久々のブログ、かれこれ半年ぶりと言ったところだ。
楽天ブログが新しい形式になってから初めてのアップだ。
去る10月14日の私達あかしやコーラスの演奏会が終わってからも、
12月は第九演奏会が11日にあったので、それが終わってから動画作りに励んだ。
そして、やっと4ステージぶんができて、YouTubeにアップしてさっぱりした。
いや~苦労した~~でもうれしい(*'▽')
さらに今度は、この4つの動画全部をブログに貼り付けようと思って、1つずつコピー貼り付けを繰り返して下書き保存していったわけだ。
が、以前の画面と違って、動画を貼り付ける時先に貼り付けた動画を移動しようにもエンターキーを押しても全くカーソルが動かないと言う事態が・・・
そうこうしてるうちに、なんかコツがあってやっと移動できた。
しかしだ!
今度は間違って入れた動画を消そうにも前なら簡単にデリートで消えたのに、消えない。
動画を選択するとき、選択部分が青い色に変わってからバックスペースでやっと消えた。
(`艸´;)
いや~~~この新しい画面には勝手が違って四苦八苦したぜい(~_~メ)
前の方が良かったと思うのは私だけか(-"-)
それでは、本題に入ろう!
第一部
まずはオープニング曲の「あかしやのうた」これは、私達のために前指揮者の野坂徹夫氏(今は画家が本職)が作詞作曲してくれて演奏会のたびに歌ってる大事な曲だ。
全員の記念写真を入れてみた。(私は後列ど真ん中~)
そして第一部は、皆様ご存知の「宮崎駿のアニメソングメドレー」で老人介護施設へボランティアで歌った曲集でもあった。
歌は楽しいのだが、なかなかこれでリズム感が難しい曲集で苦戦し、ピアノのテクニックも難度が高いらしいが我団のピアニストのテクニックは素晴らしい。
第二部
「石川啄木短歌集」だが、第一部とがらりと変わって自然のゆったりとしたところから始まるが、本人が病になっていく様へと変わっていく啄木の望郷の歌。
我団の指揮者がお気に入りの曲集だが、我々は皆この曲集は年齢が高くなってきてるせいもあり、病院の長廊下などという歌詞が出てくるので嫌がって本当は歌いたくないとごねたものである。
調べると啄木は借金まみれとか、女遊びが激しかったとか出てるし・・
第三部
「野口雨情の唱歌メドレー」だが、お馴染みの曲ばかりで思わず口ずさみ、子供の頃に遊んだ景色などが浮かんでくる。
この曲集のおもしろいところは曲の初めと終わりがダブってるところで、ゲームのようである。
この曲集も老人介護施設で歌って、皆さんが口ずさんでくれた。
ただ、コーラスではパートで歌う部分がひねってあるので、覚えてる歌程気を付けないと間違うのでこれも大変だった。
第四部
「高木恭造の方言詩集 まるめろ」だが、本当は全部で8曲で構成され一つの物語となっている。
その中の今回は4曲を抜粋した。
この曲集も前文に書いた「あかしやのうた」同様に、青森県人の野坂徹夫氏が私達合唱団のために、同じ青森県人の高木恭造の詩に曲をつけてくださった。
「冬の月」と「野火」は春のフェスティバル(青森市で5月開催)、東北大会(仙台市名取開催で6月)、全国大会(青森市で8月開催)、郷土の音楽コンサート(青森市で9月開催)、この度の定期演奏会(青森市で10月開催)と何度も歌っているし、過去二回我団では歌ってるので再々演という歌い込んだ曲である。
写真の衣装はこの曲のために昔から着てる衣装だが、全国大会の時はこれに赤い縮緬の首飾りをつけた。
私は自分の衣装は自分で縫ったのを着ている。(私は前列の太鼓の人の隣だよ^^)
今回私はプログラム係としてレイアウト担当だったのでイラストも文章もすべてパソコンで描いて印刷屋にかけた。(すったもんだあって大変だった・・・)
まるめろの絵や桔梗の絵は本当はこんなカラーで描いたけど、印刷は白黒なので予測が難しかった。
実は最初イラストを校正後に見て、指摘したものよりもずっと濃い仕上がりになっていて私はびっくりしてがっかりした。
第一は、印刷屋がプロとして客である私達にゲラ刷りと本印刷の印刷機の違いの説明をしなかったのが原因。
ゲラ刷りの印刷機は黒一色のインクでできていて、本印刷機のインクはパソコンのように多色であるということだった。
つまり、せっかくゲラ刷りを見て、ただ単に全体に一段色を明るくしてと言って校正しても、そのお蔭で、ある色が飛んでうまく出なくなってしまい、結果として感じが変わってしまうことがあるので要注意だ。
イラストに使った色の中でも印刷機がその時々で拾う色と拾わない色があるからだということでプロでも予測がかなり難しいらしく、許容範囲だから許してほしいと言われたが、私は絶対気に入らなかった。
