屋久島で出会った人
屋久島では、普段、あまり泊まらないようなところに、沢山泊まりました。その中で、平和小館白河という、素泊まりの宿の主人のことを、ふと、思い出しました。すごい、ユニークな人物で、若い頃は、インドなどをかなり放浪したらしい。もともとは、茨城だったか、栃木だったか、確か、その辺りの出身らしいが、インドをはじめ、色んなところを放浪して、最終的に、屋久島に腰を落ち着けたらしい。屋久島には、結構、そんな人が居るようです。不思議な魅力の島。で、その宿に泊まって、彼も含め、皆で、BQをする機会があって、その時に、彼の話を聞くことが出来ましました。かなり、型破りな人物なのですが、生きる事を、心底楽しんでいる人のように見えました。また、インドなど放浪する人ですから、結構、哲学的でもあります。何故か、彼の話を聞いていると、「和尚のタロット」にあった、神を見つけそうになって、その直前で、きびすを返してしまった男の逸話が思い起こされました。どんな逸話だったか(どういう意味なのか)、細部は忘れてしまったので、お家に帰ったら、また見てみよう・・・と思ったままだったのですが。そう、そう・・・と思い出し、6~7年ぶりに、和尚ネオタロットを出してきました。そのカードは、46番「Searching,Seeking,Questing―探すこと、求めること、探求すること」でした。「貴方は、とてつもない危険な状態にあります!どのような瞬間にでもー貴方は愛して、笑って、活気に満ちているかもしれませんがー偶然神を見出すかもしれないのです。」このコメントの解説として、先に紹介した、男の逸話がでてくる。何千もの生にわたって神を捜して、やっと、神の家の扉の前に立ったとき、男は、神にあったなら、すべてが終わってしまうことを見る。旅、巡礼、冒険、哲学、詩、ハートの憧れすべてが。そして、そっと、扉の前を辞して、一目散に立ち去る。それ以来、男は何千年も、走り続けている。そして、まだ、神を捜している。もうどこに住んでいるかを知っているので、そこだけを避け、他のあらゆる所に、神を捜し続ける。う~~ん、やっぱり、平和小館白河の主人は、この男に似ている気がする。インドで、きっと神に、相当、近づいたに違いない。そして、帰ってきて、ただ、生きる事、今や、「煩悩、大好き!」と叫んでいた彼。一瞬一瞬を生きている。ああ、でも、「神のいない所に、神を捜す」って、美しい。カードを確かめて、気が済んだところで、ついで(^^;)に、一枚引いてみることにしました。46番出ちゃったりして・・・・なんて思いながら、一枚選んで、表を見ると・・・・46番Searching,Seeking,Questingでした。ははは・・・・・偶然神を見出さないよう、気をつけよう!?