五ツ木模試の戦い方(6)【社会編】
今回は五ツ木模試の戦い方の社会編です。社会も理科と同様、1、2年生の範囲の復習が不可欠です。大半が1、2年生の内容となっており、公民分野に関しては大問1つ分しか出ません。配点の大半が地理・歴史単元から出題されますので、いかに1、2年生の復習がきっちりとできているかで偏差値は大きく変わってきます。3年生から塾に通って本格的に勉強を始めたという人は点数を取るのが難しいでしょうね。1、2年生からコツコツと積み上げていないと到底、社会まで復習の手が回りません。しかし、中1、2年生のときも理社をしっかり勉強していたという人でも定期テストレベルの勉強にとどまっていてはなかなか高得点は取れないでしょう。地理に関していえば、かなり深い周辺知識も問われます。一問一答形式の問題で演習を積み重ねただけでは決して高得点は取れないように問題が作られています。いかに地理的知識を日常に照らし合わせて考えるか、という姿勢が問われています。例えば日本の食料自給率の問題。野菜や小麦や肉類の自給率を覚えている人はいないでしょう。しかし、スーパーに行ったときにアメリカ産やオーストラリア産が多く売られていたなという感覚があれば正解に近づけます。また畑や田んぼを見ていても稲は多いけど小麦はほとんど植えられているのを見たことないな、という感覚があれば正解を出すことができるでしょう。しかしその感覚がなければいくら毎回の定期テストでしっかりと勉強していても五ツ木模試で高得点を取るのは難しいと思います。それは歴史分野でも同じです。定期テストの限られた狭い範囲を、一問一答形式で覚えて乗り切っている人は五ツ木模試で高得点を取ることは難しいでしょう。その事件が起こった歴史的背景、またその時代の人々の生活習慣や風土、そういったところにまで思いを馳せて勉強していなければなかなか五ツ木模試で点数は取れません。本当に歴史が好きな人がその事象を元にいろいろと派生して知識を語ることができますが、まさにそのような勉強が必要となります。そしてこれも理科と同様、そういう勉強こそが最終の入試での点数に繋がっているのです。ここまで五ツ木模試の戦い方を教科別で説明してきました。この記事をヒントにして、少しでも高得点を取ってもらえたらと思います。それではみなさん、頑張ってくださいね。文責:安延伸悟