LUNGO VIAGGIO SULLA NAVE
待ちに待った船便が着きました。正月に日本に帰省した際、引っ越しのために実家を整理していて出てきたものなのですが、捨てられなくて、思いきって段ボール箱に詰めて送ってしまったのです。武蔵浦和駅前の中央郵便局の窓口にお願いしたのは1月13日午前11時35分。当初、SAL便(航空便ではあるが、普通の航空便より値段が安くて時間もかかる)にしようと思っていたのですが、それが12,000円くらいだったのに対し、船便は6,200円と半額だったので、すぐに必要な物もないし、もちろん船便にしました。記念すべき到着日は昨日、3月15日です。ちょうど2ヶ月かかりました。この段ボール箱が着いた時は、思わずこの配達人さんに抱きつきそうになったくらい嬉しくなってしまいました。イタリアだと郵便物は着かないことがよくあるので、なおさらです。宛先はいつも職場にしておきます。ホテルなので24時間いつでも誰かしら居るからです。実は税関で止まったらどうしようかと思っていました。内容物を正確に書かなかったからです。あー本当に良かった。同僚のアレクサンドラに「いくらかかったの?」と聞かれて、ユーロで考えてみるとなんと40ユーロです。ものすごく安い感じがします。6,200円と言うと安くもないのだけど。ちなみに重さは8.95kgでした。みんなに「中身何なの?」と言われて開けました。なんせ捨てるに捨てられなかった物ばかりですので、アレクサンドラは呆れていました。競馬の馬(第107回天皇賞優勝ライスシャワー)のぬいぐるみ。これは多分UFOキャッチャーですが、わたしは大学時代に競馬が好きだったことがあって、その時に弟か誰かに取ってもらった物だと思います。中学校の時の歌集。さっそくアレックスにロシア民謡『一週間』を、ルーシーにポーランド民謡『踊ろう楽しいポーレチケ』を日本語で歌ってあげました。この間親友むとタワーレコードに行った時に特価980円で買ったDVD、アントニオー二監督の『欲望』。こちらもイタリア映画、マストロヤンニとトロイージ主演の『スプレンドール』の中古ビデオ。マイミクあさちんに触発されてもう一度読みたくなったマストロヤンニの伝記『運命のままに』。卒論や教員時代の資料の入ったワープロのフロッピーたち。里中満智子の漫画『クレオパトラ』。マフラーにくるまれて出てきたのは小さな坂本龍馬のブロンズ像。これはマッテオの息子で空手を習っている6歳のガブリエレにあげました。最近サムライを意識しているので。弟が野球部時代に使っていた魔法瓶。お正月にさちこおばちゃんに頂いたフェリシモの便箋と封筒のセット。カーペット。高校の世界史の資料集。受けるつもりまったくないけど通訳ガイド検定試験の過去問題集。その他ドラマをちょこちょこ録画したビデオやわたしの好きな『旅の指さし会話帳』シリーズの本たちなどなど。ローマでこの子たちに再び出会えて良かった!文字通りここまで来たからには、大事にします。