訳でしょう？　透明感があって、はかなげで美しい女優さんに決まるのかなーって思ってたから。　彼女は直子役をどうしてもどうしてもやりたくって、トラン・アン・ユン監督にビデオを送ったそうで…　「ばべる」の時も凄かったけど、相変わらずガッツ溢れる女優さんだなーと感心。　そういや、バベるでは中学生の役やったんだった。この人の演技力にかかっては年なんて関係ないのね…。

  2009年05月14日

• 祝・M田邦子賞受賞！

  　本日のニュースより～優れたテレビドラマの脚本家に贈られる第２７回向田K子賞（同賞委員会、東京ニュース通信社主催）は９日、テレビ朝日系で昨夏に放送された「ゴンゾウ～伝説の刑事」の古沢(こさわ)良太さんに決まった。　おお！！　大好きな内野さんみたさで連続鑑賞してる内、すごく斬新で深い脚本だ～と感心して観ていたのだが、やっぱり！（内野氏は、脚本に非常にこだわりがあり、特にドラマは納得できるものでないと絶対に出演を受けないのだ）　初の刑事物を面白く楽しめたのは、高く評価される内容あってこそだったのね。おめでとうございます。　…そして…彼ってば、意外に若かったのね。クドかんに続く売れっ子になってほしいわー。

  2009年04月09日

• そうか！！（膝ポン）

  　今クールで唯一観ていたドラマ「ありふ○た奇跡」が最終回を迎え、色々考えさせられた話だったなぁ…と、2ちゃんやmixiを覗いていたら…「映画化が予定されているノルウェイの○の“僕（ワタナベ君）”は、加瀬君がやればいいのでは」というご意見があり、「おおお！！それいいかも☆」と思ってしまった。どうしても主役に誰が入るかピンとこなかったのだが。そうか加瀬君という手があったか！　雰囲気はとても合ってるし、演技力、内容への理解力、表現力の全部が揃ってると思うなぁ。　ワタナベ君が加瀬君で、直子は葵井優、緑は上野樹里…ってのはどうだろう？？

  2009年03月21日

• TELya、マイクつける・つけない/ゴミ拾う・拾わない

  　このタイトルが何となく理解できた人は、きっと同じ映画を観た人だっ☆　ガ○トをパロディにしたと思われる、田辺誠一演じるTEL○Aは最高だ＞＜！！「アンドろメダおまえ」の、あの妙ちくりん過ぎる歌と映像が頭を離れないよう…（笑）　ところで、あれは音楽としては何？　カテゴリ的には、一応ハウスになるのかしら？（観た方がいたらご意見を伺いたい）　エロスの巨匠と一緒に、仕事の後に「少年メリケンさっく」を観てきた。　下らないことと音楽が好きで、篤姫のファンでもある巨匠と私には外せない映画でしょう！と意見がすんなりまとまり。いやー、巨匠を誘ったのは実に正しかった！音楽ネタが多く仕込まれている映画なので、巨匠みたいにロックやパンクに造詣がある人と行くと実に面白い。　徹底的にクドかンテイスト炸裂なので、画面から中年親父の男臭さが漂って来るような映画なのだが…それに耐えられる人は絶対にお勧め！！　あおいちゃんがハードスケジュールを縫って、この作品に出たあたりの選択眼がすごく優れているので、やっぱり賢い女優さんなんだなーと改めて思った。振り幅が広く、変幻自在な演技も最高だ☆　親友Kも誘っていたが、夜だったので今回は見送り。しかし、胎教によい映画かどうかは非常に微妙なので、これはこれでよかったのかもしれぬ…。　

