大手私鉄の鉄道営業収益ランキング
JRを除く大手私鉄15社の、平成18年度鉄道営業収益を昇順にまとめてみました。順位電鉄名鉄道営業収益営業キロ数キロあたり営業収益1近畿日本鉄道166,963百万円582.3km286百万円2東武鉄道159,280百万円463.3km343百万円3東京急行電鉄141,882百万円100.1km1,417百万円4小田急電鉄115,307百万円120.5km957百万円5阪急電鉄101,383百万円146.5km692百万円6西武鉄道101,147百万円268.7km376百万円7名古屋鉄道87,743百万円445.4km197百万円8京王電鉄82,096百万円84.7km969百万円9京浜急行電鉄78,006百万円87.0km897百万円10南海電鉄58,097百万円154.8km375百万円11京阪電鉄54,605百万円88.1km620百万円12京成電鉄53,880百万円102.4km526百万円13相模鉄道33,991百万円38.1km892百万円14阪神電鉄27,612百万円45.1km612百万円15西日本鉄道23,367百万円116.0km201百万円トップは、日本一の営業キロ数を誇る近畿日本鉄道(近鉄)。続いて、東武、東急と続きます。わが西武鉄道は6位にランクイン。ベスト10中、6社が関東私鉄。さすが首都圏。利用者がそれだけ多いってことですね。さて単純な営業収益ランキングはこの表のとおりなのですが、営業収益を営業キロ数で割った値、つまり1kmあたりの収益を計算してみました。で、その結果、ベストワンは……。ダントツで東急です。1kmあたり14億円も稼いでいます。それもそのはず、メインの東横線は東京と横浜の2大都市を結び、上りも下りも、通勤時・昼間問わず全区間にわたって乗客であふれているんです。もう一つのメインライン、田園都市線も朝・夕はもちろん深夜もベタ混み。いかに沿線人口が多いか、ということを物語っています。鉄道経営で一番おいしいロケーションですね。逆に芳しくないのは名古屋鉄道。キロあたりの営業収益は、東急の7分の1です。トヨタ自動車のお膝元、ということもあって自動車通勤が発達しているエリア。加えてJR東海の追い上げも激しく、ここ20年でかなりの利用者がJRに吸い取られてしまいました。最近、中部国際空港へのアクセスで盛り返したものの、まだまだ全体の底上げ効果には至ってないようです。あれあれ? 近鉄もよろしくないですね。営業キロ数は1位なのに、キロあたり営業収益は何とワーストスリーではありませんか。大阪・奈良・京都圏内と名古屋近郊、そして都市間・観光地を結ぶ特急が主な収益源で、それ以外の大半の路線は本来の利用者がマイカーに転移しているのでしょう。さて、経営効率が高いのはどこかというと、これは相模鉄道でしょうか。営業キロ数は38.1kmと、最長の近鉄の15分の1ですが、1kmあたりの営業収益は、逆に近鉄より3倍稼いでいます。こちらも東急に負けず劣らず、沿線人口が多いということですね。ひと口に大手民鉄といえど、会社によって経営基盤・立地・資本の差が業績に大きな影響を与えていることがわかります。