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カテゴリ:語学学習法
「英借文」というのは、英語の決まった形式を借りて表現する ということ、つまり、はじめから自分で英文を作るのではなく、知っている英語の表現の一部を借りて、いろいろ変化させ、自分のシチュエーションに合わせた文を作ること だと思うのですが、この「英借文」という言葉、一体 誰の造語かご存知ですか?
昨日亡くなられた宮沢喜一氏の奥さまの父上、学者で早稲田大学名誉教授の伊地知純正さん なのだそうです。(←「國弘流 英語の話しかた」で読みました) 「英借文」について考えていたのは、昨日、本棚の奥の方で『アメリカ口語教本』(上級編)の30年前のバージョンを見つけ、パラパラ読んでいたからです。 この本、最初の挫折本かもしれません。30年前から、本を買うだけだったとは・・・。 これの「まえがき」に書いてあること、今になってよく分かります。 なんと各レッスンの第3部の重要語句の練習をするパートが「英借文」練習だったんですねー。 例文を見て、その表現を使った文をいくつも作るよう指示があって、パターンプラクティスで、主語を変え、目的語を変え、時制を変え、いくつもいくつも文を作ってみるよう勧められているのですが、面倒でやったことがありませんでした。 それを飛ばして、第4部の日本語から英語にする練習をいきなりやるので、いつもすぐ挫折していました。よく見ると、第3部と第4部は同じ語句の練習になっているので、第3部を真面目に練習すれば、第4部は、比較的簡単に出来そうな感じです。 改めてSection3と4を比較して眺めてみると、3で重要語句が一つ示され、例文が二つあります。 TO BE IN FOR SOMETHING a. When the girls open this box, they're in for a real surprise. b. If you go to see that movie, you're in for a disappointment. そして4では、 きっと~受けるでしょう a. その男の子は、自分の犬が自動車にひき殺されたのを知ったらきっとショックを受ける。 b. このケーキを食べたらおいしくてきっと驚くでしょう。 何となく、出来そうな感じがしますよね。まぁ「何となく」と「スラッと」英語が出てくるは、また別ですけど・・・。(パラパラ見ていたら、It is one thing to...., but it is quite another...という重要語句もこの本にありました) ここまで書いていて気づいたのですが、こういうやり方って考えてみると、英会話上級のZero in on the Lessonもそうだし、マーシャ先生や大杉先生の時の英会話のKeyExpressionsなんかもそうですよね。重要な表現というのは、どの教材でも繰り返して出て来ます。だから、カブリがよくあるんですよね。教材を追っかけ回さず、一つをじっくりやるのがいい といわれる訳がちょっと分かった気がします。 今頃この教材の良さに気づくなんて・・How stupid I am! という感じですが、出てくる重要語句の中で、とりあえず自分が使えそうな語句だけでも、ピックアップして練習してみようかな と思います。全部やろう!と欲張ると無理なので、つまみ食いです。 それにしても、Section1は、その重要語句がちりばめられた2分ぐらいの文章で、Section2はその内容に関連した会話 になっていて、巻末に重要語句の索引までついているというのに、そして、iTunesにCDも登録しているのに、ロクに聞いていないという情けなさです。こういうのを、Casting pearls before swine.というのですね。I'm in for a shock. ---------------- 最後のI'm in for a shock.は、使い方、間違ってますね~。(^-^; ショックを受けたと言いたかったのに・・・。 be in for (快・不快を問わず)…をどうしても経験しなくてはならない, 受けなければならない (cf. GO1 in for). ・be in for an examination 《英》 試験を受けなければならない. ・We are in for an unpleasant time. 我々の前には嫌な時が待っている. ・I am in for a speech. 《英》 スピーチをしなければならない. (研究社 新英和大辞典 第6版) 似たような熟語 be in for it 《口語》 のっぴきならない羽目になっている; 罰を免れない, 今に嫌な思いをしなければならない. ・I'll be in for it when father hears about it. 父がそのことを聞いたらお目玉は必至だ. (研究社 新英和大辞典 第6版) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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