  2009年03月12日

• 風のがーでん

  　富良野が舞台なので、道産子としてはやはり外す訳にはいくまい！…ということで最初から観ている。今週の回はなかなかよかった！　次回予告を見る限りは次がハイライトになりそうな予感。　昨今のドラマのテンポに慣れてると、ゆっくりペースで物語が進行するのがじれったく思う人がいるかもしれないなぁ。　出演者の楽器演奏（ピアノ・チェロ）の姿が堂に入っていて、手元まできちんと撮影しているのも良心を感じるよー。二人ともてっきり過去にやってたのか？と思っていたら、撮影が決まって猛練習したっていうからびっくりした。　道産子以外の視聴者の皆様には…北海道＝大自然＆牧歌的、というイメージが必要以上に根付いてしまいそーだ。ハウスのシチューのCMとかもそう思うけど。都市部に住んでいるせいかもしれんが、北海道って意外にフツーなのよ。札幌は特に、むしろ名古屋とか福岡のイメージに近い。　他の都市も、海沿いとか漁村だとまた全然富良野とイメージ違うしね。　ところで！！　黒木メいサ演じる、ルイが一目惚れされてアタックされ続けるくだり。　あれこそ、まさに…「ザ・rules」　今週なんて、手もつないでないのにいきなりプロポーズだ（笑）。　またこれが…誰にも媚びない、感情を露にしない典型的なクールビューティーの黒木めイサなんだもん。まぁドラマだからね～♪とも思うが、あの若さと美貌があれば、メイサ嬢にはリアルでもあり得る展開であろう。逆説的な視点から観ると、あのくらい強烈に惹き付ける要素がないと……とも言えるのう。　どーしてもTRのバイアスがかかって観ちゃうけど（笑）、この作品はいろいろな観点から楽しめるなー。　

  2008年11月23日

• The ○ther b○leyn girl

  　ベルばら好き…そして歴史物が好きな私には、まさにネコにマタタビ　今秋では一番に観るべき映画！と位置づけて、公開をとっても楽しみにしていた。　想像通りに、どシリアスで面白い作品だった。　分かりやすく言うと「大奥に実の姉妹で入ったらどうなるか？」みたいな話なので、ロマンティックな部分は皆無。徹頭徹尾、女のリアリズムが貫かれてるから男性は観たら怖いかも。　感想。　　主演の二人の女優がとっても麗しい　衣裳やアクセサリーも素敵で、ホント目の保養だわ～！！　男女の機微、恋愛の駆け引きの顛末がとっても典型的。　でもって、ヘンリー８世はあまりにも見境がなさすぎる！！　　改めて、女性が自由に生きられる現代に生まれてよかったなぁと思ったよ。

  2008年11月19日

• 70分間に何度呟いたんだ私？

  　テレビに向かって「かーわーいーいー！！」と言うこと…　多分、２０回は下ってない！　堀北M希を普通のドラマでじっくり観たのは初めてだけど、なんとカワイイのだろう＞＜？！（篤姫の和宮役、いかにヅラとメイクが合ってないのかよく判った…）　そりゃーなー、騒ぐわみんな。　すごい美人って訳ではないけれど、ぱっちりした目と口元（ちょっとへにゃっとしてるのがまたイイ）のバランスが’なんとも言えず可愛い。小動物系というか…声も可愛いなぁぁ。　ああいう健気でいじらしい役柄を、ホワイトを基調にしたコーディネートで見せられると…だんだん観ている内に男子中学生、はたまたおっさんのような心境になってきて困る（笑）。　　それにしても…　柚子の北川君しか、彼女の相手役はいなかったのかー？　今をときめく若手女優に一途に惚れられる役なのに…(^^;)　脚本がシリアスでサスペンスの要素があるから、彼だけ微妙に浮いてるのだけが心配だ…　　お兄ちゃん役の人は演技がうまいので安心して観ていられるじょー…個人的には、今日のラストを観る限りでは、なんだかんだ言っても彼が両親殺しの犯人ではないかなーーと踏んでおります。　とはいえ、浅野さんの脚本だからどんでん返しがあるかもしれんがなっ！

