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司法書士による過払い請求、債務整理の実況中継

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萩2696

萩2696

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2014.02.27
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カテゴリ:自己破産

 裁判所からAさんの破産免責決定の書類が届いた。

 長かった、ようやくといった感じだ。

 Aさんに電話すると、

 「色々ありがとうございました」と、当時とは考えられない、清々しい声が返ってきた。


  Aさんが、最初に事務所に見えたのは4年半ほど前、奥さん同行で・・・ ・・・ 。

 奥さんからは事前に 「本人を責めないでください、自殺するかもしれませんから」

 と電話が入っていた。

  金融会社からの、借金合計1300万円 、借入先が銀行系のため引直ししても減らない。

 そして住宅ローンの残債は3,000万円あった。

 本人は精神的に病んでしまって、会社も休業、とても払っていける状態でなかった。



 「せっかく、手に入れたマイホーム、手放すなら死んだ方がマシだ」

 本人の気持ちもわかる。

 病気が回復して仕事に復帰したら、個人再生でも何とかいける。

 しばらく様子を見ることにした。


  個人再生を申し立てたのは、その2年半後だった。 しかしネックがあった。

 住宅ローンの借入額と物件購入価格に相違あることが判明した。

 本人は覚えていないとのことだが、その時の借金を住宅ローンに組み込んだようだった。

 不動産会社の入れ知恵だったのか?

 再生委員にも骨を折ってもらったが、結局不認可、あとは自己破産しかない。

 「自宅を守るのか? それとも家族を守るのか?」

 この頃には、本人の病状も回復、そして今、置かれている状況もわかったらしく、

 素直に自己破産を受け入れてくれた。

 仕切り直しの自己破産は管財事件、ここでも色々問題があったが、無事免責に漕ぎつけた。



 これで、借金からは完全に開放された。

 そしてAさんは マイホームを失ったが、それよりも大切な家族を守ることができた。

 奥さんも、大変だったが、返って夫婦の絆が深まったようだ。

 これからは、Aさんに、そして家族に幸多かれと願うばかりだ。

 

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Last updated  2014.02.27 18:33:49
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