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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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Shige&Happy@ Re[1]:実践しているデンタルケア(12/24) mabo400さんへ 一旦始めると、毎食後やら…

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2022/05/12
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カテゴリ:最近読んだ本
​​歴史に学ぶことの大切さ​​

 世界を見渡せば、地球環境の悪化、コロナウィルスの蔓延、独裁国家による民衆・民族の弾圧、ロシアによるウクライナ侵略など、先が見通せない状況が続いている。このような状況を考えると我々は今、「大きな歴史の転換点」にいると思う。

 ウクライナ戦争が毎日大きく取り上げられているが、香港の人権抑圧、ミャンマーの軍部独裁、中国によるウィグル族への弾圧なども忘れてはならない。これらは、今私たちの地球で起こっていることなのだ。

 そして、核使用をちらつかせ自分の征服欲を実現しようとする独裁者がいる。地球規模で暴力はまん延し、弱い立場の人たちの生存が脅かされている。これまで人類が築いてきた理想やそれを実現するための組織の無力化が現実問題となった。その中で、ボランティアの人々の努力が、弱い立場の人たちのかすかな光明となっている。

 極端だが人類は歴史に学んでいない。だから、第一次世界大戦のあと第二次世界大戦が起こった。東西冷戦は勢力均衡の時代で大きな戦争はなかった。朝鮮戦争もベトナム戦争も、核兵器の存在が抑止力として働き戦火拡大を防いだ。

 近年の教科書では「ペリー来航1853年」以降が内容の半分を占めている。それだけ近現代史の比重が重くなってきているのだ。だから、日本の近現代史は世界の歴史と関連させながら考えてゆかないと真実に迫ることはできない。

「日本近現代史講義」

(特定の歴史観やイデオロギーから離れた実証的な論考が示されている)  
 ​(中央公論社;中公新書 2019年初版)​

 上記の本の副題は「成功と失敗の歴史に学ぶ」である。14人の気鋭の学者が、明治維新から第二次世界大戦後までを分担している。時代的には重なる部分もあるが、重要な歴史の転換点における「成功と失敗」を分かりやすく提示している。

 近年、古代史の時点から特定の歴史観を刷り込まれている人が意外に多いことに気づいた。これは戦後、左派の教員たちが日本の明治維新後の歩みを侵略の歴史として極端に弾劾し強調して教育してきたことが理由の一つである。

 もう一つは文献至上主義で、古代史の部分はほぼ「日本書紀」を十分検証しないままに史実として書かれた教科書があったことだ。720年に編さんされた「日本書紀」には同時代の権力者の意向が反映され、天皇の権威が協調されている。

※「日本書紀全20巻は」複数の編纂者によって書かれた。百済系渡来人による部分は中国の歴史書(漢書、三国志など)を参考にしていて史実に近いと思われる。

 この本の14稿を読めば、近現代史を概観することができる。中学生には難しいが、高校生以上には読んでほしい名著である。

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Last updated  2022/05/26 04:27:25 PM
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