  2008年10月20日

• four lies

  　今期、厳選して見ているドラマ…３本ともが例によって面白く、当たりでうれしーなー　なんといっても、ドロドロしているに違いない！！と踏んでいたこの作品…女優陣の演技ががっぷり組んでてすごく見応えがある～。中でも一押しなのが、フリーPの「好きな映画」でも絶賛している寺島Sのぶ。この方、ガらスの仮面のマヤばりに骨の随まで女優さんだから、ミステリアスな魔性系だと思うのね。でも、今回の役はまるでかけ離れた（本人曰く「全く共通点がない」）世間知らずで悪気がなくてウザい専業主婦。この役作りがとてもリアリティがあって、実際にいそうだから凄い。旦那役のW辺いっけいともお互いに舞台育ちのせいからか、すんばらしいタッグっぷり（いっけいさんがイキイキしているように見えるのは気のせい？）。O石静の、意外にシニカルでコメディな脚本もgood！　それにしても、みーんな２０才くらい年下の男にとち狂ってしまうっていうのはいかがなものだろーか…　確かに、四十路設定で全員があれくらいキレイで若いと説得力はあるんだけど。一人くらいそうじゃない年齢層の男と恋愛しても面白かったかな～。

  2008年08月31日

• レオなール・フジタ展

  　夏休み期間の近美には、毎年大作が来るから素敵☆9/4まで開催中。　行こう行こう…と思っている内に、今日明日を逃したら鑑賞が難しいことに気付いたので観に行って来た。その前に前から食べたかったラーメン屋さんで、私以外全員が男性の中、男臭いメニューを食す。ああ～極太にんにく醤油ラーメン、うまかった～＞＜！（ちょっとその後に化調臭い後味が残っちゃったのがアレだけど…）　さらにその後、これまた１年ごしで狙っていた桑園近くのパン屋さんにも行く。すんごい美味しそうだけど、小麦高騰のあおりを受けて…高いっ。ごくごく小さいパンを二個購入。　藤田展、フランス好きの割れ族Rちゃんも、確か２年ほど前に彼の展覧会がよかったと言っていたはず。　果たして…すごく素敵だったー！！　　なして日本人なのにレオナーる？と思っていたのだが、元々彼はフランスに憧れて日本を出て、そちらで成功して帰国した時が戦時中～戦後で、大変な目に遭ったらしく。晩年にはフランス国籍を取得して永住してカソリックに改宗までしちゃったからなのね（この名前は敬愛するダヴィンチから採択したそう）。　きっと…色々な意味で、フランスの方が肌に合っていたんだろうな。もう、作風やらモチーフの選び方やら本人自体の濃いキャラやら、絶対に日本にいたらはみ出す人だとは思うもの。　とはいえ、彼独特の描線の描き方が日本画っぽい手法にも見える筆致だったりして、やはり西洋人が描いた西洋画とは違う。一つの絵に二つの国の文化の影響が伺え、とても興味深く拝見した。　彼の作風は、相対するものが混じり合っていて面白い。　官能的で典雅で精緻…かと思えば、キッチュでシュールで「コワカワイイ」って感じも全体的に漂ってるしなぁ。　私が一番素敵だと感じたのは、福岡の美術館所蔵の「仰臥裸婦」という絵。肌の質感の表現が非常に美しい。内側からぼぉっと光り輝くように見えるのだ。　今回の目玉は、80年も行方不明になっていた大作シリーズの国内初公開。　す・ご・い！！　お昼時に入ったせいで休日の割にゆったりと観られてラッキー♪　しかも会社の共済の関係で、1200円→700円で鑑賞。こんな素晴らしい展覧会がこの値段で…（；；）　ありがたや～～。　この展覧会、これから１年近くかけて全国を行脚するそうなので、ぜひお近くの方はご覧あれ！※宇都宮、東京、福岡、仙台と回る予定　ところで。藤田画伯のサインのデザインがとても素敵☆と思ったのは私だけだろうか…。日本名の「嗣治」と「foujita」との組み合わせでひとつのロゴみたいに見える。もちろん手書きで描いているのだが、デザイン的になんだか洒落て見えて仕方なかったなー。晩年はちゃんと仏名の「leonard」に変わるところも、憎い。

