結びついた既視感(デジャヴ) その4
……………わたし……?意識を取り戻したものの まだボーッとした頭で、今の状況を把握しようとした私は誰かに背負われていた。この感覚…知ってる。そう、前に川で流されかけたとき、若い男の人に助けられたことがあった。家まで送ってくれて…。また 助けられたのかな、私。あの時と同じ 薄い銀青色の髪が、私の目の前で揺れてる。お礼を言おうとしたその一瞬先に 彼の声が聞こえた。「気がついたみたいだな。体は大丈夫か?」この声!……………アクセル!じゃあ、あのとき私を助けたのはアクセルだったの?!そういえば長老のところで紹介されたとき、何だか初めて会ったんじゃないような、懐かしい安心感のあるような気持ちになったっけ…。そっか、初対面じゃなかったんだ、あの日。