新 緑仙の日々是好日(畳の縁)
今はご自分の家に畳の部屋が一つもない方が多くいらっしゃる。ましてや床の間なんぞ無駄なスペースだ!とおっしゃる方もたくさんおられる。いろいろな住宅事情もあるのでしょう‥しかし畳の部屋が無いということは正座をしないのも当たり前、畳の縁を踏んではダメって何?部屋の上座下座ってどこなの?と分からなくなってしまうでしょう。そうは言うものの日本に住んでいる以上なんらかの形で畳の部屋に通される時がありますね。インターネットで検索すると「今さら聞けない 和室のマナー」などというものもありました。昔、昔は「畳の縁」畳の縁につけられている生地を見ただけでそこに座る人の身分が分かるものでした。特に格式が高い畳の縁は 繧繝縁(うんげんべり・うげんべり)と言って最も格の高い畳縁で、天皇・三宮(皇后・皇太后・太皇太后)・上皇が用いました。「襖の引手」これも同様に「御殿引手」と呼ばれ高貴な身分の方の部屋に使われました。源氏物語などを読むとなんとなく解ってくるものです。畳の縁などは百人一首でも判り、襖の引手は御所風とお武家風とでは多少の違いがあるものです。時代を感じる日本間の重要な脇役たち、ちょっと勉強してみるのも興味深いです。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村