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カテゴリ:映画「元町映画館」でお昼寝
ジョン・カサヴェテス「ラブ・ストリームス」元町映画館 朝一、元町映画館通いの3本目は「ラブ・ストリームス」でした。1984年の作品だそうです。ウィキペディアによれば、カサヴェテスという人は1989年に肝硬変で亡くなったそうですが、この作品が、自分も俳優として出ている最後の1本のようです。
彼の役はロバートという作家で、結構、深刻な作品で有名らしいのですが、日常生活は、複数というか、さまざなというか、 「ハぁー?」 というしかない女性との共同生活です。ベッドにも複数いますが、ほかの部屋にもいるようです。 「ちゃんと使ったものは片付けろ!」 といううふうに、あっちの部屋、こっちの部屋で、若いおねーちゃんたちに怒鳴っています。 で、一方で、サラという中年の女性が中学生くらいな娘を連れて、離婚の調停かなんかのシーンです。亭主の浮気が原因のようですがよくわかりません。切れまくってますね。やがて、娘が「パパと暮らす」とかなんとかの展開になって、ブチ切れです。 画面の展開を見ていて、女狂い(?)のロバートと、離婚訴訟ブチ切れのサラという二人の登場人物、二つのお話が、いったいどういう筋立てでつながっているのか、このあたりではわかりません。 「ラブ・ストリーム」という言葉はサラの口から、割合、早く出て来てはいたと思うのですが、 なんのこっちゃ?! という感じでした。 ところが、夫からも娘からも見捨てられて、山盛りのトランクのヨーロッパの旅行先から、サラが電話しているのがなんとロバートなのでした。二人は姉さんと弟なのです。 エッ?そうなの? ようやく、映画の輪郭が見えてきました。 鍵言葉はきっと「ラブ!」、「愛」ですね。カサヴェテス特集、3本づつけて朝通いしたご利益です。ただのストリームで終わるはずがありません。愛をめぐって渦巻きストリーム、a swirling streamという展開にきまっています。 で、予想通り、ハチャメチャな展開から結末に突入です。 「いや、おばちゃん、それで、あんた、どうすんねん!?」で、嵐の中、やって来た時と同じように、トランクの山を車に積んで弟ロバートの家を出ていく、サラことジーナ・ローランズの姿を見ながら、このド迫力女優が、あの「グロリア」の、あの、おばちゃんだということにようやく気付いたのでした(笑)。 好きか嫌いかわからんようなことを「オープニング・ナイト」の感想で書きましたが、あのおばちゃんなら 「大好き!」 なんですよね(笑)。拍手!拍手!です。 まあ、しかし、それにしても疲れますね。なんででしょうね(笑)。 監督 ジョン・カサヴェテス 原作戯曲 テッド・アラン 脚本 テッド・アラン ジョン・カサヴェテス 撮影 アル・ルーバン 編集 ジョージ・ビラセノール 音楽 ボー・ハーウッド キャスト ジョン・カサベテス(ロバート:弟・作家) ジーナ・ローランズ(サラ:姉) ダイアン・アボット(スーザン) シーモア・カッセル(ジャック:サラの夫 ) マーガレット・アボット(マーガレット) 1984年・141分・アメリカ 原題「Love Streams」 日本初公開1987年10月 2023・08・24・no108・元町映画館no198 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.26 10:15:48
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