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テーマ:人権教育のあり方(19)
カテゴリ:人権を学び心をたがやす
歌で「人権教室」(実践編)
「人権教室」という言葉は使いたくないと前回(9/1)の本ブログで書いた。だから、PPのスタート画面は、「人権教室(心の時間)」としている。今日はこれまで時間をかけて準備したPPを使って、「心の時間」を実践する日である。 「最初の画面」 (黄色い花は校区内の海辺の「ゆうすげ」だが、児童は知らなかった) 5,6年の児童数は合計32名と聞いていた。4名班で8つの班ができる。そこで、人気がありそうな花は複数枚印刷して40枚くらいカードを用意していた。すると、3人班もあっだので、その場でカード枚数を調整した。 カードは各班の人数プラス2枚配布した。自分が希望した花のカードが選べなかった児童のために予備のカードを用意していた。しかし、話し合いがうまくいって自分のカードが決まったようで交換を希望する者は一人もいなかった。 「カードの一例」 (ジャガイモの花、案外野菜の花は知らない児童もいるだろう) 次に、カードを班内で順に回して、互いに班内の人の「特徴」や「個性」などの良い点を見つけて書かせる。ここで、「決してチクチク言葉は書かないで、ホカホカ言葉で書こうね」という助言を行なった。一枚につき2分で順に回させた。 「良いところ発見タイム」 (面と向かっては言いにくいが、書けば伝えやすかったかもしれない) カードが本人に戻ったところで、他の人が書いた自分の「良いところ」を読んで、感想を書かせた。そして、それを何人かに発表させた。この部分がこの人権教室の中の大切な部分である。後ろの席の6年生から3名ばかりが手を挙げて発表してくれた。5年生は6年生に遠慮してか挙手がなかった。 6年生の発表には「自分の知らなかった良さが書かれていて嬉しかった」とか「責任感があると書かれていたところが自分に気づかなかった点で良かった」などという感想があった。やはり6年生になると、しっかりと感想が発表できる。5年生からの発表が無かったのは、発達段階の違いもあるのだと思った。 「だれでも個性があってかけがえのない存在なのです」と話し、最後にこの歌を歌いましょうと呼びかけた。PPで作ったカラオケのシートを表示した。PPでカラオケを作るには、タイミング合わせが難しい。 「カラオケ部分のアニメーション」 (音声とアニメーションのタイミングを何回も調整する必要がある) 歌詞が早過ぎたら、挿入している写真の表示時間を長くするなどで調整する。歌詞が遅れたら、画像の表示を短くする。右の写真の右側のアニメーションウィンドウで、歌詞部分とコード部分が並行してワイプして流れるようにしていることが判る。 「完成したカラオケ画面」 (ギターのコードは、コード進行を覚えていない自分用である) 子どもたちはとてもしっかり歌ってくれた。今回はカードを使うなどグループ活動の時間が多かったが児童たちは良く活動してくれた。6年生を中心に発表もよくしてくれた。最後の歌もこれから先も心に残ってくれたらいいなと思った。 ※柴田 克「J-POPで創る中学道徳授業 2」を参考にしました。 余談だが、2024年度上半期のNHKの朝ドラ「虎に翼」は、人権に関して学ぶことが多い。今ではあたり前のことが、ドラマの時代(戦後から80年代)は全く実現していなかった。ジェンダー差別は当たり前、子どもや女性の人権も全く実現していない。日本国憲法ができて、基本的人権がすぐ実現したわけではないのだ。 「虎に翼」は、「人権は守るものではない。戦い勝ちとってゆくもの」であるということを改めて考えさせてくれるドラマである。9月末で終わるが、しばらくは「寅翼(とらつば)」ロスになりそうだ。 ↓ランキングに参加しています、良かったら下をクリックしてください。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/09/10 03:46:38 PM
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