新 緑仙の日々是好日(なんでもない普通のこと)
こんなに天気が良いので思い出したことがある。いつもだったら、なんでもない事。それでも、ちょっと、心地よい言葉だと私は想ってる。いつだったか、親友に「ねえ、もう一回言ってみてよ!」と問われた言葉‥あの時は、彼女は忙しくてなんとなくなんでもない言葉に自分の中の優しさを取り戻したかったのかも知れない。もう何年も前に私が言った言葉は‥「乾いた洗濯物のにおい」「お日様に干して暖ったかいお布団のにおい」「外は寒いのに部屋はサンルームのように暖かい陽射しが差し込んでいる ベットの上のほかほか感」「ベランダで育てている花のつぼみが膨らんだ時」「冷えた背中に掛けてくれたストールのぬくもり」「ちょっと恥ずかしいけれど一所懸命頑張った自分だけが知っている自分 を労る優しい気持ち」「陽射しに囲まれて飲むコーヒーの湯気が壁に影絵のように映る時」「子犬や子猫を抱いた時の手の感触、温かさ」「青く高い空を見上げて大きく深呼吸した時の身体のバネ」「下らないことで皆んながプッと笑った時の雰囲気」日頃は、なんでもない事なのに今は、とても大切な言葉だと思う。自分で言って自分で感心しているようじゃ頼りないけれど(苦笑)明日には、明後日には‥‥心の底からそう出来るようになりたいと今、感じている。