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テーマ:今日聴いた音楽(75212)
カテゴリ:ユーミン解説
ユーミンの歌はどれも「心の深いところでの小さな気づき」とか「自分に生まれた心栄えへの祝福」といった基盤を持っていて、その上にかわいらしく、小技の利いた空間が構成されているという感覚を受ける。こういう点がやはり時代を超えて評価されるのだろう。 まずは一枚目から行ってみよう。 -Disc1- 1)ひこうき雲 2)恋のスーパーパラシューター 3)空と海の輝きに向けて 4)きっと言える 5)雨の街を 6)返事はいらない 7)そのまま 8)瞳を閉じて 9)やさしさに包まれたなら 10)海を見ていた午後 11)12月の雨 12)魔法の鏡 13)COBALT HOUR 14)ルージュの伝言 15)ベルベット・イースター 1.「ひこうき雲」は若くして亡くなった子のことを歌っているが、非常に淡い描写でありながら深く胸を打つ曲だ。 ほかの人にはわからない あまりにも若すぎたと ただ思うだけ のところが特に私の涙腺構造をヒットするのであった。 2.「恋のスーパーパラシューター」は人気曲だが、私にはあまり・・。 リズムに様々な冒険があるのはいい。 4.「きっと言える」も歌詞と曲が非凡なマッチングを見せる。 ありきたりの街角でもいい すれちがっても きっと私はふり返るはず う~ん、なんという優れた言葉の感覚だろうか。 6.「返事はいらない」もまた歌詞の素晴らしさが光る。 演奏全体があっさりと凝っていて、当時のミュージシャンたちの心意気とか息吹が感じられる。 特にあのころはドラム(林立夫)のプレイに驚いたものだ。ハイハットを裏打ちしながらバスドラ ムが非常に難しいリズムを打っている。 マネをすると右足がしどけなくほころびてしまうのであった。 9.「やさしさに包まれたなら」はスピリチュアルにも聴ける名作。 やさしさに包まれたなら 目にうつる全てのことは メッセージ シーマン、じゃなかったユーミン深いぜ! 11.「12月の雨」は、山下達郎にも通じる、ポップであるつつ琴線にふれるメロディ。 12.「魔法の鏡」は、初期ユーミンの大傑作。 この曲もなんべんも聴いた。 「魔法の鏡を持ってたら」という歌いだしに、ゾクッとするのだ。 白い洋館と大きいスタインウェイのピアノがずっと情景に浮かぶ。 そしてこの曲には「母性」が感じられる。 エンディングの繰り返しには、ほの暗い情念の光を放っている。 13.「コバルト・アワー」、このアルバムに最初に針を落としたとき、急にヘリコプターの音がごお~っと襲ってきたので何事かっと思った記憶がある。 この演奏がまた華麗、ゴージャス!!いよっ、ギター、名人技!ベースは誰だっけ、後藤次利だったか・。ちょっとジャコパスみたいである。 私はこういう軽やかなドラムを叩けるようになりたいと、懸命に練習したっけ。 14.「ルージュの伝言」もいいねえ!「あの人のママに会うために」ですでにどういうことがあったか察せられるのが凄い。 15.「ベルベット・イースター」。うう~、なんていいプログレ曲なんだっ! ビートルズの「ビコーズ」に匹敵する幻想性。 この曲を聴いていると、まぶたの裏の色彩がすこしづつ変化していきます。 次回はユーミンの世界が最高潮を迎える時期の名曲満載の2枚目。 このアルバム、絶対一家に一枚常備されたしでございます。とさりげなくPR。 荒井由美/Super Best of Yumi Arai1972-1976 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 26, 2006 06:49:09 AM
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