クルーズ船入港できず
●クルーズ船入港できず春の嵐がやってきて朝から何処にも外出できない。伊豆急線も運休になるくらいの大雨と、台風並みの風が吹き荒れている。こんな時にはベランダから海を見てみる。気になるクルーズ船があるのでパソコンを覗くと、すでに横浜に入港しているはずの時間だが下田沖で一回転しているではないか。ネットより注意して見ていると、風雨のためか東京湾への侵入が閉鎖されているようだ。船名は「パシフック・ワールド」77,441トンの大型クルーズ船で、世界一周の帰りとして神戸に寄り終着の横浜港に29日14時着を目指していたのだが、強風のため浦賀水道に入れないためか翌日の入港に変更となったようだ。このように風情報が出ている。船は波風に弱い。船は相模湾で再び転回し下田沖まで南下して来た。陸の近くになると携帯電話が通じるようになる。解除されるまでグルグル回るつもりだろうか。ついに夜になり自宅のベランダから肉眼で見えるので、望遠レンズで撮影してみたがかすかな明かりが船の形をしている。夕方になり天候規制が解除になると、続々と2,000名以上が乗船できる大型クルーズ船が名古屋や大阪から運航し始めている。青色が客船だ。ノルウエージャン・ジュエル号は93,502トン。セレブリティ・ミレニアム号は90,940トン。ウエステルダム号は82,348トンなどが横浜、東京を目指している。当然、相模湾で停泊し翌朝になると横浜港に接岸しているのかと思ってパソコンを見ると、何と反対側の駿河湾の沼津沖を周回している。運航会社のホームページを見てみると、翌々日の31日朝9時の入港に変更したとある。すでに横浜港には後から来た「ウエステルダム号」が着岸している。続々と運行が再開された。憶測だが、遅れたお詫びに1日伸ばして駿河湾からの富士山を見せてあげようとの粋な配慮と思われる。清水港などに上陸すれば良いと思うのだが、国際航路の途中なので税関や出入国審査を受けなければならないので急には対処できない。天気が良くなったので、海上からはこんな富士山が見えただろう。伊豆大島の沖を航行中の船を撮影してみたが、あいにく中国大陸からの「黄砂」の影響で霞んでいる。続きはまだあった、駿河湾を周回すると、次は伊豆七島の利島を廻り伊豆大島の周遊から房総半島沖まで一日中走り、二日がかりで横浜に入港した。船は波が高い時は停まっているより走っていたほうが揺れないのだ。こんな動きは見たことがない。こうなると当初予定の世界一周108日も2日遅れの110日も変わらないのだろう。無事に横浜大桟橋に着岸したら再び強風となってきた。特に船の場合は、天候に左右されたり機関故障などが予想されるので余裕を持った行動が必要だ。お迎えの方は再度の出迎えに大変だったろう。