テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:物申す
化石賞受賞に思う日本の鈍感さ
少し、以前の話にはなるけど… 震災から3ヶ月経過していた今年6月11日、 ドイツで気候変動枠組み条約の特別作業部会が開かれていた。 その開催会場で、各国の環境保護団体でつくる「気候行動ネットワーク」は、 日本政府に対して「化石賞」を贈った。 「化石賞」とは、地球温暖化対策として"後ろ向きな発言"をした国に、 厭味を込めて授与されるトホホな賞なんだ。 京都議定書では、先進国が発展途上国で実施した事業によって削減した温室効果ガスを、 自国の目標達成向けにカウントできるCDMという制度を定めている。 日本の化石賞の受賞理由は、東日本大震災で起きた原発事故の事態収拾もデキていないまま、 引き続き原発重視の姿勢を示した"KY"さによるものというところか...(恥) CDMを改正して原発も対象にすべきとの従来の主張を繰り返したという点らしい。 原発がCDMの対象になると、温暖化対策を理由に原発導入が進む可能性がある。 しかも、原発は事故の危険も伴い、二酸化炭素以上にヤバい核廃棄物が溜まる。 こうした観点から、原発をCDM対象にすることに否定的な意見は各国でも根強い。 世界の政治の志向性を、原発事故当事国の日本が、まったく読めてない鈍感さが痛い。 かつては、原子爆弾の被爆国... そんな日本が、ドコで道を踏み外したのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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