あなたはどの役を選ぶ?
昨日の続きです。14日に日本エニアグラム学会主催の無料紹介セミナーに参加しました。開始10分前に会場に着くと、そこはこぢんまりした集会室のような部屋。既に3人ほどの先客がいましたが、「あと10分でセミナーが始まるタイミングやから、今日はこれで打ち止めかな? こんなに参加者が少ないんやなぁ…」と勝手に解釈していたところ、その直後に五月雨式に入室者が相次ぎ、結局13名。当初の申し込み数どおりだったようです。男性は僕以外に3名。残りは全員女性ということで、たまたまその日だけの話かも知れませんが、エニアグラムのような「人間のタイプ分けツール」などは、女性の方が関心が高いのかなぁ、とも思いました。そういえば血液型占いとか星座占いとかも好きな人は女性が多いですもんね。ファシリテーターの方がエニアグラムについて簡単な説明をした後、さっそくワークショップに。「分譲マンションの管理組合」がワークの題材です。「皆さんは今、分譲マンションに住んでいると考えてください。そのマンションは1年交代で管理組合の役員を行う決まりがあります。既に順番が決まっており、今年、今日お集まりの皆さん全員がその任に就くことになりました。さて、その管理組合には以下の4つの役職があるのですが、皆さんはどれを選びますか? 直感で考えてみてください」(1)理事長(2)副理事長(3)会計(4)書記・連絡係僕は真っ先に(4)の書記・連絡係を選びました。ものを書くのが好き。知っている情報をみんなに開示し、共有することが好き。そういう理由からです。ファシリテーターが「他に(4)を選んだ人は?」と促すと、僕以外に3人の手が上がりました。(4)を選んだ者同士4人でグループになり、なぜ(4)を選んだのか、その理由をそれぞれが発表。すると、「一番ラクそう」「楽しんでできそう」「一番責任をとる必要がなさそう」と、4人が4人とも選んだ理由が違う。エニアグラムのどのタイプに根ざしているかで、結論は同じでも、考え方や判断内容がまったく異なることの証左です。(2)の副理事長を選んだ人が6名で、一番多かったのですが、ファシリテーターの言によると、毎回、副理事長を選ぶ人が最も多いとか。副理事長職は4種類の役柄で最も仕事の内容があやふや。あやふや、ということは責任が一番軽い。さりとて理事長の1つ下のポストなので、いっぱしの意見は好き勝手に言える。こんなに愉快な役職はない、というのが、副理事長を選ぶ人の理由なんだそうです。そこいくと、(1)を選ぶ奇特な人は皆無……と思いきや、今回は1人の女性が手を挙げました。とたんに参加者全員から「おおぉ……」と感嘆の声。その彼女に聞いてみました。なぜ理事長になりたいのか、と。すると、何と言ったと思います?「一番ラクそうだから」驚きですね。「一番ラクそうだから」書記を選ぶ人もいるし、副理事長を選ぶ人もいれば、はたまた理事長を選ぶ人もいるんです。理事長を選んだ彼女は続けます。「仮に私が副理事長になったとして、そのときに理事長に選ばれた人が、何か態度がはっきりしない、優柔不断な人だったとしたら、私はすっごいフラストレーションが溜まるんです。だからどうせなら自分が理事長になった方が気分的にラクなんです」「細かい仕事は私はムリ。その点、理事長だとみんなに『あれやって』『これやって』と依頼するだけ。あとはやってもらった内容について承認したり判断すれば良いんでしょ?」……いや、僕の場合、そこで「責任がつきまとう。度胸がありやなしや?」というところでまず真っ先に理事長職の選択は対象外になるんですけどね…。と心の中で叫んでました(笑)マンション管理組合の理事になったとき最初に読む本価格:1,575円(税込、送料別)その後、各人がアセスメントに向かい、自分は9つのうちのどのタイプに属するのかを分析。僕は以前の日記では「タイプ6」と出ていたんですが、今回は「タイプ2」と出ました。俗称「助ける人」です。ファシリテーターによると、タイプ2とタイプ6やタイプ9は類似性があるので、場合によってはブレが出るんだそうです。周囲の人や相手に手をさしのべる。何となく「書記・連絡係」を選んだ理由がわかったような気がしました。