ビジネスコーチングでの非常識
ビジネスコーチングを生業とする方たちのセミナーに参加。僕は勤務先の企業内コーチをめざしており、分野は若干異なるけど、何かタメになることもあるかも、という感じで臨んだ。今回の収穫は、目標設定。ビジネスコーチング上で設定しない方が良い目標とは。それは「売上高アップ」「利益率アップ」というものだった。これって「え~~っ!?」っていう感じ。だって、企業活動において一番重視される目標って売上高とか利益だからだ。それを目標にしない方が良い、とは天地がひっくり返ったような印象を受けた。曰く、こういった数字をテーマに掲げると、確かに瞬間的には目標が達成され、コーチングは一時的には成功するが、長期的に見ると、その成果はスポット的なもので終わる可能性が高い。コーチングの原則として「on going(継続性)」というのがある。これに反しているわけだ。それにしても、ビジネスコーチングのセオリーを真っ向から否定している。だってビジネスコーチングを依頼してくる企業トップは、第一に「売上アップ」「利益率アップ」を求めてくるから。だからビジネスコーチングの商売はやりにくいのだとか。高度経済成長期ならいざ知らず。今の世、企業内においては個人の働きがいが前面に出てくるわけで、売上数字だけを追いかけていても始まらないのだろう。1日あたりの笑顔が増えた、話ができる社員が増えた…etcそういったことが目標としてふさわしい世の中になったのだろう。