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テーマ:人権教育のあり方(19)
カテゴリ:人権を学び心をたがやす
Tomorow Never Come
アメリカのある女性が、10歳の子どもを亡くし、その悲しみをつづった詩が「最後だとわかっていたなら」(佐川睦訳)です。この詩は2001年の9.11同時多発テロの慰霊の式で朗読されて、多くの人の共感を呼びました。 この日の人権教室の導入で、「最後だとわかっていたなら」という詩で表現されたことを使わせてもらいました。「君たちと今日出会えたことは奇跡です。生きてこの体育館に70名の生徒と教頭先生をはじめ先生方と私ともう一人の委員さん、合わせて約80名、生きて出会えたことは実は本当に奇跡なのですよ」 今日の人権教室のテーマは「いのち」でした。目の前の中学一年生はリアルな出来事としての東日本大震災は知りません。しかし、大震災から10周年の今年、東日本大震災で多くのいのちが亡くなったことをテーマとしました。 また、最近見た映画「風の電話(2018年公開)」のストーリーの一部を使わせてもらいました。主人公のハルは東日本大震災の津波で家族を亡くし(当時9歳)、一人生き残りました。今は17歳の高校生になり、広島県呉で叔母と一緒に暮らしているという設定です。 この話は、ハルが大槌町に設置されている「風の電話」にたどり着くまでを描いた、ロードムービーです。家族を亡くして死も考え、抜け殻のように生きてきたハルが、旅のなかでいろいろな人と出会い、生きる力を取り戻してゆく話です。 最後に「いのちの歌」(詩:Miyabi~竹内まりや、曲:村松崇継)を、歌詞をプロジェクターで投影しながら聞かせました。子どもたちの多くは初めて聞いたと思います。でも、終わってから、歌に感動して泣いている子がいたとか、「歌が良かったです」と言った子がいたと聞いて嬉しく思いました。 自分が作る人権学習の教材は、ほとんど最後に歌を聞かせます。歌は素晴らしい力を持っています。できるなら弾き語りで聞かせたいですが、自分にそこまでの力量が無いのが残念です。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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