  2008年08月23日

• 魔法niかけられて

  　今日は有給でお休みだったので、前々から親友Kとデートの予定を入れていた。　おしゃべりするのは当然として、その時に何をする？と色々考えていて…　そうだ！字幕版が観たかったこの映画はどうだろう？と調べてみると、ミニシアターでの上映が今日までだと言うではないかー！　私は５月に吹替版で既に観ていて、親友Kは今回が初見。　彼女が絶対に好きな内容だろうなーと踏んでいたら、果たしてとってもヒットしたようで、よかったー＾＾　メルヘンでロマンティックな中に、自虐ネタ？とも思えるようなパロディが随所にちりばめられていて、一粒で二度美味しい映画。ディズニーが好きな人はもちろん、オトナも子供も楽しめる一作だと思うなぁ。予想はついてたけど、歌とかやっぱり字幕の方がいいやー。　　なんといってもこの作品、主演のお姫様のエイミー・アだむスが出色☆　１ミリの迷いも照れもなく、あそこまで堂々とてらいなく姫そのものになれる33才…なんてすばらしい　　２度目の鑑賞だと話の筋が判る分、ちょっと余裕があって今回は細部まで観ることができた。脚本・演出上でオーバーに表現しているところは多々あれど、ジぜル姫の周囲の人への基本姿勢はまさにTRの考えだわーと感じ、深～くうなづく（←私のこの状態、隣にいた親友Kに指摘される。そして彼女も同意見）。ラストで、姫なのに彼を救出する為に剣を持って闘うとか、自分も起業して成功しちゃうあたりなんかも現代的でそれっぽい。お姫様は実はしっかりしていて自立してるんだけど、人からの親切を喜んで受け取れるので、周囲はあれこれ手助けせずにはいられないのだ。　上手な頼り方･頼み方って…大切だよなぁ＾＾　「やっぱり女性は、間抜けっぽく見えて実は賢いっていうのが一番だよね。男性の面子も立つし。外面が賢そうで実はまぬけっていうのは…お互い避けたいね…（^^;）…」と、意見の一致を見、ひたすら殿方にまつわる話で２時間が過ぎる。　今度はご近所会をあの蕎麦屋でまたしたいなぁ～♪

  2008年08月18日

• んまーホントなのね！！

  　村上H樹氏の代表作「のるウエイの森」が映画化ですってー@@！！　しかも、あのトらン・あン・ユン監督がメガホンを取るんすか！！　ユン監督はとても文学的な作風なので、この組み合わせ、大いにアリだと思う。（氏が春樹ストだとは知らなんだ）　　そういやー…Eやんと「夏至」を映画館に観に行ったのが懐かしいぜ…　　しかし。　超・個性的、かつ魅力的な登場人物はいったい誰がやるのだ？　わたなべ君は誰が演じるのーっ？　レいコさんとか直子とか…　それになんといっても、私が思うところの史上最高にカワイイキャラクター（ハチャメチャで真っすぐ）の緑はいったいどんな女優が？？下ネタ話をしても下品じゃないという要素も必要だし、料理もできて介護も厭わないんだぞ！そんな振り幅の広い役、できる子いるかな…。　生と死に満ちたこの作品、原作の性的な部分は絶対に抜かせないしね。　ごっっっっつ演技力がある役者陣プリーズって感じだ。　…全くもって妄想が尽きませぬ。

