カンガルーの耳
イアンとクリスと2階のベランダである時に、クリスにこんなメールを送ると、夫であるイアンが土台を創っておいてくれる。クリスが、私がそこに編み込みたい食物の会社を手配しておいてくれる。ある時に錆びた丸いものの写真を送ってきて、耕運機のホイールだと思うのだけど、大きさなどと、洗えばもう少しキレイになりそうとクリス。私がそれを「水車」に見立てて設計図を送る。それでイアンは竹捜しに、クリスは小石を作った作家がコラボレイションしてくれるか確認。で、画廊で創ったわけだが、思ったより重く大きな作品は、有名な画廊の入り口に置かせてもらえる事になった。作業場で「疲れたよー」と言えば、蜂蜜は疲れた時に良いんだと言いながら、イアンは蜂の巣ごと口の中に入れてくれるし、イアンの葬儀直前に自分で片方折れた耳を直した「カンガルーの耳つきカチューシャ」を、今も被っている。初めてオーストラリアに行った時、イアンとクリスの家でホームステイをさせてくれた時に、動物園で買ったカンガルーの耳だ。まだ耳の力を使わないと、嫌なことを嫌だと言えないかな?私にとって、好きなことを好きって言えるのようになったのに、嫌なことを解ってもらうのは、難しいものがある。自分と戦うのには、思い込みかも知れないが、まだ何かの力が必要なんだと思う。