未完了の状態をなくす
今日は埼玉チャプターが企画した「パーソナル・ファウンデーション」を取り扱うワークショップの3回目。テーマは「未完了をなくす」というものでした。コーチングを学び出したときにも、この課題がありました。読んで字のごとく、「やろうと思っているのになかなかできていないこと。それをやるようにする」ことです。よくありますよね。家の中の散らかっている場所を片付けたいと思っているのに…、苦手な相手ときちんと向き合わないといけないと思っているのに…、今のうちに、この仕事を片付けた方が良いと思っているのに……、いずれも先送りにしてしまっていること。人間、ごまかしは利かないもので、このように「やらないといけないと思いつつ、やれていない状態」は、自分に対してウソをついていることになり、意識するしないにかかわらず悶々としてしまうものなのです。で、この悶々とした、鬱々とした状態が、日々の行動に、パフォーマンス低下という影響を与えます。逆にこれら先送りしていることを完了させることで頭も身体もスッキリし、新たなことに取り組める。クライアントのコミュニケーションや行動をサポートするコーチとしては、未完了をできるだけ完了状態にしておく、あるいはそのようなクセをつける、というのは必須のスキルなんです。とは言いつつ、未完了を完了にさせるというのは理屈では理解できるものの、なかなか難しいですよね。先送りにしているのは、何も好きこのんで先送りにしているのではなく、やっぱり先送りにせざるを得ない理由があるわけで。それがいとも簡単に完了する行動に出られるのであれば、そもそも未完了状態なんて最初からないわけです(^^;;;でも今日のワークショップで自分にとってはとても重要なことを得ました。それは、「今の未完了状態、つまりどんな内容の未完了なのか、それを書くなり、目の前の人に対してしゃべるなり、アウトプットするだけでも、ずいぶんスッキリする。それだけでも完了に近づく」ということ。言い換えると、自分にはこんな未完了の状態がある、ということをきっちり認識することが重要なんだ、ということなんです。この言葉にはずいぶん救われました。今までコーチングを学ぶ中では「未完了を完了させる」ことを主題にやってきました。でもここに「やらされ感」のような意識が芽生え、よりいっそう行動が抑制されるさまを体験してきたんです。それが「未完了状態を認識するだけでも御の字」なわけですから。それを得ただけでも、今日のワークショップに参加した甲斐がありました。