新 緑仙の日々是好日(烏瓜の花)
烏瓜は山野に見られる多年生の蔓草。花は、夕方日が暮れてから開き、翌朝には萎れてしまう。とても綺麗で優美で妖しい白い花なのだが、なかなかお目に掛かれない。夜暗くなって咲くので、夏の夜はヤブ蚊もいることだし、そんな薮の中なんぞに足を踏み入れるのは酔狂なお方だけである。(花が好きなお人は別ですが‥)今回は、烏瓜の花をご存知ない方にご覧頂こうと、不思議な形の花の写真もUPしてみました。烏瓜の赤い実は初冬の頃、茶会のお席や料理さんに飾られることが多い。絵の題材にも好まれる実で、柿よりずっと絵になるところが観る人も少ない花なのになんだか実だと絵になるあたりが面白い。◇夏にはこんな風に レース状に咲く烏瓜◇◇秋には柿に似た実がなる◇◇烏瓜は別名/玉章(タマズサ)ツチウリ、 キツネのマクラなどと呼ばれ、生薬としての名は、土瓜根、玉瓜根。解熱作用、去淡作用、通経作用、美肌効果、止瀉作用利尿作用、鎮咳作用、催乳作用、消炎作用など。 一般には、ひび割れやしもやけといった肌荒れや、浮腫み、口渇、咳、痰、便秘、生理不順といった症状に対して その改善目的で利用され、 外用では、果肉をそのまま塗布する使い方がされていて、内用では、根を乾燥させ、水を用いて煎じ、それを飲用するとモノの本にあり、実際に三昔前ぐらいまでは、手荒れ対策、化粧水代わりに使っていたとお隣のおババ様がおっしゃっておりました。ウリ科‥あ~へちまも同じ! 化粧水ねぇ~天花粉もそうですね~ 最初に、これはイイって思った人は 誰なのかしら?