映画「レ・ミゼラブル」圧巻ッ!~2012.12.26
公開から5日・・・やっと観ることができました。公開一週間前になるとTVで流れるCMも長くなり、もう早く観たくて観たくてうずうずしてました。感想を一言で言うならば素晴らしい!期待以上!!レミゼ最高ッ!!!まずね、臨場感がありすぎる。舞台じゃ表現できない部分があまりにもリアルで・・・これって、映画ならではなんだけれどね。これ映画で初めて観た人は舞台は物足りないよなぁ。そう、どんなに素晴らしい作品となっても、映画の臨場感が強すぎると、舞台は迫力なさすぎて満足得られない。私の中では「サウンド・オブ・ミュージック」や「ウエストサイド・ストーリー」がそれ。SOMはあの背景の中でジュディ・ガーランドが歌う壮大さが好きなのだ。USSはあの街の中でジョージ・チャキリス達が、スッと足上げて踊るシーンは圧巻だしね。レミもよく出来てる。出来過ぎてる。先に舞台ありきの私なので、舞台は舞台の良さはあるんだけれど、かなわない部分は多いな。例えば、下水道のシーン。バルジャンはマリウス担いでバリケードから脱出したのは下水道なんだなと改めて実感。舞台じゃ、その大変さは軽すぎるわ。下水道というより、地下道って感じだよね。テナやバルジャン演る人は、考えちゃうかもね。あといいなと思ったのは、曲順が若干違っていて、より効果的だったこと。♪夢破れて♪が舞台では工場を追いやられた後に歌われるのに対し、映画は♪ラブリィレイディ♪の後になってる。堕ちようもないないところまで堕ちた後に、人生に絶望し歌われると、より感情がひしひしと伝わり・・・これいいなと。♪オン・マイ・オウン♪が舞台では♪ワン・デイ・モア♪の後に対し、映画は前に♪プリュメ街♪の後。これがまたエポニーヌの切なさがより感じられていい。その後の♪ワン・デイ・モア♪では、自室で少年になるべくさらしを巻きながら(日本的な表現でいうならば)歌うのが、マリウスへのかなわぬ想いが切なくて・・・これもいい。はしょってる部分も多いけれど、うまーく繋がっていて、構成としてはすっごくよかった。あ、1曲増えてましたね。コゼットを宿屋から引き取った後の馬車の中の歌。それから、司教が初演のバルジャン役のコルム・ウィルキンソンが演じてます。追手ジャベールからの逃げる手助けをしたのが、荷馬車に下敷きになってバルジャンに助けられた男というのも面白い繋がり。アンジョルラスは映画でもやっぱりああやって死ぬのね・・・一瞬だけれど。歌もみんなさすがで、聴いててストレスないから、いいわ~(ってストレスあるのが間違いよね)ヒュー・ジャックマンもラッセル・クロウもアン・ハサウエイもアマンダもみんなよかったわ。と、いいとこばかり書いたけれど・・・不満もあるかな。バルジャンの生き様に重点を置いたんだろうけれど、学生達の運動のシーンがなんか短くて物足りない。もう少しドラマがあれば、もっとバリケードの意味も違ってきたんだろうけれど、ちゃっちいバリケードで、こんなのあっと言う間だよなってくらいで・・・マリウスの♪カフェ・ソング♪も良かったんだけれど学生達の話が希薄な分、なんかあまり感情移入できなかったな。アンジョルラスもリーダーたる部分があまり伝わらないかも。エポニーヌもあっと言う間に死んじゃって存在薄いかも。逆にガブローシュ大活躍で存在感ありすぎ。ただ、学生達との絡みが希薄かな。ま、舞台でははしょられてない部分に、私は面白味や楽しみがあるので、これはこれって感じで楽しめました。もう一回観たいけれど、もういいかな的な部分もあり。でも見落とした部分がありそうなので、また行くかも。急きょ一緒に行くと言ったレミ初心者の友人は、あっと言う間だったわ~と。初心者には十分楽しめる作品だったようです。あ、そうそう字幕なくても楽しめるのはレミファンならではですね。字幕追うと、かえって調子狂うかも。一応、岩谷さんの訳詞を参考にしてると出てはいたけれど、違うと逆に気になって純粋に歌楽しめなくちゃうからね。私はほぼ字幕読まないで、楽曲を楽しみました。