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満天の星

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Feb 28, 2005
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カテゴリ:恋歌
冬雲を

こほるかと
空さへみえて
月のあたり
むらむら白き
雲もさむけし
    風雅781

今宵の空は氷るかと見え

月のあたりに

むらむらと群がる白い雲は

寒々とした
月の光を映している

・・・・・・・・・・

今日は、整理中の荷物の中から、母のウールの着物
を引っ張り出して、ためしに着てみた。

楽天日記のどなたかが、「冬こそ着物を、気軽に着てみよう
とても、暖かいし・・・
うわっぱりを着れば、着崩れても
そう気にならないですよ」
とこんな感じで
書いてあるのに、刺激を受けてのこと

堺に住んでいた頃
ちょっとだけ着付けを習った。
それっきりだったので
悪戦苦闘したが、
なんとか、ごまかし
鏡に全身を写してみる。

なんだか、母の若いころに似た人がいる・・
誰? 私だった・・

不思議な喜び、なつかしい人にまた逢えたかんじ・・・・

近所のおばあさん達から
「○ちゃんはますますお母さんに似てきたなぁ」と、
よく言われる。

これは悪い気はしないのだ
というより
ほめ言葉ととれる。

母は綺麗な人だったんだもの。
いつも着物をきていた。
素敵な人だった。

ハンサムな二人の兄たちは母親似。
私だけが、父親似だといわれていて
多感な少女は結構傷ついていた。

自分を「赤毛のアン」になぞらえて、せめて
ドレスの似合う、素敵な女性になりたいと
夢みてた。
「そばかすだらけ」「赤毛」っていうのと
「スタイルはまあまあ」らしかったので、
アンと自分をダブらせていたのだ。

勿論ギルバート役の男の子も密かに決めていた。
色白の
頭のいい○○君に・・

それから、「足長おじさん」「嵐が丘」「レベッカ」
「風と共に去りぬ」なんかに続き、
これがロマンス至上主義・勘違いの人生の始まりとなる。

大阪の親友が着物の着付けの先生なので、田舎の着物は
今回すべて運ぶことにする。

猛特訓をしてくれるというので、楽しみ。
とにかく、着慣れることが、一番というので、

今日から
重労働以外は、きておこう。
割烹着も母の残したものが、たくさんあるし、
着物を着ると、気分が変わる。

しっとりと、女らしく変わったような・・・

ジャージ姿で月を仰いでも雰囲気が出ない。
着物姿のほうがすみれ想には似合うかも・・・

なよなよとした着物姿は無理だけど、
大正浪漫風が素敵、モダンで粋、銘仙の柄なんか、
驚くほど、おしゃれだ。

少女時代の愛読書、森田たまのエッセイなど
これを機に再読してみよう  
 














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最終更新日  Mar 1, 2005 10:44:52 AM
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