Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

青森県田舎館村からの報告

　2013年だから、今から3年前になる。東北の夏祭りをめぐる旅で、「青森ねぶた」を見た翌日、予定にはなかったが青森県南津軽郡田舎館村にレンタカーを走らせた。そして、大勢の人の列に約１時間ほど並んで田舎館村の田んぼアート(第1会場)を見た。

「花魁とマリリンモンロー」

(天守閣を模した役場庁舎の6階が展望所となっていた～2013年8月5日撮影)

　村おこしとしてはじめた稲作体験ツアーで、稲文字を描いたらとどうだろうかとアイデアがでた。そして、初めての田んぼアート(稲文字)が造られたのが1993年だった。これは「稲文化の村いなかだて」という文字と単純化された岩木山という、2色の稲をつかったとてもシンプルなデザインだった。

　このようにして始まった「稲文字」は、その後稲の品種改良もあって7色で描かれる田んぼアートに進化した。この田舎館村の田んぼアートの発展のあゆみについて書かれた本がこの「田んぼアートのキセキ」である。

「田んぼアートのキセキ」

(著者は葛西幸男(田舎館村副村長)、主婦と生活社～2015年7月27日発行)

　2012年から第2会場も設けられた。そして、翌2013年7月には青森県の弘前駅と南津軽駅を結ぶ弘南鉄道に「田んぼアート駅」が開場する。これで、車に乗らない高齢者のアクセスも便利になった。第2会場と第1会場(田舎館村役場庁舎)の間にはシャトルバスが走っている。

「ウルトラマン」

(2013年の第2会場、円谷プロとの連携で制作された～2013年8月5日撮影)

　2014年にはサザエさん、2015年にはスターウォーズと、有名なキャラクターとの連携を行い人気が高まった。そして、現在は30万人もの観光客を集める名所となっている。

　近年は田んぼアートは100ヶ所以上で行われている。2012年には第1回全国「田んぼアートサミット」が田舎館村で開催された。田舎館村は田んぼアートの先駆者として全国に情報を発信しているのだ。この本もその一環といえよう。

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