原発の事故は当然節電を強いることになるだろうが、従来我々が享受してきた生活の中で実は不要な電力の消費は多々あるはずだ。たとえば町中に乱立している自動販売機の消費電力は二十六万キロワットと膨大なものだし、日中からにぎわっているパチンコ店の消費電力も八十四万キロワットと、合わせれば百万キロワットを上回る電力は福島第1原発1号機の二基分以上だ。自販機協会の幹部はテレビで、我々は電力を消費はしているが浪費はしていないと嘯(うそぶ)いていたが、業界そのものの存在意義がとわれているのに、治安の良さもあってだろうが、町中いたるところに自動販売機が乱立している国など世界のどこにもありはしない。
自動販売機からの清涼飲料水の供給は他に代えられるし、パチンコの営業は電力消費のピーク時から変えて深夜にでもしたらいい。ちなみに在日韓国人に経営者の多いパチンコ業界が母国の韓国にこのゲームを持ちこんだら、韓国の当局はこれが流行すると国力の低下に繋(つな)がりかねぬと、かの地では禁止してしまった。 (産経新聞に掲載された石原都知事の文章より) ------------------------------------------------------------ 【上記の感想】 電気は無尽蔵に供給されるもので、その供給が途絶えることはない。 何時の間にか、こんな感覚になってしまっている方も多いのではないかと思う。 いや、正確に言うと、そう思い続けていた方も多いと、過去形するほうが良いか。 今回の震災は、首都圏で暮らす多くの方々にも、電気の有難さを確認される契機になったはずだ。 さて、私の勤務先でのこと。 ある総合病院に勤務しているが、4月の使用電力量は、前年同月比で79%だった。 すなわち、2割以上の削減になったわけだ。 これは素晴らしいと言えば言えなくもない。 実際、照明に関しては、蛍光灯を300本以上減らした。 しかし、職員一人一人がいくらかの努力をするだけで、2割以上も削減できるというのは、今までの節電意識が皆無だったということだ。 そうでなければ、こんなに簡単に減らせるわけがない。 けっこう、電気の無駄遣いというのはあるものだなと思った。 おそらく、今夏は停電にはならないだろう。 そして、ピーク時の供給電力は余力を残すことになるだろう。 と、予想しておく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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