  2008年07月31日

• ぐるりのコト。

  　読んだ雑誌で監督のインタビューが掲載されていて、フツーの夫婦の10年間を追ったドキュメンタリータッチの作品と知り、観たいと思ったのが１０日前くらいの話。　今週末は割に緩やかなスケジューリングだったし、大作ではないからちょっと逃すと上映が終わってしまいそう。早速映画館に足を運んでみた。　寝不足のせいで冒頭、ちょこっとうつらうつらしたりしたのだけれど。　作品自体はすごくよかった～　ご夫婦役の二人が映画初主演というのもミソだな。　K村多江さんはホントに繊細な演技で、鬱病を乗り越えるヒロインを見事に演じていた。お化粧っけがないのに、顔というか表情というか…実に美しい！　相手役のリリー・フらンキー氏も、飄々としててつかみ所がない感じが地っぽい。実はとても優しくて奥さんを支え続ける旦那を好演していたよー。　この監督の評判の高い前作、「ハッシュ！」は未見なのだが、「ぐるりのコト。」の脚本と演出を観る限りでは力のある方なんだろうなー。特に台詞のセンスがいいなぁ。くすりと笑えるユーモアがあって、シリアスな部分とのバランスが絶妙なの。　独身の私でも涙したので、既婚者の方なら、もっともっとじ～～～ん…（；；）とくること間違いなし。※余談だが、フランキー氏…前からそうだと感じていたが、改めてじっくりスクリーンで観ると、初めて付き合った彼に激似。なんだか不思議な気分だった。

  2008年07月12日

• the　マジックあわー

  　先週からのテレビでのゲリラ的な番宣の影響か？すごい客足になっているという評判の映画。　もちろん、館内は凄まじい人出になっていて、チケットを買いに行ったら既にすぐ次の回は一番前の席しかなくて次回へ持ち越し。　今回、三谷作品は初見だったが、とーーっても面白かったーーー　脚本も演出も俳優陣もそれぞれの個性がよく出ていて、よかった！！　特に主役のS藤浩市…落ち目の三流俳優（←芝居が大仰）という役所で、演技には真剣そのものなのに…かなりなボケ役でどーしてもコメディになってしまうのをとっても上手く演じていたと思う。そしてあの、いかにも微妙なファッションの数々が素晴らしいなぁ。改めて、服装ってその人のキャラクターや属性を映す鏡なんだと感じたよ。　あ～笑った笑った＞＜！！　三谷作品には悪人が出てこないのもよいなぁ。　観終わった後にほんわかした気分になるいい映画だった　予告画面で「崖のうえのぽにょ」の上映があり、主題歌のあまりのかわいらしさにツボを突かれ、倒れそうになりながら笑ってしまった。O橋のぞみちゃんの歌い方がそもそもかわいすぎだ！！さらに歌詞も異様にかわいい。　な、なんじゃこりゃーーー！！

  2008年06月14日

• U野樹里ちゃんの演技がイイ！

  　今期のドラマは絞って３本。　「あらフォー」と「篤姫」と「ラスと・フレンズ」だっ！！　みんな女優さんがいい作品ばかりだー。みんな、面白いっす。　この中での出色の出来は、GiD（性同○性障害）かな？という設定の「ラすト・フレンズ」の樹里嬢である。ちなみに、まだこの背景はドラマ中では明かされていないが、それとなーく示唆されている。役に没頭するタイプである彼女、今回は気合いを入れてバッサリとショートカットにして主役の長澤Mさみ嬢を食う勢い（あれほどのベリーショートが似合うのは、頭と顔の形が整っている美女の証だな…）。長年の親友の長澤嬢を深く愛し抜くという設定は、ひとつ間違えると視聴者に拒否感を覚えられかねないのに、彼女の演技を見ていると凄みと切なさの両方が感じられて、全然あざとさがない。あまつさえ、「男前でかっこいい！」くらいで、辛い現実に抗いながら懸命に生きる彼女を応援したくなる。演技力でいうと、宮崎AおいちゃんもうまくてU21世代では飛び抜けてるけど、同年代の樹里嬢も演技がとてもうまいわー。毎週、役者魂に感心して見ている。「のだめ～」の、あの能天気で天衣無縫な印象は皆無。大好きな「ジョゼ虎～」の、現代的でいかにも「オンナ」って感じの女子大生役もすごくよかったけど。あれと同じ人とは全く思えない！　ところで。まさみちゃんはふわふわした砂糖菓子のようにすっごく可愛い　そりゃー男性は好きなはずじゃよ！と、彼女を見るといつも痛感する。あの清楚で古風な顔にスタイルも抜群だなんて、反則ではなかろーか。同性ながらくらっとくるのは相変わらずなのだが…　今回のドラマを見て非常に気になったことが。　あれ、目のあたりとか小鼻のあたりの顔の感じが…20才にしては老けて見えるのはなぜ？　…と思っていると、ネット上でやはり同意見の人がけっこういて驚いた。　今回の役柄がDVの被害者だからかなぁ。　

