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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2023.07.31
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​​​​​​​ジャン=ジャック・アノー「薔薇の名前」元町映画館
​​​​​​ SCCシマクマシネマクラブ第8回例会です。前回の第7回「探偵マーロウ」も不評でした。主宰者(?)としては
​​「今度こそは!」​​
 ​という気持ちを込めての提案でした。​​​​​​
​​​​​ 原作がウンベルト・エーコの評判の作品で、テレビでも放映されたこともある​​傑作!且つ、名作!​​ジャン=ジャック・アノー監督「薔薇の名前」です。昨年秋からのシリーズ企画「12か月のシネマリレー」で見ている1本だということも安心材料でした。​​​​​
 で、結果は?
「暗いですねえ。」
「えっ?アカンかった?」
「ただのミステリーやないうことはわかるんですが、何をやっているのかがようわかりませんね。」
​「ウンベルト・エーコという作家はご存じないですか?」​
​​​​​​ ウーン、ご存知ないようなので、​​ちょとだけ、解説ふうに、まず、ウンベルト・エーコという原作者についてです。 今となっては古い話なのですが、だいたい、1980年代くらい​​ですね、所謂、記号論ブームというのがありましたが、ボクにとっても、そのころ「記号学Ⅰ・Ⅱ」(岩波現代選書)という本で出合ったのがエーコですね。まあ、なにが書かれていたのかほとんど覚えていませんが、記号をめぐる意味作用の発生におけるコードの重要性を論じた人ですね。​コードというのは、まあ、個々の暗号解読のための​暗号台帳​のようなものですね。​​​​​

​​​​​​​​​​​​​​ 当時、丸山圭三郎という言語学者の「ソシュールの思想」(岩波書店)という、まあ、結構、難しい本が話題になって、シニフィエ、シニフィアンというソシュールの用語が流行言葉になりましたが、その同じころ、記号的な表象(言語、絵画、映像なんか)がシニフィアン(意味内容)としてコノテイト(内包)する、複数、あるいは、多層的な意味の可能性の読み取りに際して、複数のコードの重要性を説いたのがエーコの記号論だったというのがボクの大雑把な理解です。記号表現は表現主体の主観的な意図を越えた重層的な意味を内包するというところが肝ですね。まあ、40年ほど昔に読んだことなので出鱈目かもしれません(笑)。​​​​​​​​​​​​
​​ で、「薔薇の名前(上・下)」(東京創元社)という長編小説では、エーコがその理論を実践して見せたという印象の作品でした。​​
​​​​​​​​​​​​​​ 原作小説は中世イタリアの修道院で起こった殺人事件の記録というミステリー仕立てですが、ギリシア文化、イスラム文化、キリスト教文化という、現代ヨーロッパ文化の底に、それぞれがぶつかり合い,捻じれあいながら流れ込んでいる重層的な価値観について、博学多識の権化のようなの歴史的ネタをちりばめた作品で、それだけでも、一筋縄では読み切れないのですが、たとえば、主人公で探偵役のバスカビルのウィリアムス「バスカビルの犬」のシャーロック・ホームズ「オッカムのカミソリ」の哲学者ウィリアム・オッカムを想起させるとか、盲目の図書館長は、「バベルの図書館」ボルヘスがモデルだとかという​小ネタ​で読者を笑わせ翻弄しながら、記録が書き残した「薔薇」とは結局、何の比喩だったのかと悩ませて終わるという、小説だけでも、まあ、大変なのです。​​​​​​​​​​​​​​

​​​で、映画では、エーコをどう料理するのか?​​​

​​ ​​​興味は、ひとまずそこなのですが、異端と正統というコード「中世キリスト教」のわからなさを腑分けする方法を選んだところが卓見ですね。​​​
​​​​​ ギリシア文化ヨーロッパ哲学の原理として君臨する以前の中世の闇の一面を​​​、書物、あるいは、アリストテレスの「笑い」をめぐるミステリーとして描くことで、原作の複雑怪奇な多層性を要約して見せた力業といっていいと思います。
 原作でホームズウィリアム・オッカムを想起させる主人公を、007のショーン・コネリーにやらせたのも笑えましたね。​​​​​​​​

 まあ、要するに趣味の映画といってしまえば、それまでなのですが、ボクは好きですね。

​あの図書館に並んでいる本は、全部、羊皮紙製で、ホントに焼けてしまったんかな?​

 ​​そういうことにドキドキする作品でしたが、「薔薇の名前」って、映画では語り手で、ワトソン役のアドソくんの初体験(?)の相手のことになるのですが、それって、小説の最後の謎は説いていませんよね(笑)。まあ、しようがないのですが。​​
​​ というわけで、SCC第7回シマクマ君だけよろこぶ結果だったようですね。次回はどうしようか、マジ、悩みますが、まあ、映画であれ、小説であれ、好き好きは大切です。しようがないですね(笑)。​​
監督 ジャン=ジャック・アノー
原作 ウンベルト・エーコ
脚本
アンドリュー・バーキン
ジェラール・ブラッシュ
ハワード・フランクリン
アラン・ゴダール
撮影 トニーノ・デリ・コリ
美術 ダンテ・フェレッティ
衣装 ガブリエラ・ペスクッチ
編集 ジェーン・ザイツ
音楽 ジェームズ・ホーナー
キャスト
ショーン・コネリー(バスカヴィルのウィリアム)
F・マーレイ・エイブラハム(異端審問官ベルナール・ギー)
フェオドール・シャリアピン・Jr.(盲目の師ブルゴスのホルヘ)
マイケル・ロンズデール(修道院長アッボーネ)
ロン・パールマン(異端者サルヴァトーレ)
エリヤ・バスキン(セヴェリナス)
クリスチャン・スレイター(弟子メルクのアドソ:語り手)
バレンティナ・バルガス(農民の少女)
1986年・132分・フランス・イタリア・西ドイツ合作
原題「The Name of the Rose」
日本初公開1987年12月11日
2023・07・10・no87・元町映画館no183・​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​SCC第8回




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最終更新日  2023.10.17 14:40:11
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