カール・テオドア・ドライヤー「ミカエル」元町映画館 カール・テオドア・ドライヤー セレクション 2という特集番組を、2月のなかばから、神戸の元町映画館でやっていました。今回は全部で7本ですが、同じ元町映画館で2022年の2月にやっていた特集で、有名な作品ばかり4本見たので、今回新しく上映されていた、これは見ようと思ってやってきたのが、「ミカエル」でした。
本邦初公開だそうです。1924年制作だそうですから、ちょうど100年前の映画です。
もちろん白黒で音楽はついていますがサイレントです。寝たら寝たときのこと!
と覚悟を決めてやってきたのですが、寝ませんでした(笑)。
若い方はご存知ないでしょうが、昔の岩波少年文庫とかの翻訳小説で、章のはじめに短い筋書きの導入があって、それから本文が始まるというパターンがありましたが、そんな感じでした。
ゾレという名の立派な絵描きとその弟子ミカエルの、なんというのでしょうか、師弟愛というか、これって、どこかの民俗学の偉い先生とお弟子さんというかの話かな?
と、まあ、不埒なことを思わせる不思議な展開でしたが、ミカエル君は師を裏切って(?)女性のもとに逃げてしまうわけで、なんだか、ちょっとちがうなとか、勝手なことを思いながら見ていると、最後まで弟子のミカエルを愛したゾレは死んでしまって、ミカエルは、その女性の膝に顔をうずめて泣くという結末で、チョット、そこのところはポカーンでしたが、結構面白く見ましたね。
で、そのミカエルってこういう顔の人です。なんか、スゴイでしょ(笑)。 まあ、なにはともあれ、サイレントで「ドラマ」ですからね、で、ボクは、まず、困らずお話を追えたことにホッとしながら、ミカエル君の美貌はもちろんなのでしょうが、才能を愛した老師匠ゾレというふうに納得しました。
とりあえず、ドライヤー作品で、初めて、明治の小説でも読んでいるノンビリした気分で「ふーん、おもろいやん!」
と思えたことに拍手!でした(笑)。
監督・脚本 カール・テオドア・ドライヤー
原作 ヘアマン・バング
撮影 カール・フロイント ルドルフ・マテ
美術 フーゴー・ヘーリング
ベンヤミン・クリステンセン(ゾレ 画家)
ウォルター・スレザック(ミカエル 弟子)
1924年・95分・ドイツ
原題「Michael」
2024・02・26・no031・元町映画館no226
追記
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