大阪での送検数 50%は労働者から
労働基準法違反で会社が送検される件数は年に100件ほどとのこと。先日支部の研修会で元労働基準監督官をされていた方から教わった。具体的には、労基法違反を労働者のほうから労基署へ申告するケースが30%。そして労働者から告訴、告発が20%。違反内容は(1)賃金不払い(2)割増賃金不払いの順になっています。割増賃金の支払いはまったく手をつけられていない会社もありますが、早急に対処してほしいと思います。大阪では裁判になって、裁判所から付加金の支払いが命じられている案件もあるくらいです。 付加金とは簡単にいうと、裁判所が賃金不払い分と同額分を払いなさいという命令のことです。つまり倍支払わないといけません。 労基署では臨検も実施しており、いつくるかわからない状況。私としては、会社のほうでとっていただく策は、会社の実態におうじてあると思っています。他社がそうしているから当社もするでは、対応できていない場合もありますから注意してほしいです。私が相談させていただいた企業様で、簡単なセミナーに出て教わったことをそのままとりいれた事案がありました。しかしそれはたんなる労基法違反で役にたたないものでした。