さらに私は影の部分がずれていたのを指摘した。
そしたら家のパソコンはWindowsであり、それで作ったデータを印刷屋のパソコン機種であるMacに入れると、互換が働き、データのデザインが多少なりとも必ず崩れてしまうと言うことをその時初めて聞いた。
プロとしてその知識がありながらデザインがずれていたことに不注意で気づかなかったことを印刷屋は認め、そこで初めて刷り直しにこぎつけた。
実に1時間半くらいの私の粘りだった。
でも、私の要望をキチンと真摯に受け止めてやり直してくれて仕上がりはほぼ満足で感謝している。
しいて言えば、プログラムの予算がもっとあれば、紙面をもっととれて、各パートメンバーの名前や団員募集も入れられたのだが、広告を入れるスペースがないので仕方なかった。
広告がどれくらい集まるかで紙面の予算に影響するので、当然デザインも影響受けると言うわけだった。
では、歌詞をまず紹介し、その後に難しい津軽弁を翻訳しよう。
ただ、高木恭造の生まれ育った時代は私の両親よりも上の世代かと思うので、私が子供の頃に親の実家に遊びに行ったときに聞いたことがある津軽弁でしか解釈できない。
とにかく、この高木の詩はルビが多く、カタカナと漢字と平仮名とめちゃめちゃに入り乱れて、昔の漢字は多いし、当然縦書きであるし、パソコンで入力するにはどれだけ苦労したことか・・・
高木恭造による方言詩集「まるめろ」
冬の月
嬶(カガ)ごと殴(ブタラ)いで戸外(オモデ)サ出ハれば
まんどろだお月様だ
吹雪(フ)イだ後(アド)の吹溜(ヤブ)こいで
何処(ド)サ行ぐどもなぐ俺(ワ)ア出ハて来たンだ
-ドしたてあたらネ憎(ニグ)ぐなるのだべナ
憎(ニグ)がるのア愛(メゴ)がるより本気ネなるもンだネ
そして今まだ愛(メゴ)いど思ふのアドしたごとだバ
あゝ みんな吹雪(フギ)と同(オンナ)しせエ 過ぎでしまれば
まんどろだお月様だネ
↓
標準語への翻訳
妻を殴ってしまい、家の外に出たら、
丸くて大きなきれいなお月様だ。
吹雪の後の吹き溜まりの雪の中を歩いて
何処へ行くともなく俺は出て来たんだ
-どうしてあんなに憎くなるんだろうな
憎くなるのは愛するよりも本気になるものなんだよ
そしてまた愛してると思うのはどういうことなんだろう
ああ みんな吹雪と同じだ 過ぎてしまえば
丸くて大きなきれいなお月様なんだよ
野火(ノビ)
雪(ユギ)ア解(ケ)だばりのトド松の林のかげの草原(カガワラ)サ
子供達(ワラハンドド)ア火(シ)コツケだな、枯れ草コアぱち〱て燃え拡(フル)がれば
子供達(ワラハンドド)も火(シ)コど一緒ネなて
跳返(ハネケ)たりてんぷコうたりしてだネ。
↓
標準語への翻訳
雪が解けたばかりのトド松の林の草原に
子供達が火をつけたな、枯れ草がパチパチって燃え広がれば
子供達も火と一緒になって
跳ね蹴ったり、手振り鉦(手振りがね)打ったりしてたよ。
※笛と太鼓と手振り鉦(ジャガラギ・テビラガネともいう)が揃ってねぶた囃子となる。笛 と共に女性や子供たちも多い。ねじり鉢巻に揃いの半纏でシャン、シャンと粋な囃子で 練り歩く。
YouTubeに動画あります→ https://www.youtube.com/watch?v=CUHuPCcuVio
母親(オガチャ)
急ネ乳のみてぐなて家(エ)サ馳(ハ)けでもどたら母親(オガチャ)薄暗(ウスグレ)
い流元(ミジャ)で
白い体コバ洗てだオン。がッぷらど乳房(ツツ)サかぶりづですなぴたら
妙ネ(エパダ)ネ塩辛エ味(アツ)コアしたネ。
(塩湯で体バ洗てだンだベヨン)。
それがら間もなく母親(オガチャ)死ンでまたオン。
俺(ワイ)サ塩辛(ショッペ)い乳のまへだ母親(オガチャ)
↓
標準語への翻訳
急に乳飲みたくなって家に急いで戻ったら、母親が薄暗い台所で
白い体を洗ってたよ。思い切り乳房にかぶりついて吸ったら
妙に塩辛い味がしたよ。
(塩湯で体を洗ってたんだろうな)。
それから間もなく母親は死んでしまったんだ。
俺に塩辛い乳飲ませてくれた母親
まるめろーふぢァ死ぬ時(ドギ)の夢ー
枯草の中の細い路(ケド)コ行たキア、泥濘(ガチャメギ)サまるめろア
落(オヅ)でだオン。
死ンだ従兄(イドゴ)アそこで握飯(ニギリママ)バ食てだオン。
まるめろバ拾(フラ)ウどもても如何(ナンボ)しても拾(フラ)えネンだもの・・・・・・
ああ故郷(クニ)モいま雪(ユギ)ア降てるべなあ。
↓
標準語への翻訳
枯草の中の細い路を歩いて行ったら、ぬかるみにまるめろが
落ちていたよ。
死んだ従兄がそこで握飯を食べてたんだよ。
まるめろを拾おうと思ってもどうしても拾えないんだもの・・・・・・
ああ故郷もいま雪が降ってるんだろうなあ。