テーマ:ココロ(1186)
カテゴリ:言霊の宿る国の言語学
覆水盆に返らずという言葉がある。 覆水とはこぼれた水のことで、ここで言う盆とは、 水を入れる平たい鉢のようなもの。 一度こぼれた水は、二度と盆に戻すことが出来ないことから、 別れた夫婦は復縁しないことや、取り返しのつかないことの喩えとして、 用いられるようになった言葉だ。 英語にも、同じような表現があってIt is no use crying over spilt milkという。 英語だと何故か"牛乳"になる。(笑) 覆水盆に返らずの起源は、四世紀中国にはじまる。 王嘉が撰した志怪小説集『拾遺記(しゅういき)』の記載に見られる。 周の国に、ある夫婦がいた。夫の名前は呂尚、妻は馬氏と言う。 働かず読書ばかりしている夫に妻の馬氏は愛想を尽かし、家を出てしまう。 ところが、夫は王に見込まれて宰相となり、太公望と呼ばれるようになった。 その途端、妻は復縁を求めてきたんだ。 そのとき、夫は盆の水を地面にこぼし、「水を元に戻せたら復縁しよう」と言う。 水はたちまち土と交わり、馬氏がすくえたのは泥ばかりだった。 見届けた夫は、「復縁を求めても、こぼした水は盆には戻せない」と言った... またしても頭痛が酷い。 今さっき体温を計ったら、またしても熱がある。38.0℃... この二、三年、砂は低体温で平熱が35.0℃程度しかないから、 38.0℃だと十分過ぎるほどキツい。 最近、仕事のストレスもピークだし、不愉快な事が連続して起きる。 仕事を持ち帰って、毎晩深夜まで仕事してるから気持ちも休まらない。 そんな体調に追い討ちをかけるのが、職場で陰口を叩く役員。 「家族も居ない奴は、責任感ゼロだから、管理職として欠格者」だと。 砂の耳に入ったのを知って、役員は慌てて繕いはじめた。 幾ら頑張って働いても、職場でも時々こんな扱いを受ける。 もっと下らん奴は、人の言うことを鵜呑みにして事の真偽に則らず、 同調したり妄動する連中だ。自分の目で観て価値判断できないのは愚かしい。 公私共に不愉快な一週間だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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