おしん
久しぶりに思いっきり泣いてしまいました。今月は「おしん」かと、ちょっと後ろ向きな気分で見に行ったのですが幕が開くとすぐに回りからすすり泣きが聞こえ始め私もずーっと涙が…テレビドラマは世界62カ国で繰り返し放映されているそうですがアメリカの豊かさの中で繰り広げられるドラマよりおしんが世界中で受け入れられるのは貧しい国が多いということですね日本でおしんが放映された頃私がちょうど結婚した頃でした。それから20数年たった今おしんの貧しさとは全く縁なく過ごす事が出来たけどやはりおしんの苦労がひしひしとわかる歳になってしまいました。女の一生の苦悩は、貧富・民族に関係なく世界に共通するという事でしょうかアメリカのような豊かさの中で、もがいていたこの歳月日本は2度のバブルに踊り今2度目のバブル崩壊を迎えようとしています。小林多喜二の蟹工船が読まれているという不思議な世の中今 「おしん」がまた心に響くのは貧しさがそこまで忍び寄ってきていることを皆が感じ始めているからでしょうか。ただ貧しさの中に、謙虚さを失わない生き方に涙の後は さわやかな勇気を貰って帰ってきました。