みかん園の10月は、収穫のはじまり
自然とは大したものです。
この暑さが、いつまで続くのかと思っていたんですが。
この一週間ですが、朝晩が涼しくなってきて、
ようやく秋の季節を感じるようになりました。
季節の変わり目です。
いよいよ、みかんの収穫の始まりの月です
といっても「はじめチョロチョロ」でして、
はじめは、ゆっくりと、慎重なうえにも慎重に収穫ははじめだします。
早もぎすることは、厳禁なんです。
せっかくここまで育てたんですから、熟したおいしいみかんを提供するということです。
当方のみかん園は、少しの早生みかんと、大津、青島、そして甘夏が主体ですから、まだ早い。
今の主要な作業は、雑草とつる草の草刈りです
園主さんからのアドバイスです。
みかん園の雑草は、『今は草刈をして、3-4月の若草の時に除草剤ようやくでおさえる』
その時をはずすと、一年中を草刈りに追われるようになり、畑の管理が出来なくなる、と。
『この間のあんたのように、草刈りだけでヘトヘトになっちゃう』と。
その通りなんです。
まだはぎ取らなければならないクズやヤブカラシが沢山あるんです。
センダングサもあちこちで、人の背丈を越えて伸びているんですから。
みかんの収穫が本格化する前に、何とかひと回り、草刈りしておきたいと思ってます。
私はそれまでは、草刈り機だけで、除草剤は使わないようにしてきていたんです。
しかし、園主さんから『これだけの広い畑を、ひとり草刈り機だけで抑えようとしても無理だ』とのアドバイスがありました。
去年の2023年9月12日に「神奈川県・農業技術センター足柄地区事務所、根府川分室」を訪ねて、除草剤の使用と安全性について、指導員の方からのお話を聞いてみました。
それ以来、草刈り機と除草剤散布を組み合わせて、雑草への対処を始めている次第です。
みかんの収穫ですが
収穫カレンダー(案内書)によると
1、香酸柑橘は、すでに始まりだしています。
スダチ・カボスは、9月から10月中旬
ユズは、9月から1月上旬
レモンは、10月上旬から5月下旬
2、早生みかんは10月です。
ゆら早生(極早生)は、10月上旬から10月下旬
宮川・興津早生は、10月下旬から11月上旬
3、主要な品種は、その先です。
温州みかんの大津は、12月上旬から12月下旬
青島は、12月中旬から1月上旬、です。
4、さらにその先に、
2月のネーブル
3月中旬の湘南ゴールド
3月下旬の清見
4月下旬から5月の甘夏
こうした時期に、それぞれの柑橘が収穫されます。
ようするに、10月から5月までは、さまざまな柑橘類の収穫と出荷があって、
それが、8カ月間にわたって続いていくというわけです。
しかし、これにも、二つの条件があります
一つは、カレンダーは、あくまでも全国的な一般論のことです。
当方の産地は、神奈川県の小田原方面です。
みかんの産地としては、北限に位置してますから、
南の九州や四国などの産地より、気候条件によって、みかんの成熟が遅い。
それを自分の舌でその味を確かめてから、
熟した時に、熟したものを収穫していきますから、そこには時間差があるわけです。
もう一つは、これだけ多彩な品目ですが、自分自身で栽培しているものは、確かなんですが、
しかし、それには「表年」「裏年」による、その年の収穫量が関係してきます。
さらに、自園以外の、近隣の農家の方がつくっているものは、それぞれの都合があります。
私が販売している価格よりも、もっと高価に買ってくれる先があれば、買い手があれば、
当然のことですが、そちらの方に流れます。
ネーブルや清見オレンジは、そうした事情で変わりうるんですね。
私の方は、流通からあふれたものを、販売に協力しているわけです。
しかし、もしも提供されると、農家のみかんは大量です。
それを、限られた時間で販売することが求められますから、
こうして、一般的に、予告をしている次第です。
とにかく、電車は動き出しました
柑橘の収穫ははじまりだしました。
はじめは、ゆっくりとした速度の各駅停車ですが、
やがてそれは急行から、さらに超特急となります。
猫の手もかりたくなるような事態となりますが、
まぁそれは、まだ先のことです。
今は、今やるべきことに、力を尽くすということです。