「甘い人生」観て来ました。
昨日「甘い人生」観て来ました。1回目は連休中に鑑賞、実は2回目の鑑賞です。ホテルのスカイラウンジ ブラックスーツに身を包み、ホテルのマネージャーとして隙の無い完璧な男のオーラを放つ主人公登場シーン。それなのに口に運んでいるのは小さなデザートスプーン。テーブルの上にあるのはチョコレートケーキ。部下に呼ばれ席を立つ。 あ~ん その食べ残しのケーキ欲しいんですけど!意外性もあり、いきなり目に美味しいビョンホンさんのお姿に、デレ~っとしてしまいました。そしてその後、チンピラ相手に電光石火のごとく回し蹴りが決まり、ファンのハートを鷲づかみ状態です。ですが物語りは 完璧な人間が一瞬にして地獄へ墜ちて行くというもの。最善と思えた選択がボスには認められず、瞬時にしてナンバー2の座を奪われてしまいます。中盤の拷問シーン。目を覆うようなシーンの連続に、気持ちが悪くなってきました。特に刃物が出てくるともう駄目です(泣)冒頭の眩しいほどクールでスタイリッシュな彼の姿はどこにもなく、吊るされて ただただ惨めな姿を晒す主人公ソヌ。あまりのお姿にショックが大きく、1回目の鑑賞では拷問シーンがとてつもなく長く感じられました。でも2回目を見て、全体の割合からすると意外と短かったことが判明。それでも、スタント無しで雨の中を生き埋めにされたり、その泥の中から這い上がったり。。。根性の入った演技に感嘆符付き賛辞を送りたいのだけど、もう止めて!そこまでやらんでも~~って思ってしまいましたけど。絶体絶命の危機から脱出し、反撃に出るくだり。火のついた廃材を振り回し、追っ手を振り払うアクションシーンは見応えたっぷり!手負いの虎ほど恐ろしいものはない とばかりの大迫力です。(松明で指輪の幽鬼を撃退するアラゴルンをちょっと連想。)非情な世界を生き抜いてきた主人公が、ほんの一瞬淡く甘い想いに揺れた。。。自分でも気がつかないほどの恋心をボスの愛人ヒスに抱く、そんな繊細な演技と吹き替え無しのスピーディなアクション。また、外見の美しい俳優さんはたくさん居ますが、ラストのシャドウボクシングシーンのような、ナルシズムに溢れたシーンをカッコよく決められる俳優さんなんてそうそう居ないと思います。やっぱり凄い役者さんですわ!登場人物の背景を丁寧に描くでもなく、ボスへの絶対服従と掟が支配する世界での不条理を淡々と描く。物語の内容が私の好みじゃないのが辛かったですけど、「誰にでも秘密がある」が女性向けプロモーションビデオであるなら、「甘い人生」は男性向けプロモーションビデオのようです。劇場の95%が女性でしたが・・・ビョンホンさんのストイックな魅力満載の映画です。DVDが出たらまた買ってしまうのだろうな~