カテゴリ:読書
この本は、今年の3月に発行されました。
45人の作家、詩人、歌人、俳人などが文章を寄せています。 以下は、気になった箇所の引用と感想です。 【引用】 「男の戦死者は哀悼されるが、その陰に、結婚すべき相手を失い、ひとりで生きることを強いられた戦争犠牲者たちに、世間も男も気付かなかったのだ。彼女らも、いたわられ、なぐさめられるべき被害者たちだったのに」 【感想】 松本侑子さん(1963年生まれ 作家)が寄せた文章に出ていました。 ただ、上記の引用は、孫引きです。 田辺聖子さんの『おかあさん疲れたよ』に書かれていたのを、松本侑子さんが引用したのを、私が引用しました。 先の戦争で、結婚適齢期に若い男をうしなって独身で生きた女性が50万人とのことです。 戦争によって、人々の運命が変わってしまい、二度ともとに戻らないということです。 今まで全く気がつかなかったことなので、新鮮な驚きがありました。 【引用】 「戦後59年。いまの日本で進行しているのは、かつて体験した地獄の戦場や銃後などは忘れ果て、血を流さなければ国際的に孤立するという自衛隊出兵策です」 【感想】 澤地久枝さん(1930年生まれ 作家)が寄せた文章に出ていました。 満州で敗戦を迎えられた大先輩が書かれることは、さすがに厳しいです。 小泉首相は、確か終戦時3歳だったと思います。 戦後生まれの首相が誕生する日は、そう遠くはないようです。 戦後59年、実に早いものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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