ズーラシアの増井光子さん語る
素敵な方なんですよねえ~。多摩動物公園や上野動物園園長を歴任して、今、横浜ズーラシアと兵庫コウノトリの郷公園の園長さん。ズーラシアはとっても緑の多い、公園のような動物園。私が子供の頃よく行ったのは、横浜の野毛山動物園で、記憶にあるのは、狭いオリの中で行ったりきたりのトラ、コンクリート敷きの床の動物たち。仕方のない事なんでしょうけど、そういういわゆる「展示」の仕方を一切していないのがズーラシアでしょう。生態的展示法というそうです。動物舎の中にたくさんの木が植えてあり、動物が植物を折ったり食べたりするので植え替えたり補充したりするそうです。また、床が土なので糞尿が染みこんでしまうので、きれいにするのに土を入れ替えるのです。ペピイの春号に増井光子さんのインタビューが載っていて、とっても興味深かったので抜粋して紹介したいな、と思いました。「植物がたくさんありますから、動物が茂みの中を通り抜けるときに体がこすれて、汚れが取れます。ですから動物たちがとてもきれいですよ。中略 植物の香りのエッセンスが動物に働きかけて、ホルモンのサイクルがうまくいくのでしょうか、繁殖率がいいですね。人間でもアロマセラピーの効果が言われますでしょう。他の動物園でなかなか子供が生まれない希少動物がここではよく産まれます」特にご苦労されている点は?の問には「それぞれの動物種がもつ行動をいかに引き出すかということです。それと次代の為に丈夫な体に育てあげる事ですね。動物の食べ物の研究は進んでいるのですが、運動に関する研究はなかなか進んでいません。食べ物と運動は切り離せないものです。いくらおいしいものを食べさせても運動しなければいい骨や筋肉が育たない。親が丈夫でないと弱い子供が生まれてきます。それを繰り返していると動物が劣化してきます・・・・・・中略・・・馬の場合も、乗馬クラブの馬など普通狭い場所に閉じ込められていますね。北海道に馬を預かってもらっていてたまに練習に行くのですが、そこは13ヘクタールの草地で、馬がグループで走り回っています。そうすると、乗馬クラブで「もう治らない」と言われた脚の病気を抱えた馬が3ヶ月で治ってしまうのです」「ウンピョウ(中型のきれいなヒョウ)は木の上で待ち伏せして、下をシカなどが通りかかると飛びかかって捕獲するという習性があります。ここでは子供が木の上で待っていて、下を親や仲間が通りかかると何メートルも上から一気に飛び降りてきます。枝から枝へ水平にも飛びますし、下から上にも飛びあがる。すごい運動量です。でも7、8ヶ月もするとそういう遊びを余りやらなくなってしまうのです。~子供の時期に獲物狩りなど必要な技術を全部マスターするわけですね。その時期に充分遊べるような施設を作ってやらないと鍛えられないのです」すみが丈夫なのは、食事だけでなく野山、川を駈けずり回っているからなのでしょうね。犬も立派な動物、読んでいて通じるものがたくさんありました。それに、犬だけでなく人間にもいえる事ではないでしょうか?是非、ペピイ読んでない方、動物病院でもらってきて読んでみて下さいね♪今年の夏休みの予定はズーラシアに決まりだね!人気blogランキングへちなみに、ズーラシアのすぐ近くは私の死んだおばあちゃんがいる所。おばあちゃんの名前は「スミ」。すみという名前は、おばあちゃんから頂きました♪今日も(勝手に)プライベートリバーへ。舟が一艘増えてたよ