  2008年04月27日

• 俺たちフィギュアスけーター

  　もうね、この映画はね、アホ極まれり。　なんたって、史上初の男子ペアですから！（反目し合っていた二人のペア…超マッチョでがさつなタイプ／なよなよした色白男子、という組み合わせもお約束でおかしい）「男同士しかできない技」とかいって、股○つかんだリフトもしちゃいますから！　　あの「ヅら刑事」に続く、「ご近所で観るくだらない映画鑑賞会・第２弾」ということで、去年から３人で騒いでいたこの映画。　私と巨匠と親友Kで行く予定だ、とたまたまメールのやりとりでEやん（フリーP参照）に告げると「あら、私も定時で上がれたらそれ観るつもりなの」と来てびっくり。な、なんで行動パターンが一緒なんだ（笑）。フィギュア好きだからかしらん。　いやー、これは混む映画ではないべーとタカをくくっていた巨匠であったが、蓋を開けてみたら女性がたくさん！レディースデーを差し引いても、８割以上は入っていたから驚いた。　そんでもって、先に来ていた巨匠の２つ隣には…Eやんが（笑）！　同じ列だなんて、もうウケる～～＞＜！！　後からやってきた親友Kも加わって、ひたすらくだらないコテコテのギャグに大爆笑。　こういう、頭を空っぽにして笑える映画って、ある意味爽快ですなぁ～。　リアリティを追求している（？）せいなのか？あのサーしゃ・コーエン本人がミーハーする演技で出てたり、無駄にCGを駆使しているところもおかしい。　　さんざん笑った後はご近所まで一度戻ってから３人でごはん。　去年の「いいとも」のスペシャルで爆笑問題が秋山M史の「千の風になって」のギャグをやった時のくだらなさったらなかったよー！だの、NHKの「携帯おーぎり」が面白いとか、親友Kと巨匠のトークに笑いつつ、夜は更けていく。　３人そろったのはなんと今年初だったので、近いうちにゆっくり仕切り直しの飲み会をしようぜ！と意見が一致して解散。　　　

  2008年03月03日

• ラすト・こーショん

  　エロスの巨匠と「観る！ぜったいに観る！」と騒いでいたこの映画。　 　レイトショーでついに観た。 　いやーー...........よかったっすー＞＜！ 　　すごく私好みの映画。まだ２月だけど、今年のベスト１じゃないかなぁ。 　音楽もよかったし、映像もスタイリッシュで美しい。衣装も素敵だし...なんといってもキャスティングがすばらしい。予想外に、主役二人の力量が拮抗していて、すごく見ごたえがあったなぁ。　ヒロインはなんとこれがデビュー作。アカデミー賞受賞で脂が乗った監督が、お金をかけて作る大作...設定もとてもヒロイックだし、女優なら一度は演じてみたいタイプの役柄だと思うので、オーディションはすごく熾烈だったよーです。そんでもって選ばれた彼女の演技が予想以上によいのに驚愕。時系列に沿って、役柄と共に見事に変貌していく様子も必見だな。　とにかくラブシーンが過激と話題の映画で、確かに過激といえばいえなくもない...けれどそれ以上に、監督の「どうしてもこういう表現で描き切りたい！」というコンセプトが明確に貫かれているので、そこだけ浮き立つこともなく。私は必然性があると感じたなぁ。　その手のシーンだけ取り上げて騒ぐのはどーかと思う。　　とはいえ、もちろんしっかりとＲ18指定。一人で観てホント正解だった...。 　別に誰かと観てもいいと思うけど、多分デートには不向き。くれぐれも人選には御注意あれ。

