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カテゴリ:世界の出来事
●台湾の0系新幹線 あまり知られていないが、台湾に日本の0系新幹線があるという。 12月12日に、台湾南部の台南市の公園でこの0系新幹線の先頭車1両が公開展示された。 オープン式には、0系の設計者でもある三木忠直さんの親族も出席した。 この0系新幹線車両は、2004年に日本の新幹線と同様の規格で作られた台湾の新幹線である「台湾高速鉄道(高鉄)」が建設される時に、日本から貸し出された車両で、構造物と車両が接触しないかレーザー光線などで確認する「建築限界測定車(通称オイラン車)」として使用された。 1両なので自力では走ることができないので、同じく日本から渡ったDD14-331やDD16-20のディーゼル機関車に牽引され測定していたようだ。 その後は、台北近くの新竹(六家)車両基地に保管されていたが、野外だったため腐食が多くなり数度の手入れが施された。 車内は両端に数席の座席はあるものの、測定機器は取り外されているのでガランとしている。 展示場所へは道路を使って陸送され、高鉄台南駅前の「花魁車地景公園」内に屋根付きの展示場に設置された。 2月~3月に開催される「台湾ランタンフェスティバル」は、この付近が会場となるので早速人気となることだろう。 この車両の車歴は、1987年に東急車輛製造で作られた21-1032号車で、その後は改造され21-5035号車となった。 博多総合車両所でオイラン車(台湾では花鬼車と呼ばれていた)に改造された。 これまで0系新幹線は27両が保存されているが、海外にはイギリスのヨーク国立鉄道博物館(22ー141号車)と台湾(21-5035)の2両のみだ。 台湾では日本の古い車両でも大事に保存してくれている。 台湾の交通系ICカード「iPASS」は0系新幹線の絵柄で発売されている。 これでまた、台湾に行く楽しみが増えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/12/27 05:40:30 AM
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