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テーマ:読書(8580)
カテゴリ:最近読んだ本
NHK「証言記録・東日本大震災」 東日本大震災から3周年となる3月11日を中心に、大震災関連の記事やニュースがまるでイベントのごとく集中していました。しかし、今はそのことを忘れたかのように、桜の開花のニュースが各地から届いています。 NHKでは、「証言記録・東日本大震災」という特別番組を、2012年1月からスタートさせていました。月に1本のペースで、一つの自治体にしぼって、被災した人が見たこと・行動したこと・今現在抱えている課題などをテーマにした、とても息の長いプロジェクトです。 一番最近では、3月16日にシリーズ第27回として「福島県いわき市~そしてフラガールは帰ってきた」が放映されています。私はこれまでこのシリーズ番組を見たこともありました。しかし、登場する被災者の方々の言葉の重みを、何か他人事のように見ていたように思います。 この番組に登場した人々の言葉を集めた「証言記録 東日本大震災 2」を読みました。そして、改めて被害の大きさや被災者が直面した恐怖と苦しみ、悲しみを痛感しました。
本の中には映像はもちろん、1枚の写真もありません。証言者があの時いた場所や、肉親や知人の遺体が発見された場所などを示す地図があるだけです。これを読んで、映像はなくても伝わるものだと、ことばの力の大きさを再認識しました。 この第2巻では、45分番組の「証言記録・東日本大震災」12本分が掲載されています。そのほかに、5分間番組「あの日 わたしは」の80本分の記録も掲載されています。 価格は3,800円+消費税で、個人で買うにはとても高価な本です。せめて全国の公立図書館と小中高校の図書館には是非配置して欲しい貴重な本です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/03/25 11:36:44 PM
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