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カテゴリ:世界の出来事
●タイに新路線? 今日の新聞ニュースに興味ある記事が載っていた。 東南アジアのタイに鉄道新路線を計画していると言う。 タイには北部のチェンマイから南部はマレーシア国鉄に接続する縦断鉄道があるが、今回の計画は太平洋からインド洋に抜ける船便の近道を作ろうというものだ。 現在の太平洋からインド洋に抜ける船の航路は、シンガポールを経由して狭いマラッカ海峡を回らなければならない。 また、、最近は各国が協力して警備しているため減少しているが、マラッカ海峡は海賊出没区間としても有名だ。 マラッカ海峡を1200㎞ショトカットする場所は、タイで一番細いマレー半島の部分で太平洋側のチュンポーン港から西へ90kmのラノーン港までの区間をランドブリッジ(陸橋)で結ぶものだ。 それって以前存在した「クラ地峡横断鉄道」の再現ではないのか? 今から80年前の太平洋戦争時に、旧日本軍は中部の泰緬鉄道建設と同様に「チュンポーン駅」から国道4号線沿いに「カオファーチ駅」までの90.82km(9駅)に「クラ地峡横断鉄道」を建設し、ミャンマーへのルートを作ったのだ。 しかし、アメリカ軍の空爆により破壊され僅か2年で線路は撤去されてしまい、現在は駅跡とSLが保存されている。 この部分の問題は1677年からあり、スエズ運河やパナマ運河のように船が通行できる運河を作る計画があった。 最短部は44㎞と可能性はあるものの、シンガポール港を有効活用するため中止することをタイとイギリスが協定した。 面白いのは、韓国が提案した「クラ地峡ドライカナル」計画で、船を水揚げしそのまま複数軌道で船舶ごと運ぶということだ。
ランドブリッジ構想は輸送の距離短縮とはなるが、パナマ地峡鉄道と同様に、両端の港で荷物の積換えが発生し日数的には変わらない、運賃がプラスされる、再び船を用意しなければならないことと、港の設備を充実させること、タンカーやクルーズ船は利用できないことがあり現実は難しそうだ。 現在のシンガポール港は、船への重要な給油所であり乗組員が休息する場所にもなっているのでこれも捨てがたいところだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/11/29 02:19:59 PM
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