  2008年02月24日

• Candy

  　割に文化面が充実しているので、ずっとＡ日新聞を購読している。　毎月連載の、沢木Ｋ太郎氏の映画評論がなかなか好きで、けっこう参考にしている。確か...先月あたりにこの映画が紹介されていて気になっていた。　お互いを愛するが故にあっちの世界に行ってしまうカップルのおはなし。　こ、これは「ベてィ・ブルー」だの「ポンぬフの橋」ちっくなテイストー？！　はたまた、私の好きな「奇跡の海」みたいな感じなのー？＜以下、ネタバレあるので注意＞　これはオーストラリアで活躍している舞台監督がメガホンをとった映画。　自国のベストセラー小説を映画化。「キャンディ」はヒロインの名前、かつ麻薬の隠語。「天国」　「地上」「１日目・２日目・３日目」「地獄」　という、思わせぶりな４つのチャプターに区切られて物語は進行。　いやはや.........................　私、もっとロマンティックな要素が入った映画だと踏んでいたんだけど、想像以上にハーーーードでしたなぁ@@！！　なぜかっちゅーと、みめ麗しいこのカップルがジャンキーという設定だから。　もともと二人とも芸術を志していて、恋人と最高の陶酔感を共有したいというところから入っちゃったんだろう...と思わせる節がある（先にヤクに走ったダニエルが、そうなった理由などは語られない）。　ドラッグによって見える世界は、浮遊感のあるカメラワークで表現される。全般的に映像はスタイリッシュで凝ってたなぁ。　それは無限に広がる二人だけの愛の世界、夢の世界ってやつである。　例えるなら、永遠のモラトリアムにずーっといたいのだろう。　主役の二人はとてもすばらしい演技だと思う。キャンディ役のアビー・コーニっシュ、顔もスタイルもすばらしくて、特に「天国」では光輝くように美しい！　そして...彼氏のダニエル、ヒーす・レジャーの役所は...「至上の駄目んず」！！くらたまも真っ青だよーー＞＜！いや、彼は暴力を振るったり浮気をしたりはしないの。キャンディ一筋でめいっぱい、むちゃくちゃに愛し抜く優男という設定である。　彼は、ドラッグの為に身をやつして売春する彼女を尻目に一切働かない。　ついにキレて「あなたも男と寝て稼いだら？」と絶叫するキャンディに「そんなの嫌だよ！無理だよ！だって、おまえは女だから普通にするだけだろう？女相手のそういう商売はないから、とてもオレにはできないよ」ときたもんだ@@！　いやーーー。呆れて物も言えないよー...（-ー）...。　駄目な奴ほど可愛い、という心境が私は全くないので、こいつから離れられない（というかこれでも、真に二人は愛し合ってるのだ！）キャンディが不憫でならず。そしてキャンディのマトモな御両親が心底彼女を心配している心境にシンクロしちゃったよ...（；；）...。　彼女が妊娠したのをきっかけに、ドラッグ断ちを敢行するも見事に失敗してしまうってあたりの描写も、文字どおり「狂乱」って感じで、あまりにリアル過ぎてホントに恐かった～～。　これ、内容的にＲ１５指定だけど...　むしろ若い子に観せたら、凄まじく薬物抑止力がある位だと思う。　　人生台無しになるって痛感するもんなー。口で言うより何倍も説得力があるわ。　美しいカメラワーク、詩的なエピローグや台詞があっても....　それよりなにより、薬物依存ってきょわい！というのが印象に残ったな～。　そんでもって恋愛ものは、やっぱり「どうしてその人が必要なのか」っていう面が描かれてる方が好きだなーと思ったのでありました。

