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テーマ:国内旅行(1453)
カテゴリ:旅先にて
油断大敵 阿蘇内牧温泉の帰途、大観峰を経由して若葉のきれいな菊池渓谷に立ち寄った。こんなシーズンにはめったに来ないので、少し時間をかけて写真を撮ろうと思った。 車を駐車場に置きに行く二人と別れ、一人で渓谷沿いの道を登っていった。今回は撮影旅ではなかったので、機材は標準レンズ付きのマイクロフォーサーズとコンデジだけだった。 服装も渓谷に入るには軽装だった。前夜は24時過ぎに寝たが、例のごとく旅の宿では不眠がことさらひどくいので睡眠不足でもあった。そのあたりにすでに伏線はあったのである。 「ここまでは良かったが」 その後さらに300mほど登ると、渓谷の流れに石が転がっていて、飛び移れるような距離で並んでいる。そこに安易に渡ろうとしたのがいけなかった。スニーカーが滑って下半身が水没、右手に持っていたカメラは一瞬水中に没したがすぐに引き上げることが出来た。 幸いに転倒は免れたので、何とか流れの中の石の上に這い上がった。右ひざを打って痛みがあったが大きなけがではなさそうだ。上半身もシャツ全体にしぶきがかかり濡れている。渓谷の水は阿蘇の伏流水でとても冷たい。寒さが募るがそれよりも問題は水没したカメラだ。 「一応撮影してみると」 カメラは何とか撮影できる。さすがに防塵防滴の本体とレンズのセットだけのことはあると思った。遊歩道を途切れなく観光客が通るので、しばらくはさりげなく岩の上で撮影していた。 同行の二人もなかなか来ないので、靴と靴下を脱いではだしで川に入った。こうすればすべることなく歩けるし、岩と岩を安全に渡ることができた。 そしてさらに遊歩道を上の方に登り、つり橋のかかっている撮影ポイントで、さらに撮影をしながら二人を待った。ここでもカメラは何とか無事のように思えた。水の流れを表現するために、感度を落として絞りを絞り込んで、シャッター速度を1/8秒とか1/2秒にして撮った。 「つり橋の上から」 そのうちに二人がやってきて、ことの顛末を話しながら駐車場の方に戻っていった。改めて動いてみると足はさほどダメージを受けた感じではなかった。不幸中の幸いだった。 車の中で昨日の服装に着替える。コンパクトカーだけどルーフが高いのでこんな時にはありがたい。着替えをしてやっと少し落ち着いた。カメラのチェックは家に帰ってからのことになるが、メーカーの点検を受ける必要はあるだろう。たまたま無料点検に申し込んでいたところだった。 幸いにも滑落した場所の水深が1mほどしかなかったので無事だった。渓谷の水は10秒と手をつけていられないほど冷たかった。水深が深くて流されていたら危ういところだった。遊歩道を降りていたら、滑落した場所の対岸に「水難事故に注意」という看板があった。 まかり間違えば、10連休の最後に全国ニュースとなって流されるところだった。自分の体力やコンディションを考えてもっと慎重に行動しなければと自戒した。
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Last updated
2019/05/14 05:38:20 PM
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