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テーマ:読書(8580)
カテゴリ:最近読んだ本
本の中で大冒険 現在、集英社創業90周年記念企画「冒険の森へ」全20巻が順次刊行中である。ショートストーリーと短編が5,6編、長編が2作という構成で、古今の傑作冒険小説を集めている。 これまでに「第14巻・格闘者の血」、「第20巻・失踪する刻」、「第15巻・波浪の咆哮」という順で読んだ。各册2段組で600ページにもなる本だが読み始めたらやめられない。 もともと人間には冒険者の血が流れているのだろう。とても面白く読み進めている。集められた作品は多彩で、おとぎ話のようなショートストーリー、ハードボイルドな犯罪小説をはじめ、SF小説や恋愛小説もある。もちろんどの作品にも冒険の要素が入っている。 「第15巻、波浪の咆哮」 「水域」の主人公の青年ハルは、廃墟となって水浸しとなった地球(はっきりと明示されてないが、多分近未来の地球だと想像できる)を漂流している。出てくる動植物の名前は作者のオリジナルだが、ぬるぬるとしていておどろおどろしくて気持ち悪さが伝わってくる。 ハルはひたすら漂流を続ける。豪華ホテルの廃墟で奇妙な男に出会った後、流木が積み重なった島で一人生き延びていた女ズーとの出会いもある。二人は協力して家を造るがそこでハッピーエンドにはならない。椎名誠の違った面を感じることが出来る、不思議なSF作品だった。 「第20巻、疾走する刻」 1巻が税抜き2,800円で、全20巻揃えると6万円。自分で買うとなるとこれは大きな「冒険」だ。読み返したい作品もあるが、とりあえず図書館の新刊コーナーで借りることにしている。 ↓ランキングに参加しています。よかったらクリックをお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/06/29 11:26:38 PM
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