テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:物申す
何日か前に、MSNのネットニュースの記事を読んで不安を感じた。 東京都立川市の1DKのマンションで、孤立死した母子が見つかったそうだ。 母親と知的障害の4才児で、急死した母の横で男児は衰弱死していたという。 東京立川といえば寒村じゃない。助けるチャンスは本当になかったのか... 遺体は今月13日に発見された。長期間ガスが使われていなかったため、 マンション管理会社から連絡を受けた親族が警察に届け出たという。 部屋の床に母親が倒れ、すぐ傍に痩せ細った男児が横たわっていたそうだ。 司法解剖の結果では死後1~2カ月で、母親の死因はくも膜下出血の疑いがあり、 男児の胃の中は空っぽで脱水状態... 要するに餓死だ。 立川市によると、市の委託を受けた業者が月に一度、男児の紙おむつを届けており、 昨年12月にはおむつを母親に手渡したけど、1月中旬には応答がなかったそうだ。 1月下旬に市からケースワーカーが訪問したがオートロックで立ち入れなかったという。 母子は平成22年から2人で住み、家賃は約10万円、生活保護は受けていない。 遺体発見時、ガス、水道、電気は止まってなくて暖房は点いたままで、 冷蔵庫には野菜や飲み水も入っていたという... 日本では、要介護者のいる世帯のうち75才以上が介護する割合が多くて、 平成22年には25.5%にも及ぶそうだ。 また、子供がいる母子家庭も平成元年頃はまだ55万4千世帯だったのが、 22年には70万8千世帯と大きく増加傾向にあるらしい。 障害者や高齢者、幼子のいる家庭は地域とのつながりが大事だ。 都会の真ん中でこんな悲劇が起きる国を、誰も先進国とは呼ばない。 事あるたびに、この国の政府が口にする"福祉の充実"とか"人に優しい政治"とは何? 命が失われてから行政が述べる"プライバシーの壁"って何だ? 行政は、"プライバシー保護"と孤立を混同して責任逃れをしてはいけない。 国も行政も、いつまで同じ過ちを繰り返すつもりだろうか... この国では、人権やプライバシーの名のもとに、いつも弱者が"見殺し"にされる。 民主主義において命に優先があるならば、常に市民の命が優先される。 つまり、この国に民主主義など根づいていないんだ... 財政危機を理由に、増税や年金カットを声高に論戦してるけど、 そもそも財政危機は誰が招いた? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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