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カテゴリ:映画「元町映画館」でお昼寝
タル・バルダ「私は憎まない」元町映画館 元町映画館のホームページを開いて、この映画の公式ホームページにたどりつくと、
文部科学省選定作品 社会教育(教材) 青年・成人向き 国際性(国際理解・平和)2024年9月11日認定 という言葉が飛び込んできて、まあ、とりあえず見るのはやめようという判断をしました(笑)。 で、まあ、ここのところ、エドワード・サイードの「パレスチナとは何か」(岩波現代文庫)とか、スペインの作家のゴンティソーロの「パレスチナ日記」(みすず書房)とか読み直していたり、先日「医学生ガザへ行く」とかを元町映画館で見たりしながら、 「パレスチナとは?ガザとは?」 という、わけのわからなさに漂っている自分にイラついていることもあって、 「兎に角、パレスチナがらみで見ることが出来るものは全部見よう!」 という結論に至って、やってきた元町映画館でした。何せ、1週間しかやらないようなのですね。 で、見終えてまず思いました。 世の中には、大した人がいるものだ! まあ、それが率直な感想でしたね。全編を見終えて、まあ、具体的にいうと、一番印象に残ったのは 「今、ガザに対してイスラエルがやっているのは虐殺だ!」 というセリフでした。 イゼルディン・アブラエーシュという、ガザで生まれ育ち、産婦人科もお医者さんとして、実にまともに暮らしている中年のおじさんがイスラエル軍に家族を殺されたことについて、本を書き、映画に出て、 「私は憎まない」 とおっしゃっていらっしゃる。ノーベル平和賞の候補者として、何度も名が挙がり、彼が語る 「憎しみの連鎖を断つ」ということばは、いかにもこの国の文部省の官僚が喜びそうですが、 「虐殺!」 という叫びに教育現場で応える用意はあるのでしょうか? まあ、大臣の名前も知らないボクがいうのもなんですが、まず、 「ストップ!」 と大声を出して意志表示してから教材とかに認定していただきたいですね。 まあ、そんな気分で八つ当たりしたくなるフィルムでした。まあ、文部省なんてどうでもいいです。 「医学生ガザへ行く」という映画もそうでしたが、若い人たちに見てほしい作品でした。 今、世界で何が起こっているのか、70歳を越えた徘徊老人が歯ぎしりしてもしようがないんです。それより若い人たちに気づいてほしいんです。 えっ、これがパレスチナ?!これがガザ?! って。 で、そこで暮らしている人たちが、自分と同じ人間であるということに気付いてほしいんです。考えたり、行動したりは、その後のことですから。 監督・脚本 タル・バルダ 脚本 ジェフ・クライン サスキア・デ・ボア 撮影 ハンナ・アブ・アサド 編集 ジェフ・クライン 音楽 ロベール・マルセル=ルパージュ キャスト イゼルディン・アブラエーシュ 2024年・92分・カナダ・フランス合作 原題「I Shall Not Hate」 2024・10・07・no130・元町映画館no259
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最終更新日
2024.10.08 00:26:34
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