  2007年11月15日

• エヴァんゲリヲン新劇場版・破

  　この日記、エヴァに全く興味がない人は読み飛ばして下さ～い（笑）！　１年前からＥやん（フリーＰ参照）と、今か今かと待ちわびていたREBUILD映画版、早速観てきたじょー。前もって前売を購入していたのに昨日はサービスデーだったので、Ｅやんのすすめもあり改めて券を購入。長蛇の列ができていたが、いざ入館すると８割程度の入りだった。館内のＢＧＭはもちろんヒカルちゃん。新譜には大好きな「Fly me to the moon」の新REMIXバージョンも収録されて嬉しい限り。後で気付いたけど、これってきっと、テレビシリーズへのオマージュであえて入れたんだろうな～。　それにしても...10年前もこうして初日に二人で並んでいた。「THE END OF～」の時は余りといえば余りのコペルニクス的展開にトータルで６回も観ることになって（←観過ぎ）、好きなんだけど内容が内容だけにお互いぐったりしてしまった。しばらくは鳥が恐くなったもんね。　　この教訓（？）があったので、最初から二度見は想定内。そして内容について語りたいのでもちろん一緒の食事付。　一回目。うーん、期待を裏切らない出来だ！もちろん二度見決定！　...って、そんな奴らは私らだけかい？？　一応、劇場の方には希望を伝えて次の回も無事見られることに。　今回、「THE END~」の凄まじい退廃色はさすがに薄まっているので、あそこまではいかないけれど、それでも依然として集中力と読解力が要求される作風に変わりはないので、ぐったり。お手洗いで化粧を直し、次に備えて水分を補給。Ｅやんはまばたきも惜しんでいたらしく（笑）...。そーいや巨匠も今回のは観たいって言ってたなーとぼんやり思う。　二度目で一応腑に落とした（？）けれど、なぜあそこで「つづく」になっちゃうのか？とか、最後の最後の予告編の新キャラはっ？とか、パンフを読みつつ語る私達。　個人的には、シンジが一度ネるフを飛び出して放浪する時に乗る電車の吊り広告に「週刊JIDAI」があったのにウケた＞＜！！　これは、庵野監督の奥様、安のモヨコさんの「働きまン」のヒロインが作っている雑誌。他にもいろいろと緻密で詳細な世界観はテレビシリーズ以上に作り込まれているので、ファンには絶対にお勧め！　Ｅやんは、特に要塞都市としての第３新東京市の細かい描写（迎撃システムとか）に痺れてしまったらしい。全体的に３Ｄ処理が進んでいてとても映像がキレイだったなー。特に初号機の地の紫色に入る緑のカラーが、蛍光色みたいに浮き上がっててホントに美しかった。　あとは....「シンジが不憫でならないよ（；；）...でも今回は過酷とはいえ、庵ちゃん結婚の影響もあってか、かなり周囲からの扱いがマシになったよね」と二人で意見が一致する。なんつーか、相変わらず彼は陰鬱で悲惨でヒーローらしからぬヒーローなんだが、そんな運命を受け入れられるように周りがちっとは精神的にサポートしようとしてくれるというか。ここが従来と一番変わった点かも。　改めて、キャラクターはもとより...様々な設定や世界観が魅力的でよく出来てるなーと感心した。　日本ＳＦ大賞を受賞しただけあって、１０年経ってもダテではないと思う。「ririちゃん気付いた？ゼーれのおっちゃん達の模様がバージョンアップしてたね！　私さー、あのかん高い声の人が今回いなくなったのが密かに残念なんだけど」　うはははは～～＞＜！！さすがはＥやん。目のつけ所が違うよー。　ああ、続きが楽しみ！まだ観られるなんて嬉しいねー＾＾と話して別れる。

  2007年09月02日

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