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テーマ:世界の国々・・・(14)
カテゴリ:日本地理・世界地理
ウオッカと歴代大統領
ロシアのジョークにはウオッカや歴代大統領に関するものが多い。ロシアにはウオッカ好きが多く、かつジョークのネタにされるほど個性的な大統領が多いということだろう。 ソ連時代に最初で最後の大統領職に就いたのはミハエル・ゴルバチョフだった。ゴルバチョフはペレストロイカ(政治改革)とグラスノスチ(情報公開)により民主化を進めたが、ソ連を崩壊に導いたことと飲酒制限法によるウオッカ規制で国内人気はいまいちだった。 1991年にソ連が崩壊しロシア連邦となって初代大統領はボリス・エリツィン。彼は若いとき泥酔して河にはまって死にかけるなど、ウオッカ大好きなロシア人の代表にされている。(2007年心臓疾患で死亡 76歳) 第2代がウラジミール・プーチン、第3代はドミートリー・メドベージェフ、そして第4代(現任)が再びウラジミール・プーチン。プーチンはサンボや柔道、メドベージェフも重量挙げや水泳などを好む体育会系で、飲酒にまつわるエピソードはあまりないようだ。 「代表的なロシア産ウオッカ、ストリチナヤ」 (アルコール度数70~96度と異常に高いのもあるが、これは控えめの40度~PR映像より) <ゴルバチョフが登場するジョーク> 酒屋の前は長蛇の行列。待ちきれなくなった労働者が、「こんなことになったのもゴルバチョフのせいだ。クレムリンに行って奴をぶん殴ってくる!」と息巻いて出かけていった。 しばらくして戻ってきた男は、「向こうの行列のほうがはるかに長かった」と言って肩を落とした。 <エリツィンが登場するジョーク> 赤の広場で、酔っ払いがウオッカの空瓶を振り回しながら喚いていた。 「エリツィンのバカヤロー、アル中、インポのくたばりぞこないめ!」 するとクレムリンからも、酔っ払いが怒り狂いながら出てきた。 「静かにしろ、おまえを逮捕する!」 「なに~、俺が何をしたっていうのだ! あーそうか、(国家元首侮辱罪ではなく)国家重要機密漏洩罪だっていうんだろ?」 するとクレムリンから出てきた酔っ払いはこう言った。 「バカヤロ-、俺がエリツィンだ。文句あるか!」 <もうひとつエリツィンが登場するジョーク> 「お父さん、酔っ払うってどういう感じなの?」と息子が尋ねた。 「うーん、そうだな。ここにコップが2つあるだろう。これが4つに見えたら、それが酔っ払っているということだ」とエリツィンが応えた。 「でも、お父さん、コップは1つしかないけど…」 ロシアではアルコール中毒で年間3000人、アルコール関連の疾病で75000人が死亡している。アルコールのためロシア人男性の平均寿命は61.8歳で、このままでは1億4200万人の人口が2050年には1億人を切る見込みだという。それでもロシア人はウオッカが大好きなのだ。 <プーチンが登場するジョーク> ブッシュ大統領が神に尋ねた。「主よ、アメリカ国民はいつになったら幸福になれますか?」 神は答えた。「100年後だ」これを聞いたブッシュは、泣きながら走り去った。 プーチンが神に尋ねた。「主よ、ロシア国民はいつになったら幸福になれますか?」 これを聞いた神は、泣きながら走り去った。プーチンが恐くて真実が告げられなかったのだ。神にも見放された薄幸のロシア人に幸あれ。 ※青文字の部分は「ニュースでわかるヨーロッパ各国気質」(片野優・須貝典子:草思社 2014年1月)より引用 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/02/28 01:55:03 PM
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