採用形態が新卒3年以内離職率に与える影響
今日は、論文「採用形態が新卒3年以内離職率に与える影響」を紹介をします。ISFJ日本政策学生会議の「政策フォーラム発表論文」より、「採用形態が新卒3年以内離職率に与える影響」の論文を読むと、新卒が3年以内に離職する割合は、 平成6年度 : 27.9% 平成13年度: 35.4%離職率は、上昇傾向です。補足:論文は、2007年に発表されているのでデータが若干古いです。新卒1年目の人が離職する理由は、 仕事が自分に合わない、つまらない : 39.1% 賃金や労働時間等の条件がよくない : 32.6% 人間関係がよくない : 28.3%なぜ、「仕事が自分に合わない、つまらないのか」が、高いかというと、企業が、仕事内容を明示する時期は、「内定時点や就業開始時点」が大半を占めるのに原因がある。また、採用形態に問題がある。「総合職採用」と「職種別採用」では、総合職採用では、学生側は、配属される部署がわからず集合研修やその後の会社とのやり取りなどによって、本人の希望や適正が考慮され、特定の部署に配属または、仮配属される。職種別採用では、担当する職種が前もって提示されており、応募者はその職種につくことが採用の時点でわかる。結果は、職種別採用の方が、総合職採用よりも離職率が低い。これらの結果より、採用前つまり募集段階での労働環境の開示の推進を提案する。著者は、Realistic Job Preview理論導入を主張する。補足:Realistic Job Preview理論(RJP理論) セルフ・スクリーニング効果 自分がその仕事に本当に向いているかどうかを改めて考えさせる。 ワクチン効果 事前に仕事の辛い面を伝えてあるので、 求職者の過剰な期待を冷ませ、入社後の幻滅を抑制する。 コミットメント効果 困難を承知で、でもその仕事をやり遂げたいという強い仕事欲求を醸成する。感想就職活動をしているときに、なぜ企業は、総合職で採用する理由がわからなかった。企業側としては、学生をいろいろな部署に配置して適正を見て、最適な部署に配置するのが狙いだと思う。けど、それならば、大学生を雇う必要はないのでは?高校生を雇えばいいのでは?私が、経営者ならば、大学生を若干名雇って、主に高校生を雇います。理由は、大学は、専門分野を学ぶところ。そして、働くときは、大学で学んだ専門分野を活かして働く。総合職で、採用して専門分野以外のところに配属されたら大学で学んだことが活かせない。これでは、大学に行く意味がない。だったら、高校生を雇えばいいのでは?その方が、企業側としては給料を安く抑えることができるし、大学4年間の時間を使って、企業のノウハウや技術を教え込んだほうが将来、企業のためにとっていい(≧∇≦)b3年間で新卒者が辞める理由は、企業の採用システムに問題があることがわかった。内定時点や就業開始時点で、仕事内容を明示する。総合職で採用したら、内定時点や就業開始時点もしくは、研修終了後に仕事内容が確定する。(今いる会社は、研修終了後4月下旬に仕事内容が確定します)よくその条件で、就職ができるよ(;´Д`)入社して、自分の希望通りの配属ならいいのですが、希望通りの配属にならなかったら、一生嫌な仕事をすることになるかもしれないのに…ある意味関心します( ´∀`)私から言わせると、契約を軽視しすぎるよ(´・ω・`)モノ(車、パソコン)などの高い買い物をするときは、その商品の性能、特徴まで理解して購入(契約)するのに、人生までも左右してしまう採用になると、仕事の内容まで理解しないで労働関係を契約するとは(;´Д`)よく、漠然とした内容で、契約ができるなと思う。関連本若者が3年で辞めない会社の法則【内容情報】(「BOOK」データベースより)入社3年以内で3人に1人が会社に三行半を突きつける「いまどきの若者」。彼らは身勝手で根気のない“シュガー社員”なのか?給料を上げれば万事うまくいくのか?否!離職者が相次ぐ会社のパターンを調べてみると、最大の問題は「いまどきの上司」にあった。優秀な若者ほど、あなたのダメっぷりを観察し値踏みしているのだ。大化けするかもしれない逸材を見抜き、やる気を高め、絶対に辞めたくないと思わせる職場をいかにつくるか。「ウチの上司はなっちょらん!」とあきれられないためのリテンション戦略を伝授。できる若者は3年で辞める!【内容情報】(「BOOK」データベースより)たった3年で社員6名から300名に急成長させ国内有数の独立系会計事務所となった秘密が今ここに。若者はなぜ3年で辞めるのか?【内容情報】(「BOOK」データベースより)「3年で3割辞める」新卒離職率、「心の病」を抱える30代社員の急増、ニート、フリーター問題…。ベストセラー『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』の著者が、若者の視点で、いまの若者をとりまく問題の核心に迫る。